現状が分からない為、既にやられていることも書いてしまうかもしれませんが、軽く読み飛ばして頂ければ構いません。
セル生産を活用するためには、各工程ごとの作業を把握しなければいけません。
質問者様は、全行程を確実に把握しておられるでしょうか?
各工程ごとの作業内容、使われる道具を確実に把握してから実行しなければ、セルは邪魔なものにしかなりません。
使う道具を把握したあとは、道具を使う順番、使いやすい配置等を主だった作業者に聞き、設置していきます。ムダな移動時間を無くしましょう。(足だけではなく、手の移動もです。)
重要なのは、絶対に作業者の意思を尊重することです。
職場改善をする為には作業者の協力は不可欠であり、上から押し付けても何の効果も発揮しません。
又、道具の一つ一つに表示をしましょう。そして定位置が分かるようにししょう。
毎日道具の場所が変わったりしていませんか?道具を探すのに時間がかかったりしていませんか?
次に多能工化についてですが、まずは作業者の一人一人が、どの作業ができるのか記入する為のリストを作りましょう。
新しく教育する度に、そのリストに内容を記入します。
次に、製品毎に対しての一覧のリストを作成します。(とりあえず、名前の横に○等で構いません。必要に応じて、△や×等作ってもいいです)
作業内容
製品名 作業者 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
A B ○ ○
C ○ ○
下手くそですが、上のような一覧です。Aという製品に対して
Bさんは1と3の作業、Cさんは2と5の作業ができるということです。
これがなければ、誰がどの作業ができるか把握できません。
しばらくは覚えていても、時間の経過で確実に忘れてしまいます。
多能工化をするには、教育の時間が必要です。ただ思いつきで教えるだけでは、効率は悪くなるだけです。
とりあえず、教育のタイミングとしては繁忙期を後に控えた、生産量が落ち込んでいる時期、又は安定している時期がいいと思います。
繁忙期に入ってから教育しても手遅れです。
更に、多品種少生産であれば、多能工は必要不可欠だと思います。
製品毎に纏めがいるのであれば、早めに作業工数を見積もって、
前月、前々月の内には、どこのグループが何人足りないか、どこのグループが人が余っているかを把握し、どこに誰が応援に行くかを決めておく必要があります。
そうすれば、計画的に教育の期間が作れ、多能工化も進んでいくと思います。
あと、できれば効率管理ができるリストを作ってください。
効率(%) = (計画台数×作業工数) / (実績台数×作業時間)
これでいいです。実績と作業時間は作業者に書いてもらいます。
これで効率がいいところと、悪いところが出ます。
間違えてはいけないのは、効率が悪いことで作業者を怒ってはいけません。
管理者が効率悪くやらせていると思ってください。
管理者がやるべきことは、なぜ効率が悪いかを作業者と一緒になって考ます。常にどこにムダがあるかを考えてください。
長文、駄文失礼致しました。