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蛋白質の異化作用とは?

蛋白質の異化とは一体どういったものでしょうか? またそれによる症状を教えてください!

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  • inoge
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回答No.1

異化とは病名ではなく、生理学の概念です。 蛋白に限らず糖類・資質などの生物の体を構成する有機物質を分解する作用のことを異化:catabolismと言います。その反対、合成する作用のことを同化:anabolismといいます。異化と同化を併せて代謝:metabolismと言います。 異化も同化も生命に必要です。代謝することが生きていくことと同義であるといっても過言ではありません。病気ではありません。 異化には、分解する事によって物質からエネルギーを得る効果や、不要になって邪魔になった用済みの組織や細胞や物質を取り除く効果があります。同化には必要な組織を作ったり、エネルギーを貯蔵したり、器官や組織の機能を強化する意味があります。例えば運動をして筋肉組織が肥大する場合、負荷によって筋が一部壊れ(異化)その後に筋細胞の増殖(同化)があります。 人間社会において建築業と解体業がどちらも社会に必要なのと同様であります。 ただし。これは異化と同化のバランスが取れている場合です。これが自分から崩れる状態を代謝性疾患と呼びます。もしくは、他の病気の影響で崩れる場合もあります。 糖や脂質(炭水化物)は分解(加水分解あるいは酸化)されると、二酸化炭素と水になります。ところが、たんぱく質は窒素原子(一部イオウ原子もある)を含みます。だから、分解(異化)されると窒素を含む物質(アンモニア)が生じます。これを排出することは生物の進化の過程において重大なテーマでした。(が、そこらへんは省略)アンモニアはアルカリ性が強いので生体内のバランスを崩すのです。人間(哺乳類)の場合、原則的にアンモニアを尿素に変換(酸化)させて弱毒化してから排出します。魚類・両生類・爬虫類は水の豊富な環境にいるのでアンモニアのまま排出します。鳥は体を軽くする必要があるので水に不溶な尿酸の形で排出します。尿素の形にすることで哺乳類は水の少ない環境への適応を高めています。 蛋白の異化が亢進したり(全身状態や栄養状態の悪化)、排出機能が悪くなると(腎不全など)、尿毒症症状などが生じます。

maruru123
質問者

お礼

蛋白の異化が亢進すると、腎不全や尿毒症になるのですね!? とても詳しいご説明ありがとうございました。わかりやすかったです。

その他の回答 (1)

  • inoge
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回答No.2

>蛋白の異化が亢進すると、腎不全や尿毒症になるのですね!? 微妙に違います 異化の亢進とはゴミの発生が増えるようなもの 腎不全(=排泄機能の低下)はゴミを捨てないようなもの 結果はどちらもゴミがたまる(≒尿素窒素貯留≒尿毒症) といいたかったわけです。 尿素窒素が溜まると体液(血液)のpHバランスが変化して いろんな化学反応平衡が崩れます。正常の代謝が傷害されます。

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