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難解な英文に困ってます
自称人工知能プログラム「ELIZA」の論文を読んでいるんですが、あまりに難解で完全に意味不明な文章があり、頭を抱えています。 Like the Eliza of Pygmalion fame, it can be made to appear even more civilized, the relation of appearance to reality, however, remaining in the domain of the playwright このプログラムがどういうものかを説明する文で、イライザという名前の由来を語っているようなのですが、最初の「ピグマリオン神話のイライザになぞらえて(のように)~」という文以降がさっぱり分かりません。 なんとか、意味の通る和訳、もしくはその解説だけでも構いません。ご助力をお願いします。 なお、イライザはピグマリオンではなくマイフェアレディだよ、という突っ込みはナシでお願いします(汗)。
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Yutaさん、色々混乱させてしまいましてすみません。(また、URLの件については、そのような規定を知らず、失礼な物言いをしてしまい、ごめんなさい。)自分の力では歯が立たないので、遂に大学教授のNative Speakerに聞きました。そのご報告です。うまく説明できるかわかりませんが、やってみますね。 まず、ご質問の部分の大意としては 「ピグマリオンで知られるElizaのように、人工知能ELIZAも、外見をもっと洗練(教化)されたものにすることができる。しかし、外見と現実の関係は、(G.B.S.の劇とは異なり)、the playwright の領分に留まっている」 あはは、これでは何のことかよくわかりませんね。つまり、G.B.S.の劇では、audience に外見と現実との関係(ギャップがあること)が示されているのとは異なり、人工知能ELIZAの場合、このギャップはthe playwright すなわち人工知能の開発者にしかわからない(この開発者は、このギャップをわざと明示しない)ということだそうです。 それから、Akatoraさんの質問 "fame"についてですが、 xxx of zzz fame は、famous because of zzz (この場合は、Eliza famous from (of) the play Pygmalion) からきているとの事でした。 例えば、 Q-chan of Olympic fame (somebody) of Holywood fame おまけとして、この論文の作者は、ちょっとpatronizing. 自分がwittyだとちょっと鼻にかけている。Pygmalionの引用もちょっと強引。Elizaの反対だ、と感想を述べていました。 何だかわかったようでよくわかっていない私ですが、とりあえずここまで。Yutaさん、また一緒に勉強させてください。
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- Mell-Lily
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ピグマリオンのイライザのように、それ(人工知能ELIZA)は、ずっと教化されたようにすることができる。しかし、現実的な出現への言及は、劇作家の領域に留まっている。 ピグマリオンは、イライザを淑女に仕立て上げるお話ですが、そうように人工知能のELIZAを、もっとずっとレベルアップすることは可能である。つまり、逆に言えば、現在の人工知能は、原始的なレベルに留まっているということです。イライザが淑女になるほどの、レベルアップを果たす事も可能であるが、それを実現することは、現段階では、劇作家の領域、すなわち、フィクション、空想の段階である、という意味です。 ギリシア神話の『ピグマリオン』は、自分が作った彫像に恋をした彫刻家の話ですが、バーナード=ショウの戯曲『ピグマリオン』は、言語学者ヒギンズと花売り娘イライザの話です。オードリー=ヘップバーン主演の『マイフェアレディ』は、バーナード=ショウ原作の『ピグマリオン』をアレンジした作品です。
補足
ご回答ありがとう御座います。補足説明が分かりやすくて、すんなりと理解することができました。 そこでまた疑問なんですが、とすると著者は 「イライザをもっと洗練させることはできるが、その実現はまだ絵空事でしかない」 と言っていると取れるわけですが、「洗練できる」のに「実現はまだ無理」という、矛盾した表現になっているとも取れますよね。 「できるのにまだ無理」というのが「矛盾」でないとすると、 「イライザはまだまだ『進化』させられる。だがそれを成すのはまだ技術的に不可能で、空想の段階でしかない」 という意味合いでつじつまを合わせることができます。 こういった意味での「空想の段階」でよろしいのでしょうか? また、なぜそんな(劇作家の領域などという)抽象的な表現を用いたのでしょうか? 個人的には、ハッキリと「今の技術では無理です」と言いたくないのでそんな表現でごまかしている・・・ように思えるんですが、思うところがありましたらよろしくお願いします。
- Singollo
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突っ込みは無しで、と仰いますが、この文をを書いた人物自体、ギリシャ神話ではなく、戯曲『ピグマリオン』の方を念頭においていると思います the relationの前に何か抜けているような感じなのですが、そこを除くと、『戯曲のイライザ同様、見かけ上はより洗練されたかもしれないが、依然として脚本家(ヒギンズ、プログラマ)の(意図した)範囲に留まっている』、といった意味になるかと思います
補足
早速のご回答をありがとう御座います。 なるほど、戯曲の方のピグマリオンだったんですね。マイフェアレディの前提となった作品が頭から抜けていました。お恥ずかしい限りです(汗)。 しかし、仰るような訳であれば確かに英文とは合うんですが、一番意味が深い「the relation of appearance to reality」が何なのか分か分からないと、何が「remaining in the domain」なのかが理解できません。そこがもっとも重要だと思われるのですが・・・。
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お礼
まずは最後までおつきあいいただいたことに感謝したいと思います。 さて、さすがはNative Speakerさんのお話やあらん、といったところで、実にスマートで意味の通る訳文ですね! 実際の訳としては、僕が最後にまとめた意味合いがなんとか似通っていたようで安心しました。結局、realityはSingolloさんの通り「ギャップ」だったわけですね。 そしてこれもまたSingolloさんの仰る通り、「the relation」の前に省略されていた(敢えて省略していた?何よりこれが元凶でした)言葉はつまり、 showing ですね。ああ、長かったですね(涙)。 で、原文に略されていた言葉を付け足すと、 Like the Eliza of Pygmalion fame, it can be made to appear even more civilized, (whether to show) the relation of appearance to reality, however, (is) remaining in the domain of the playwright. ピグマリオンで知られるElizaのように、ELIZAも、外見をもっと洗練されたものにすることができる。しかし、外見と現実のギャップを明示するか否かは、the playwright の領分に留まっている ということでほぼ間違いないと思います。細かい点に気になったら、それこそ著者自身に聞かないとわかりませんけどね(汗)。 最後に、Native Speakerさんの仰るようにELIZAに関する論文は悪名高いことで有名です。概略の部分から言い訳がましいことを述べ、導入の部分でも「他の人工知能プログラムは大したことはないが、このELIZAは違う」などということを堂々と書いています。いろいろな意味で有名な論文なんだそうです(笑)。 というわけで、これで結論が出たということでこの質問を締め切らせていただきたいと思います。 結局のところやはり非常に難解な文章ではありましたが、皆さんの鋭いご意見のおかげでようやくこの文章の意味がおおよそ掴めましたことに、心よりの感謝の意を述べたいと思います。最後までおつきあいいただき本当にありがとうございました。またいつかご助力を願いたい時には、なにとぞよろしくお願いします。 PS. Yutaではなく、実はYuyaだったんです(笑)。