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論点と論旨の違い…
心理学の専門論文を書いているのですが、ごく基本的なことで分からなくなってしまいました。 論点と論旨の違いって何なのでしょうか? ちょっと恥ずかしい質問なのですが。 辞書で引いても、検索してもピンと来ません。 そして、それらをどう展開していくか… どなたか論文得意な方おしえていただけませんか。
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論点というのは、言い換えれば「問題点」のことです。 たとえば、ある現象についていくつかの考え方ができる場合に、それをどう考えるべきなのかを明らかにしなければ話が先に進まないような「話の分岐点」のことです。 論旨は、ある文章(論述)が突き詰めると何を言っているのかということで、論述の内容や趣旨ということです。 論文を書くに当たっては、どちらも明確にしないと「ただ長い文章」に終わってしまいます。また、正確な論旨をふまえないと引用ができず、いい加減な理解での引用は論文選考の際に批判の的になります。 書かれている論文がどのような内容なのかわかりませんが、永年心理学の分野で問題とされながらも未だに見解が分かれているような問題の解決をテーマにされているような場合は、「古典的な論点」として多数の文献があるのでその論旨を十分理解した上で引用し、自分の考え方に説得力を付けるという方法が採れると思います。逆に今まで定説とされてきたことについて、自分の実証では異なった結果が出たとするなら、これは新たな「論点」の発見であり、これまでの発表論文の批判が必要になります。そのためには正確な論旨の読みとりが必要になります。 いずれにしても、論点がわかっていないと論文のテーマが決まらないのではないかと思われます。また、論旨が読みとれなければ論点がわからないことになるでしょう。論文を書く際にも論旨が伝わらなければ論述する意図が読み手に通じず、論文といえないものになりますのでご注意を。
お礼
forlentさん、丁寧な回答をいただきありがとうございました。 わかりやすい説明で、論点と論旨の違いと意味がはっきりとつかめました!(と思っているんですが…) 私が書く練習をしている専門論文は、課題が与えられています。 だから、それが論点で、その課題に対してどういう風に自分の意見を述べていくか、その方向性や自分の見解、そしてそれらの展開の仕方が論旨と思えば良いのですよね。 (もし違っていたらご指摘ください。) 本当に助かりました。 ありがとうございます☆