企業から元社員への損害賠償請求について
質問させていただきます。
神奈川県在住だった女性が、福岡の会社に誘われ、就職後、約2週間で自己都合退職しました。
(1ヶ月間の試用期間中でした)
その後、会社から顧問弁護士事務所を通して損害賠償請求を受けています。
損害賠償請求の内容は、
(1)就業前経費 : 82,317円
(2)電話工事・什器備品費 : 676,000円
(3)書籍・ソフトウェア費 : 187,830円
(4)社宅解約費用 : 291,060円
(5)名刺費用 : 1,990円
(6)海外出張費用 : 62,658円
(7)弁護士費用 : 130,000円
以上、
計 1,431,855円
です。
【前提】
・女性は九州の出身で、会社の社長(A氏とします)とは元々面識がありました。
・女性は過去にA氏が福岡で起業する際、仕事を手伝ったことがあります。
事の経緯は、
・2011年3月頃、A氏より、「業務拡大に伴う人員拡充要請」という理由で、過去に仕事を手伝ってもらった経緯のある女性に対して誘いのメールが届く
→女性は現在の居住地や東京で従事していた仕事等、諸事情を鑑み断る
※誘いと断りのやりとりは数回ありました
・2011年3月11日の震災後、再度「原発が危ない。東京にいてはもう命はない、福岡にきたほうがよい」というような内容で再度誘いのメールがあり、少し動揺してしまった女性は、A氏が東京に来るので会うということになった。東京は危ない、ということと、社内で相応のポジションを約束する、また社宅も用意する、という話で説得される。
・女性は一旦入社の意向をA氏に伝える。女性は東京での仕事が多忙であったため、入社は仕事が落ちつく2011年5月以降ということになった。
・女性は仕事が落ち着いた2011年5月中ごろ、福岡行きを再検討。原発問題で動揺していた中で福岡行きを一旦決めてしまったが、落ち着いて考えた結果、やはり神奈川での生活と東京での仕事を継続したいと思い、福岡に出向き、丁重に辞退の旨伝えたが、「逃げたければ逃げればいい」といったような脅迫じみた言葉をかけられ、結局断れずに一旦神奈川に戻った後、6月より勤務開始の運びとなる。
・入社後、すぐに海外出張となった。帰国後、入社から1週間少し経過した時点で、環境の不一致という理由(一身上の理由)により退職の申し出をする。
・退職の申し出をした日はその場で帰宅させられた。
・退職依願の翌日、体調不良のため会社に連絡の上休養しているところ、A氏より以下のような内容のメールが届く
-----メール内容要約------------------------------------------
・女性を解雇処分にする
・解雇処分にされた人間は経歴に傷がつくので社会的信用を失う
・以下の名目で損害賠償請求する
●採用時にかかった渡航費・人件費等
●社宅契約時にかかった諸費用・人件費・敷金・家賃等
●不当な契約解除に対する当社への慰謝
訴訟を起こされると名前が公になる、また、請求は保証人である
(女性)の両親に対しても行う
-----メール内容要約------------------------------------------
・女性は弁護士、並びに司法書士に相談の上、退職は本人の自由であり、A氏が提示したような損害賠償請求を受けることはない、また、メール内容が支離滅裂(女性の両親は保証人になどなっていない)で脅迫的であるのでとりあわないように、との助言をうけ、(1)解雇処分は受けること、(2)損害賠償の請求には応じかねる旨をメールで返信する。
・その後、A氏より顧問税理士事務所に呼び出され、税理士立会いの下、女性が退職依願した日付をもっての「自己都合退職」ということで、退職を認める、と言われた(この時点でA氏は「解雇」が法的にできないということに気づく)。
・その後女性は神奈川県に戻り生活をはじめたが、約3週間経過後、弁護士事務所を通して上記の損害賠償請求を受け取った。
以上が経緯概要です。
女性は法律云々ではなく、人間として、社宅の費用などにかかった費用は支払ってもよいと考えたこともあるようですが、度重なるA氏よりの脅迫じみた言動により、弁護士、司法書士に相談の結果、損害賠償請求の支払い義務はないと聞いているので取り合わないつもりのようです。
ただ、相談を受けてきた私としても、女性にも一旦は入社の意向を伝えたという落ち度があるのは重々承知ですが、入社前から退職後に至る現在まで精神的苦痛を受けている現状に納得のいかない思いです。
個人的には、女性と同じく、社宅費用は、心情的には仕方ないと思います(女性の親御さんもそのように言っておられるようでう)が、その他の経費について損害賠償請求というのは脅迫じみていると思います。
什器費などと書いていますが、PCや事務机・椅子など、女性いわく既存のもだったということです。
私としては、相手のやりたい放題にさせず、この後、何かアクションを起こしたほうがいいのか、と思っています。
知識豊富な皆様のご意見をいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 どのように、どこへ請求すればいいのでしょうか? 本人が死んでしまっているので、他にも現金を払った方は居るようですが、商品は届いていないようです。 A君の両親は中国に居ますが、私を含め多数の方が重要参考人になっています。 なので私が、連絡を取ってもきっと歓迎されないと思います。 友達として、いい人だったので亡くなった事も悲しいですが、決して安くない金額なので、出来れば戻ってきてほしいとも思います。