- ベストアンサー
CaCl2の製法
化学のテストでCaCl2の製法に「Ca+Cl2→CaCl2」と書いたら×にされました。何故CaCl2の製法がCa+Cl2じゃダメなんですか?化学に詳しい方がいたら教えてください!
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「塩化カルシウムCaCl2の出来る反応の例を一つ示しなさい」 という問題であればCa+Cl2→CaCl2でも正しいことになります。でも「製法」というとちがうでしょう。理由は既に書かれています。 例えば塩化ナトリウムの製法はと聞かれたときに 2Na+Cl2→2NaCl は答えではありません。海水から取るのが普通でしょう。だから安いのです。 Naを含んだ化合物、NaOHや、NaHCO3の原料は食塩です。金属ナトリウムを作るときは食塩を加熱して融解し、電気分解をします。金属ナトリウムは高いです。せっかく苦労して食塩から作ったNaをNaClを作るのに使ったりしないというのはわかると思います。元に戻してしまうだけですから。 Caを含む化合物の原料は石灰石でしょう。 塩化カルシウムは金属カルシウムを作るときの原料です。やはり、過熱して融解し、電気分解をします。 多分質問者様はCaCl2が安い物質であるということをご存じないのではないでしょうか。食品添加物に使われていたり、道路の融雪剤(凍結防止剤)に使われていたりしています。寒くなりましたのであちこちの道路に白い袋が目に付くようになりました。塩化カルシウムの粒が入った袋です。 でも何故先生に質問しなかったのですか。 普段授業で接している先生とじかで話をするのが一番いいと思います。色々先生と話をしたがどうしても納得が行かないというのであればこういう質問コーナーで聞くのもひとつの方法です。でもいきなりこういうところに質問を出したのであれば「?」ですね。 おまけ 物質の製法はひとつではありません。実験室的な製法と工業的な製法とが異なる場合もあります。他の物質を作るときの副生物としてできる場合もあります。 教科書にアンモニアソーダ法というのが載っていると思います。食塩とアンモニアと二酸化炭素から炭酸ナトリウムNa2CO3を作る工業的な方法です。二酸化炭素は石灰石を加熱して取ります。生じた塩化アンモニウムからアンモニアを回収するときには石灰水を使います。これでCaCl2が出来ます。この塩化カルシウムはもうこの工程の中では再利用できないものです。これの売れ口を探さないと炭酸ナトリウムのコストが高くなってしまいます。目的の物質である炭酸ナトリウムが1000molできれば副生物の塩化カルシウムも1000molできます。 工業的には多分この工程のものが多いのではないでしょうか。
その他の回答 (3)
他のお答えにもありますが「製法」というと、安価で、かつ手に入りやすく、さらに毒性・危害性の低い、安全な原料を使う事が求められます。 カルシウムの原料は炭酸カルシウムつまり石灰石。塩素の由来は塩化水素を水に溶かした塩酸。というのが「常識的な」答えと言うことになります。 もちろんカルシウム金属と塩素ガスから作ることも出来ますが。反応は爆発的ですし、カルシウム金属は高価で水分と反応しやすいため扱いにくく、塩素ガスは毒性で、塩化水素より作りにくいです。 m(_ _)m
- パんだ パンだ(@Josquin)
- ベストアンサー率30% (771/2492)
問題文や授業の内容がわからないとなんとも言えませんが、普通「製法」という場合、安価で手に入りやすい試薬からその物質を作る方法です。 「製法」には実験室的製法と工業的製法があります。 原料は必ずしも天然である必要はありませんが、工業的製法の場合は、天然物が原料になることが望ましいです。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
製法ですから天然に産出する原料からということになります。天然にはカルシウムも塩素も存在しないですよね。一般には炭酸カルシウムに塩酸を加えて作るようです。厳密に言えば塩酸も天然には存在しませんが、手軽に入手できますからね。