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不定詞の教育法で、疑問です
私は今、学習塾で主要5科目を教えている大学生です。 自分では分かっている内容ばかりなのに、 生徒さんから質問を受けると、「?」と思う一瞬があります。 英語で、こんな例がありました。 She has a lot of children to look after. 普通は、こう訳します。 彼女には、世話をしなければならない子供が沢山いる。 しかし、とある某生徒君は、こう質問しました。 「先生、不定詞の“副詞的用法”にして、 『彼女は、“世話をする為に”、沢山の子供たちを受け持っています』 じゃ、駄目なんですか?例えば彼女が孤児院の院長さんで、 世話をしてあげたいという一心で、子供を保護しているとも 考えられませんか?」 その質問に対して、私は「ここは形容詞的用法のほうが良いよ」 などと解説を終えてしまいましたが、正直、参考書には載っていない 部分でしたので、当該生徒により親身な解説をしてあげたいのです。 何か端的な説明方法とかありましたら、教えて下さい。
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アメリカに住んで40年目になりました。 何か私なりにお手伝いできるのではないかと思います。 表現を機械的に解釈すれば、得し文法擁護を使って解釈すれば英語が分かるようになるとは決して思わせてはいけませんよ。 その生徒はある程度の文法知識を持っているからこの「突っ込み」が出来るのだと思いますよ。 なぜ、なら、この生徒は、自動詞としてこのlook afterを見ていると言うことに気がついて欲しいのですね。 指導員としての常識みたいなものです。 そして、この生徒は、突込みであろうとなかろうと、専門用語だけで説明用使用としている文法学者さんの墓穴を掘っているところを暴露したいのかもしれませんよ。 つまり、look afterが偶然にも他動詞として一塊になって使われているから良かったでしょうが、She has a lot of children to look up/out.と言うような表現で他動詞として使われるときもあるし自動詞として使われるときがたまにあるときは文法学者さんたちはどう説明すると言うのでしょうか。 自動詞としてこの人が使っていたとしたら、自分を向上させるために、自分を守るために、と言うフィーリングで使おうとしていたどうするのでしょうか、と言う事になるのですね。 文法学者さんたちが勝手にこれは「副詞用法ですから」といったって、その生徒は満足はしないでしょう。 なぜなら、何でそういう解釈になるんだ、と言う理由がただ学者さんがそうだと言っているだけに過ぎない、と感じるからですね。 つまり、to xxx at/in/out/for/intoと言う表現になっていたら、これらの前置詞が自動詞と一緒になって他動詞として使われているのか自動詞として使われているのか、文法学者さんでは説明できないわけです。 ですから、「今回の場合は、look afterと言う他動詞として使われているから」と言う事なのですね。 そして、look afterは他動詞としての用法がある、と言うことではないのです。 look afterは他動詞として使う、からなのです。 この違いがお分かりでしょうか。 そして、不定詞が前置詞と一緒になって自動詞として使われる場合はその生徒が突っ込んできているように「のために」と言うフィーリングを出すために使われている、と解釈は出来るわけです。 こうすると、不定詞にあの有名な三つの用法がある、と言うことではなくなってくるわけです。 文法学者さんたちがご苦労様にも三つの用法名を作り、不定詞の用法、として押し付けているだけなのです。 上でもお分かりのように、他動詞としての不定詞がくればその前の名詞を修飾しているでしょうし(可能性が高いと言う意味です)、自動詞としてのフィーリングであれば、~のために、と言うフィーリングを出せるわけです。 同じ不定詞(同じ前置詞と一緒に)でも自動詞として使われているときもありますし他動詞として使われているときもある動詞がありますね。 上に例として持ってきたLook upはそのいい例ですね。 文法と言うものを理解していれば、試験文法なんて捨ててしまって、この理解があるはずなのです。 なかったらこれからは教えにくい生徒がどんどん出てくるでしょう。 だからこそ、文法学者さんでは説明が出来ないか、説明しても中途半端な説明しかできないと言う事実が浮かび上がってしまうわけです。 look outだったら、パリスマダムの例を使わせてもらいますと、後置前置詞と言うような専門用語があるから副詞用法になると言うことにはならなくなってしまうわけです。 そして最後に、私自身が他動詞、自動詞と言う表現をしたのは用語を遣って説明したに過ぎなく、方程式として覚えなさいと言っているわけではありません。 あくまでも、今回は他動詞として使われてい阿多ので説明にはなったけど、と言いたいために書いた用語でしかありません。 要は、~を世話をするために、と言うフィーリングを出すための動詞表現をここでは使われているとしか考えられないわけですから、日本語としても、「~を世話をするためにたくさんの子供がいます」と言う意味合いではおかしな日本語になってしまう、と言う事なのです。 おかしな日本語になってしまうと言うことは、この英文の解釈がおかしいと言うことになると言うことなのです。 