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最後の特攻隊
昭和20年8月15日朝、宇垣纏中将は最後の特攻として出撃されましたが、その後はどうなりましたか? 沖縄の米艦隊に突入した。という本と、玉音放送で、すでに明らかになっていた天皇の終戦の意思に従って、沖縄伊平島の海岸に突入し落命されたという本があります。 前者が[日本海軍指揮官列伝]別冊宝島、後者が[特攻作戦]新人物往来社です。 どちらが正解なのでしょうか?よろしくお願い致します。
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翌日の玉音放送によって日本が無条件降伏をしたことは承知した宇垣中将は、前日に決意した沖縄への出撃を取りやめようとはせず、結局総勢11機の彗星によって出撃しています。 いくつかの資料を総合してみますと、その際の搭乗員の全ての氏名も判明しており、なおかつその戦果も一応確認されています。 それによりますと、その日の午後6時30分、まず磯村堅少尉機から「敵水上部隊見ユ」という電文が入電し、その後すぐに「突入」という無電が入ります。そして午後7時24分には宇垣中将の搭乗した1番機から、宇垣中将の決別電が入り、8時25分「ワレ奇襲に成功ス」との入電が入っています。 さらに他の機からも突入電が次々と入っていますが、結局出撃した11機の中で突入を認められたのは、宇垣中将搭乗の中都留機、伊藤機、北見機、池田機、内海機、磯村機、中島機、吉田機の8機といわれており、残る3機のうちの2機はエンジン故郷のため鹿児島県内に不時着し、最後の1機は沖縄上空までには到着しましたが、敵艦船を発見できず、陸上部隊に爆弾を投下した後、燃料不足で不時着したということです。 この記録は、当日7機の特攻機がアメリカ艦隊の艦船に向かって突入してきたというアメリカ側の無線を、日本側が傍受しているということですので、信憑性はあるかと思われます。 さらには宇垣中将の搭乗機がアメリカの水上機母艦に突入したという、アメリカ側の非公式情報がありますが、この確証は私は持ってはいません。出撃当時、宇垣中将は日本の海軍将官の死をアメリカ側に知られることを恐れ、襟章をはじめ身分を明らかにするものを一切身に帯びていなかったので、その確証をアメリカ側がどうやって手に入れたかが不明だからです。
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- gbrokk
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当時沖縄上空で撃墜され住民に混じって隠れていた海軍のパイロットの話を読んだ覚えがあります 戦争終結で沸き返っていた米軍基地で突然警報が鳴りそれに続いて近くの海上に自爆する飛行機を見たと言うことです 夜間に照明を照らして無警戒の基地に突入するのは簡単だったでしょうが終戦受け入れ後にアメリカ軍を攻撃して敵を殺傷することで皇室と日本国民に残酷な復習が加えられのを考慮してわざと無人の海上に自爆した中将の搭乗機と思いたいです
お礼
回答ありがとうございます。 >皇室と日本国民に残酷な復習が加えられのを考慮してわざと無人の海上に自爆した中将の搭乗機と思いたいです そうですね。宇垣中将はよく大西瀧治朗中将と比較されますが、宇垣中将にはご自分なりの責任の取られかたがあったのでしょうね。 まことにありがとうございました。
- Pinhole-09
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米軍の記録では8月15日の沖縄方面の特攻攻撃で輸送船(艦)1隻が被害を受けたとの事です。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど。実際に出撃した11機のうちの1機以上が特攻をはたしたということですね。 まことにありがとうございました。
- selfless
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城山三郎『指揮官たちの特攻』(新潮文庫)からの引用です。 「……隊員の一人が『戦争は終わったようだ』と伝えたが、まさかと相手にせず、出撃に向けた気持はゆらぎも薄れもしなかった」(pp.184-185) 「敵艦船も見つからぬまま飛び続けて……空しく水中に落ちるよりは、爆弾抜きででも泊地へ突入を、ということになったのであろう」(p.194) 終戦の知らせを受けたものの、誤報だと思って出撃したようですね。
お礼
回答ありがとうございます。 あ、城山さんは櫻井よし子と昔、訴訟かなにか起こされた人ですね。 NHKのテレビ番組で見た記憶があります。 >終戦の知らせを受けたものの、誤報だと思って出撃したようですね。 なるほど。そうでしたか。勉強になります。 まことにありがとうございました。
補足
すみません。 櫻井よし子→ジャーナリストの櫻井よし子さんです。 敬称及び肩書きを付け忘れていました。
お礼
回答ありがとうございます。 詳しくありがとうございます。 宇垣中将の最後の特攻には、それ自体に謎の部分が多いのと私自身が無知識なところも多々あるため、知らないことが多いのですが、勉強になりました。 まことにありがとうございました。