(再掲)
動詞はevent(出来事)を表現することばです。そしてeventには5W1Hが付随します。その中で欠くべからざるものは「who(人)」と「what(物)」です。whoとwhatをeventのparticipant(参加者)と呼ぶことにします。
eventにはいろんな種類があります。以下に列挙していきます。
1. 参加者が存在しているだけのevent
(例) I am.
2. 参加者が単独の動作をしているだけのevent
(例) I walked.
3. 参加者が或る状態であるというevent
(例1) I am a student.
この場合参加者が「I」と「a student」で複数のように見えるが、それらは同一人物である。「a student」は「I」を補足的に説明することばだから「補語」と呼ばれる。「I」はeventの主人公を示すことばなので「主語」と呼ばれる。「私は学生として存在している」と訳せる。
(例2) You are beautiful.
この場合「beautiful」は主語「you」のproperty「属性、性質」を示すことばであり、主語を補足的に説明することばになっているので「補語」である。
4. 参加者が別の参加者に直接動作を仕掛けるevent
(例) I love you.
この場合「you」は主語「I」の動作の直接のgoal(目的)となっているので「直接目的語」と呼ばれる。
5. 参加者が別の参加者に直接動作を仕掛ける時にまた別の参加者の介添えが必要なevent
(例) I gave you a present.
この場合「you」は直接目的語「a present」の介添え役として間接的なgoal(目的)になっているので「間接目的語」と呼ばれる。
参加者の並びは「主語」「動詞」「間接目的語」「直接目的語」の順番になる。
6. 参加者が別の参加者に直接動作を仕掛ける時にその別の参加者を補足的に説明することばが必要なevent
(例) I found the book easy.
この場合「easy」は直接目的語「the book」を補足的に説明することばになっているので「補語」である。
eventの種類は大別すれば以上です。また、これは5文型の説明にもなっています。ですから、上記の1〜3に使われる動詞が「自動詞」で4〜6に使われる動詞が「他動詞」ということです。つまり「直接目的語」をとるのが「他動詞」の特徴です。
以上参考になれば幸いです。