他動詞とは「~を」と言う部分が含まれている、と言う文法の基本があると言うことを知っていれば、この文章の説明は専門用語なんて使わなくても非常に簡単に説明できると言うことなのですね。 他動詞と言うものがどういう動詞なのかと言うことを知らないで自分は文法の大家だと言っているような文法書の著者はネイティブからみられているのは当然ともいえるわけです。 と言う事で、この生徒はlook afterを自動詞と見たか、他動詞を時事動詞の訳を使ってしまったか、と言うところに問題点があった、と言う事なのです。 なお、この文章のフィーリングは#3さんの日本語訳が英文の持つフィーリングであると言うことも知っておいてくださいね。 参考になりましたでしょうか。 理解しにくいところがあったり追加質問がありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
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- ucok
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#7ですが、誤解のないように付け加えさせてください。 もしかしたら不慣れな方にはわかりにくいと思うのですが、この「教えて!goo/OKWeb」はQ&A形式になっていて、1人の質問者の質問に対して、複数の回答者が回答を寄せて、その中から質問者や閲覧者が参考になるものだけを取捨選択できるようになっていますよね。つまり、「1vs複数」というやりとりをすることになっていて、議論も禁止されてしまっています。 私も塾で教えておられる質問者さんが、何らかの形で参考にしてもらえればいいなと思って、7欄に回答しました。もしも参考にしていただけるのなら、私は(英語を扱う専門家ではありますが)教育の専門家ではないし、申しましたように苦手な分野がいろいろあるので、そこから先は質問者さんが工夫して塾で役立てるなりしていただくことになります。参考程度のことしか書けませんでしたが、7欄で書いた内容に間違いないという点では自信がありますので、よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございました。
- yuueenea
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7番さんへ 受験生の立場からいいますと、他動詞のじゅんどうしは目的語を取る って大事なことは教えてもらったことがありません。 こんな大事なことを教えてくれないなんて今まで受けてきた先生がたには失望してるしだいであります。 なんで副詞用法なのか、形容詞用法なのかそういうのを曖昧にしてると常に一定に読むことができず、いらいらするとおもいます。 始めはきついですが常に一定に読めることほどうれしいことはないとおもいます。 貴方は外人なので日本人の学生に勉強を教えるのは慎んだほうがいいと思います。
- ucok
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ちょっと待ってくださいな。言語というものの原点に戻りましょうよ。 「She has a lot of children to look after.」は直訳すると「彼女は、世話をするための子供を大勢抱えている」ですよ。意訳しても「彼女には、世話をしなければならない子供が沢山いる」ですよね。 これを「したくもないのに世話をしている(例えば、子だくさんで苦労している」状況だと解釈するか、「好きで世話をしている(例えば、世話好きで、近所の子供などをたくさん集めた)」状況だと解釈するかは読み手の自由ですよ。英語でも日本語でもそうでしょ。 「look afterという目的を達成したい」という思いが先にあったのか後からついてきたのか全然ないのかはわからないけれど、結果オーライみたいなもんですよね。子供が大勢いれば世話をせざるを得ないわけです。それが世の中。 じゃあ、「「look afterという目的を達成したいがために、lot of childrenがいる状況を作り出した」というニュアンスを強調したいとします。そもそも日本語で「彼女は、世話をする為に、沢山の子供たちを受け持っています」と言って、そういうニュアンスは強まりますか? 私はそうは思いません。そいうニュアンスを強めたいなら、日本語でも「彼女は誰かの世話をしてあげたいという一心で、困っている子供を集めることにしました」などと言います。英語でも同じで「Because she wanted to look after someone, she decided to gather children who need help.」などと言います。「彼女は、世話をする為に、沢山の子供たちを“受け持っています”」では弱すぎます。ただ、申しましたように、「彼女は、世話をする為に、沢山の子供たちを受け持っています」でも「ああ、もともと世話というものをしたかったんだな」と推測することはできます。 英語は第二母国語ゆえ文法用語は苦手です。なので、これを「副詞的」というのか「形容的」というのか、私にはわかりませんし、どうせ受験で「これは副詞的ですか?」なんて質問は殆ど出ないので、どうでもいいと思っているのですが、こういうご質問が出ることこそ、文法用語や卓上の理論にがんじがらめになってしまった証拠だという気がしてなりません。いかがでしょう?
