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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:仙人)
仙人についての質問とは?
このQ&Aのポイント
- 仙人についての質問に対して、一般的な信仰や考え方、道教との関係について説明があります。
- 仏教における仙人の意味や訳語についても言及があります。
- 他の文化や地域においても仙人と訳される存在の例があるかについての質問も含まれています。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 私の知る話では「仙人」が当初「僊人」と記されたのは「空を自由に舞う存在」と認識されていたからだということでしたが、別な説もあるのですね。 「僊」と言う文字は「やまびと」「舞うさま」を指すものということで上記の説ですっかり納得しておりました。 「仙人」という存在は道教と密接な関わりを持つものですが、道教がそのかたちを整える以前からそのようなものの存在は人々の間に伝えられていたものと思います。 とても原始的な異界人もしくは超人思想が元になっているのでしょう。 仰る通り仏教にも「仙人」と訳される存在があり、これはバラモン・ヒンドゥー由来のものですから現在のヒンドゥー教の神話にも登場します。 例えば仏教では「梵天」と呼ばれるブラフマー神の孫で、こちらは仏教では「多聞天(毘沙門天)」として取り入れられているクベーラ神の祖父に当たる人物は苦行の末に聖者となり「プラスティヤ仙」と「仙」を付して呼ばれています。 また叙事詩「ラーマーヤナ」でもその活躍が描かれている「アガスティヤ仙」は「聖仙」とも呼ばれ、海を干上がらすことさえ出来るというその力は現在でも南印で厚い信仰を集めています。 これらヒンドゥー世界の「仙人」は主に苦行の末に類稀なる力を神々に与えられた「聖者」であり、また「隠遁者」であることも多いのが特徴です。 確かに厳密には道教が指すそれとは異なる部分がある訳ですが、その性質から言って「仙人」という訳語を用いていることはそれほど無理のあることではないように思います。 「狭義」と「広義」の違いと言ったところでしょうか。
お礼
お早う御座います、mapato様。 有難う御座います。これまた該博なご薀蓄からのご説明は啓明させられております。なにようり透徹した整理の仕方はとても嬉しいものです。 私はこの数年眠れない故もあって、二時から三時が起床です。難行苦行などはしませんが、ヒンドゥの教えに精進しております。バガヴァッド・ギータは人によって単語の訳語がもことなるものですが、デヴァナガリ対訳の英文で勉強しております。 ギータはマハバーラタの一部となっているもので、クリシュナとアルジュナの戦場での対話であることはご存じの通りです。 今は肉体としては私達にはおいでにはなっていない、私達のグルデヴァの講述があるものです。 神が下降(完璧なる光をかくす、モディファイする、物質化の方向にいく)する過程は、絶対超越で不顕現のブラフマンが顕現意識の絶対超越のブラフマの側面から、意識で創造界を紡ぐもとを反射するのではあります。その最初一つの過程がManu(複数), rishi(複数)を観念化し創出する。 ⇒補足の欄に参ります。⇒
補足
⇒お礼欄より続きます。⇒ このrishi(複数)をもっとも尊敬する先達様のプライヴェートな翻訳では、聖仙とあった存じます。(或は隠者の訳だったか)そして百科辞書でも仏教の漢訳でも仙人とあるとのことです。 私自身は西欧思想から、日本のものや、中国のもの、そしてヒンドゥと変ってきたので、仙人なら、てっきり道教としか観念の関連付けができなかったので、それ以外の聖者を仙人と呼称するのは、適当ではないのではないかと、存じたのです。もっとほかの訳がないかなと。 でも仙人という呼称言葉が、必ずしも道教の中で生まれ、生育し、今日にいたっているというわけでもなく、このことばの持っている、いろいろな側面をいかして、活用できるものであると、教えていただき、理解していく上で大きな力となるものです。 一旦、一生懸命勉強して脳みそのどこかに刻印してしまうと、融通ができない性格です。仙人のいろんな意味側面を考えながら、そこで使われる仙人という漢字を理解していくようにしたいと存じます。 有難う御座いました。