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経営事項審査時の支払手形
質問させてさせていただきたいのですが、経営事項審査に関してです。 経営事項審査のY点を上げるポイントですが、決算時に支払手形は多い方がよいのでしょうか?それとも現預貯金等あればそれで支払い、支払手形は少なくしておいた方が良いのでしょうか? 色々な兼ね合いもあるかと思いますが、基本的にはどうなのでしょうか? 回答宜しくお願い致します。
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2008年1月31日に経営事項審査の改正が公布され、4月1日以降の申請から適用されますので、改正後の内容で回答します。 改正後の経営状況分析(Y)は8指標になり、その一つに「負債回転期間」という指標が新設されました。 これは、「(流動負債+固定負債)/((完成工事高+兼業事業売上高)/12)」で算出されます。要するに「負債/月商」ということです。 この指標は低いほど好ましいものであり、そのためには、(分数ですから)分母の「月商」を増やすか、分子の「負債」を減らすと、数値は低くなり(つまり、評価は高くなり)ます。 ご質問では「支払手形」に限定されていますが、分子の「負債」には、「支払手形」を始め「工事未払金」、「短期借入金」、「長期借入金」など全負債が対象となります。 ですので、期末には払えるものは払ってしまい、返済できるものはどんどん返済しておく方が得策です。 ちなみに、資産側の「現金預金」、「受取手形」、「完成工事未収入金」が減り、負債側の返済をするということは、総資産(資産合計=負債純資産合計)が減りますので、好ましいです。 つまり、お金の流れで考えると、回収できるものは早めに回収し、そのお金で払うものはどんどん払う、というのが一般的にもよいし、経審上もよいわけです。 また、その方が、他の8指標のうちの「総資産」が分母にくる指標、すなわち「総資本売上総利益率」、「自己資本比率」が向上します。要するに、無駄な資産や負債は持たないことが肝要なのです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 丁寧な内容でよく理解できました。