タンパク質のFolding,MGstateの解析法

質問

タンパク質は変性剤を加えると変性しますが、変性の中間状態であるＭＧを経て変性が完了すると思います。
そのためＭＧstateについてさまざまな研究がなされていると思います。

そこでお聞きしたいのですが、このＭＧstateはどのように解析するのでしょうか？

調べた範囲ではまず、Ｘ線結晶構造解析は結晶化が難しいので採用されていない。
ＣＤ測定、蛍光測定はよく利用されているが、ただＭＧが変性剤のこの濃度にある、ないといった単純なことしかわからない。

私が知りたいのは、もっとこの部位に変性剤が吸着して、ある部分がどのように変性しているか（例えばαーへリックスの部分が解けた後、βーシートが崩れている等）が知りたいのです。

このような場合、どのような手法により研究がなされているのでしょうか？

回答No.1

しくみ（@Ndilo） · ベストアンサー

NMR(核磁気共鳴)が結構使われていると思います。

CDはタンパク質分子全体の二次構造、三次構造を測定するのに対し、
NMRは各残基を原子レベルで観測できるので、溶液NMRは有効な手法とされているのではないでしょうか。

なので、正しい立体構造をとっている状態と、MG状態のNMR測定をして
双方のスペクトルを比較すれば、構造がどの部分でどう変化したかが解析できるはずです。

お礼

回答ありがとうございます。
NMRは確かに聞いたことはあります。これは小さいタンパクには使えるが大きいタンパクには難しいと聞いています。
まだまだ課題は山積みみたいですね。ありがとうございます。