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戦艦武蔵、その後
戦艦大和・武蔵に、ロマンを感じる一人です。 昔から疑問があったのですが、戦艦大和って坊の岬沖の東シナ海に沈んでいるんですよね。調査も大々的に行われていたと記憶しています。潜水艇で潜って、船首の菊の御紋とか映像で撮られていましたよね。何のドキュメントだったか、船体がバラバラの映像を見てショックを受けた記憶があります。 ・・・で、武蔵は? 大和の陰に隠れて話題にならないような気がするんですが。 シブヤン海に沈んだ武蔵は、バルパス・バウに穴を開けられて浸水し、船首方向から徐々に沈んでいった、と書物で見たことがあります。(写真もあった。)それであれば、船体って結構きれいに残っているのではないのでしょうか?武蔵の船体はその後どうなったんでしょうか?まだ、シブヤン海で沈んだまま未調査なのでしょうか。
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武蔵の沈没地点は日米双方で微妙に違ってはいますが、ほぼ正確な場所が特定できています。 日本 13-7N 122-32E 米 12-50N 122ー35E このように、日本海軍の艦艇の戦没艦の多くが日米の双方から沈没地点を発表されいますが、正確さでは一応アメリカに分があるようです。ただし大和のように、船体を発見した場所が実際には日米の発表のどちらとも違っていたということもありますので、一応目安的な感覚で捉えればよいかと思います。 さて武蔵の船体ですが、私もあなたのおっしゃるように意外と綺麗な状態で残っているのではないかと考えていました。大和のように横転や大爆発せず船首からゆっくりと沈んでいます。これは艦首を海面下に沈ませた有名な写真が撮られてから、1時間半以上かかっていることからも、その沈没状況は緩やかであったと考えられます。ということはドイツ海軍のビスマルクのような状況で海底に眠っている可能性が大きいでしょうね。 ただし問題は1300メーター以上の深海です。かなり昔の話しで記憶も定かではないのですが、一度武蔵を見つけようという動きがあったのですが、いつの間にか立ち消えになったということを思い出しました。やはり深海ということと、探査機器の能力不足ということ、そして大きなスポンサーも付かなかったという諸々の事情によるものだったような気がします。(ほんとうに定かな記憶ではなく、こんな書き方で申し訳ないのですが…) しかし現在では高精度の海底探査機器や、無人有人の高性能の深海探査船がありますので、武蔵を探し出すので比較的簡単であると思います。問題は資金をどこから引っ張り出すかということでしょうね。 大和の場合は角川書店が全面的にバックアップして、その投資額の何倍もの収益を上げたことは記憶に新しいのですよね。やはり学術的な面からの調査というアプローチではまず不可能ですので、将来派生的に商業ベースになることが視野におければ、出版会社やテレビなどのメディア関係が興味を示すでしょうね。 ただし残念ながら武蔵はもうだれも食指を動かさないでしょうね。もっともこれは大和以外の全ての日本海軍艦艇に言えることですが、大和のような知名度や様々な物語、そして水上特攻という人々の記憶に残る死に様を備えた軍艦は他にはありませんからね。 武蔵に限って言うならば、人間の世界でも同じですが、なんといっても最初に生まれた息子、つまり長男が一番可愛がられるもので、ある意味不運な生まれだったとも言えるかもしれません。もっとも軍艦も船ですから長女かもしれませんが(^_^;)
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- mokotann
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一種のトンデモですが、 「武蔵は今も着底せず、海流に乗ってサスペンドしている」と言う説があります。 それはともかく、沈む途中でも前進したため、記録上の位置よりかなり進路前方に沈んでいる可能性はあります。
お礼
いいですね、それ。 確かに、あの沈み方では、操船者は船を沈ませないために船を走らせていたかもしれないですね。 さらに、あんなに大きな艦だったら水の中とはいえ、惰性による推進も相当あったでしょうし。 案外、あれ?ってところで見つからないですかね。 あの艦は、日本海軍の悲劇の象徴であり、日本の宝です。
- caesar-x2
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簡単に言えば、所在不明です。 海中の捜索というのは、莫大な費用がかかるので 誰もやりたがらないというのが実際のところです。 大和の場合は、海域が日本の二百海里内でもあるし、 調査も撮影も特に障害なくできるので 複数のテレビが何度もやって、 バラバラになった船体を完全に発見しましたが、 武蔵の場合、フィリピンのど真ん中にあるシブヤン海のどこか ということで、障害が多い。 外国政府の許可というのはなかなか降りないらしいし、 太平洋戦争の被害国でもあるフィリピン国民の感情を考えれば その国の政治家・官僚もいい顔をしないということらしい。 あとフィリピンと日本とは、現在、国際結婚カップルの国籍問題とか 医療関係の出稼ぎ問題や不法就労問題などがあって、 それほどスムーズにいってないので、今は難しいかな。 それにフィリピンには、モロ・イスラム解放戦線というものがあって 南部は内戦がまだ続いている。 このゲリラは、アルカイダとも協力関係にあるといわれていて、 しばしば勢力範囲の外に遠征して、拉致や拿捕を行っているので 治安が悪いというのも、調査の妨げになるでしょうね。 何しろ水中機材は高額なんで、彼らにしたら宝船が目の前に浮いてるも同然。 海賊行為もざらにあるところなんで、ヤバイんです。
お礼
回答ありがとうございます。 外国ということで、それらの障害は確かに。 危険を冒してまで、大金をかけようと考えるスポンサーはいないでしょうからね。メリットがありませんものね。 フィリピンのシブヤン海周辺というのは、まだまだ物騒なところなのですね。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 戦艦武蔵のその後を調査しようとする動きは、私は聞いたことがありませんでした。 大和型に関する数々の書物は、たがわず「大和と武蔵」一緒であり、武蔵についてはシブヤン海で沈んだ、であっさり終わり。大和は沖縄特攻中に、攻撃を受け・・・大爆発を起こして・・・多くの謎を残したまま海底に眠っている・・・○年に大々的な調査が行われ・・・云々とその後のことまで。武蔵は、その後調査をされていないから、触れられてはいないのだとは思っていましたが。 やはり、戦艦武蔵は大和のようにバラバラになったわけでなく、案外原型を留めたまま沈んでいる可能性が高いということですね。それだけでもわかっただけ質問した甲斐がありました。 私は、大和・武蔵については、60年前の技術として、建造物としてそしてその運命にロマンを感じます。何時の日かお目見えする機会がないかなとひそかに期待する一人です。 ありがとうございました。