お礼
論理的な回答、ありがとうございました。 みなさん、本当に英語という言語に、 情熱を注いでいらっしゃる事、よくわかります。 自分自身も、名に恥じぬよう、頑張ります。
No3です。補足です。No2さんの挙げられた“He has no friends to help him.”という文を No3の解釈の路線で説明します。この文の場合は質問者さんが挙げられた例文と性格が違います。というのは、ここでは friendがhelpの目的語の関係になっているのでなく、主語になっています。この文は関係代名詞を使って“He has no friends who help him”と言い変えられます。 それから、look afterのようなものを、学校では「熟語」と教わるかもしれませんが、これだと意味が漠然としてしまうので、厳密にはphrasal verbと呼びます。そして、afterは前置詞ではありません。 これは adverbal particleと呼ばれるもので 動詞の後について 動詞の意味を modifyするものです。これは postpositionと呼ばれることもあります。
- Parismadam
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No.4です。タイプミスがあります。 説明7の中で 「afterの後にくる前置詞は?」(X) →「afterの後にくる名詞は?」(O) と訂正して下さい。 失礼しました。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
はじめまして。 某生徒君への質問へは以下のように回答して下さい。 質問: 「先生、不定詞の“副詞的用法”にして、~子供を保護しているとも考えられませんか?」 回答: 1.考えられません。 2.理由はlook afterのafterの用法にあります。 3.このafterは後置前置詞と呼ばれるもので、この前置詞の後にはある名詞がありました。それは、a lot of childrenで、それが前に置かれたために、前置詞afterが後に残ったので「後置前置詞」と呼ばれます。 4.つまりa lot of childrenはlook afterの目的となる修飾語で、look after a lot of children「子供を世話する」という動詞句がもとになっています。 5.その名詞句a lot of childrenだけが前出したために、look afterがそのまま残っているのです。 6.従って、このto不定詞は形容詞的用法として、「世話するための(べき)、沢山の子供がいる」と考えなくてはなりません。 7.もし、副詞的用法で「世話するために」の意味でlook afterが使われているとしたら、afterの後にくる前置詞は?となってしまい、afterが浮いてしまうのです。 何故なら、前置詞とは「前に置かれる品詞」ですから、何か名詞の前に置かれていなくてはならないのです。従って、本来は何らかの名詞が前置詞の後には必要なのです。 8.といって、afterの後にa lot of childrenの代名詞themを置くと、 She has a lot of children to look after them. 「彼らの世話するために、沢山の子供達がいる」 となり、意味上は「彼ら」≠「沢山の子供達」の関係になり意味が通じないため、themを置くこともできません。 9.例えば次のような名詞を前置詞の後に置いた英文なら、副詞的用法も可能です。 例: She has a lot of children to look after her. 「彼女の世話するために、沢山の子供達がいる」 これだとafterの後にchildrenとは異なる代名詞がきているので、文法的に可能ですが、意味的には、子供達に自分の世話をさせてこき使っているようで、なんだか児童虐待ですね。(と、ここで苦笑をとる) 10.形容詞的用法のto不定詞と後置前置詞の関係は他にも以下のような例文がありますので、某生徒君に下記の質問をしてみて下さい。 (質問) 「さて、形容詞的用法のto不定詞と後置前置詞を用いた、以下の3つの英文があります。どれも『書くための何かを持っている』となります。さてここで問題です。それぞれのsomethingとは一体何のことでしょう?ヒントは、それぞれの後置前置詞を見ればわかります。」 (1)I have something to write with. (2)I have something to write on. (3)I have something to write about. (解答) (1)ペンなど、(それで)書く道具です。Withは、「~で書く」の「で」にあたる、「道具」を表す前置詞だからです。 (2)用紙など、(その上に)書く紙です。onは、「~の上に書く」の「の上」にあたる、「場所」を表す前置詞だからです。 (3)話題など、(それについて)書く主題です。Aboutは、「~について書く」の「について」にあたる、「対象」を表す前置詞だからです。 最後に某生徒君に、 「これらの文のto不定詞も、副詞的用法と考えられますか?それぞれの前置詞の後に名詞がなければ、副詞的用法では意味をなさないのです。それは、look afterの英文も同じなのですよ」 のとどめの鶴の一声で、某生徒君も口を亀の如く閉ざして納得するでしょう。 以上ご参考までに。
