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タンパク質構造の解析法について
ノーベル賞をとった田中さんは、タンパク質をイオン化して飛ばし、その速度の違いによってタンパク質の構造を調べると聞きました。 では、今まではどんな方法でタンパク質の構造を調べていたのでしょうか?あるいは実際に調べているのでしょうか? タンパク質をアミノ酸までどーにか分解して液クロマトとかで調べたり、X線にあてて解析したりするイメージがあるのですが・・・・ 参考図書でも構いません。どなたかご教授下さい。
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- fluorite
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kexeさんの補足のような説明になると思いますが 田中さんの開発した手法を用いた機械ですと,タンパク質の分子量測定と アミノ酸配列を読むのが可能です.ここまでは一次元構造と呼ばれます. では,その手法をどんなときに使うかというと, タンパク質の三次元構造解析を行う上で精製したタンパク質が 目的の物かどうか調べたり,釣ってきた未知タンパク質が何かを調べるときに アミノ酸配列を読んでその情報をデータベースで調べ,その正体を 突き止めるのに用いたりします. 三次元構造とは,実際にタンパク質がどの様な立体構造をしているか,です. 一般的に科学者が構造解析というとこちらを指します. X線で解析するときは活性のある形で精製したタンパク質を結晶化し 出来た結晶にX線をあてて回折の情報から構造を予測します. NMRで解析するときは,溶液で良いのですが,分子が動き回っている状態なので 正確に形状を決めにくい欠点があります. X線解析でタンパクの構造を決めるというのは1950年頃からと,随分と古くから行われています. NMRの方はやったことがないので,詳しいことは解りませんが, 結構古い文献でも見かけた覚えがあります.
- kexe
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えーっとrei00さんの補足です たぶんタンパク質の質量分析についてかかれてる本はまだ少ないと思うので 今回ノーベル賞を取った方々はタンパク質の質量分析をおこなう機械を つくったってのはいいようなのですが D-edgeさんはちょっとタンパク質の構造の知識がごっちゃになってるようですね タンパク質の構造は一次元的なもの つまりアミノ酸の配列だけで考えるもの 分析方法としてはシーケンサー、つまり液クロがありますね 高次構造、これは立体的な構造のことですから X線構造解析やNMRがあります で質量分析はどっちにはいるかというと前者です 簡単にいえば分子量をはかってると思ってください おっきいものとちいさなものどっちが速く飛ぶかということです
- rei00
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> 参考図書でも構いません。 基本的なところでは,「生化学」や「細胞生物学」等の教科書でしょう。 もう少し専門的なものであれば,次の様な実験書があります(例えば下記のもの)。 「基礎生化学実験法 第3巻 タンパク質I.検出・構造解析法」 「新生化学実験講座 第1巻 タンパク質I -- 一次構造--」 「新生化学実験講座 第1巻 タンパク質 II --高次構造--」 いずれも,日本生化学会・編で東京化学同人・刊です。詳細は東京化学同人のサイト(↓)でどうぞ。