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味覚嫌悪学習
味覚嫌悪学習は「好き嫌いのモデル」と言われていると習いましたが、その理由がよくわかりません。 無意識下で生じる本能的な学習行動であることが関係するのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
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- mrsamama
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人間もしょせんはサルからスタートしているので 基本的な機能は全部、サルゆずりです。 霊長類を除けばほとんどどの動物も視覚(色覚)は発達しておらず、 周囲の状況は目以上に、鼻と耳からの情報です。 嗅覚を「もっとも大事」と思わないのは、ヒトだけ、と言ってもいいくらいです。 嗅覚は、他の4感覚と違い、 鼻から直接脳の深部に直結した神経で伝えられます。 本能的な危険や敵味方(好き嫌い)を感じ取る部分ともいえます。 意識が好き嫌いを決める、と思うのも気のせいで、 本当の意味での好き嫌いは、もっと深い無意識(あなたの質問の通り)が決めています。 「○○君が好き」とか、「ブロッコリー、キライ」とか、 そういう好き嫌いを嫌悪の学習と言っているわけではない、ということでもあり、 また、「好き嫌いの原点はこういうところにある(食べ物の安全を見分ける)」 ということでもあります。 さらに言うなら、動物のペアリングも、フェロモンなどに依存していますよね。 これを人間にすると「好き、愛してる」になっちゃう…ということでもあります。あは。、
- ruehas
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こんにちは。 我々動物の食べ物に対する判定規準には、 遺伝的にプログラムされた「本能行動としての無条件反応」 生後体験によって獲得された「学習行動としての条件反応」 この二種類があります。 本能行動としての生得的な判定規準といいますのは、 「食べられるものか否か」 「必要栄養であるか否か」 「毒物であるか否か」 このような、その動物が生きてゆくために最低限必要な条件が予め遺伝的に決定されているものです。ですから、厳密にはこれは「好き嫌い」ではありませんよね。では、我々の偏食といいますのは遺伝的体質ではなく、生後学習によって獲得された判定規準の方であります。 「食べられるものなのに嫌い」 「必要栄養なのに嫌い」 「毒物でもないのに嫌い」 このような贅沢が学習されてしまうのは、我々動物が生後環境において実際に摂食行動を実現する際、先に述べました生得的な判定規準に基づく反応と同時に、「それ以外の別な反応」によって何らかの「条件付け」が成されるからです。 このように、摂食行動に直結する「味覚刺激以外の別な要素」によって条件付けされるのが「味覚嫌悪学習」ですよね。本来ならば本能行動において自分が食べられるものに好き嫌いなどというものはないはずです。ですが、それが生後体験に基づいて新たに獲得される判定規準であるならば、「味覚嫌悪学習」といいますのはその原因であり、我々の「好き嫌いのモデル」と呼ぶことができるわけです。
お礼
自分では思いつかなかった考え方なので、とても参考になりました。どうもありがとうございます^^