お礼
非常に勉強になります。 いや、私自身の勉強になってしまいました。 みなさんのコメントをしっかりと頂戴して、 生徒に還元しようと思います。 本当に、ありがとうございました。
No1さんの説明が正しいです。 ただ、私がこれから書くのは その生徒さんに説明するのは相応しくないと思いますが、こういう見方もあるのだと参考程度にとどめておいてください。不定詞を形容詞的用法だとか分類するのはあまり賢明な方法だとは思いません。形容詞って何でしょうか? 副詞って何でしょうか? これですねえ、日本では一般的な解釈ではありませんが、“She has to look after a lot of children. ”と同じ意味なんですよ。「彼女には、世話をしなければならない子供が沢山いる。」という日本語自体、どこか少し不自然だと思いません? これと似たパターンで “I have a lot of things to do today.”というのがあります。これは、つまり、have to+動詞の変形というか原型なんです。すなわち、これは“frame construction”と言いまして、ここでは haveが義務を表す第1動詞で、look afterが第1動詞に連結する第2動詞になり、目的語が第2動詞の前に置かれているんです。 そして、toが “frame construction”の目印になっています。
お礼
日本語→英語。英語→日本語…… 法則的に変えられないという言語の難しさを 改めて、感じさせられました。 ありがとうございました。
- trgovec
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>不定詞の“副詞的用法”にして こういう質問ができるということは、彼はある程度の文法理解力があると判断してもいいのでしょうか。 動作の目的としての不定詞はそれだけで充分な内容をもっている必要があります。「充分に言わないと目的がわからない」と説明することもできます。(have は動作動詞ではありませんがそこまでは触れなくてもいいでしょう) We went to the park to play soccer. play soccer はそれだけで充分な内容をもっています。さらに修飾語句を付け加えて膨らますこともできます。また、play だけにしても「遊ぶ」という意味になり充分といえます。 しかし to look after だけでは「世話する」という意味しかもちません。ここが日本語と英語の違いなのですが、英語ではこれでは不充分なのです(文法の用語でいえば、look afer を他動詞の働きをする句動詞とみなした場合は動詞の目的語が、look を自動詞と見た場合は前置詞 after の目的語がないということです)。 「他動詞には目的語が必要」ということを理解できるなら、そう言った方が早いかもしれません。 形容詞用法の場合 children to look after では look after の目的語は被修飾語の children に「意味的に返ってきます」。形容詞用法は 「意味上の目的語+他動詞」 という関係になっていることが学校レベルではほとんどです(まれに He has no friends to help him.「彼には自分を助けてくれる友人がいない」と friends が意味上の主語になっているような問題を載せていることがありますが、和訳や作文だけなので意味上の何であるかをあまり気にすることもありません)。
- yuueenea
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副詞用法ならlook afterの後に目的語が抜けているから成り立たない。 形容詞用法なら目的語が前にでるパターンでV-O関係って奴だとおもいます。ビジュアル英文解釈に乗ってますね。 自分は受験生なのですがビジュアル英文解釈は文法を学ぶのにはもってこいだとおもいます。一度読まれてみては如何でしょうか。
お礼
ありがとうございました。 また、予備校にでも通おうかな……
お礼
本当に、長文でのご回答ありがとうございました。 私自身では、自動詞・他動詞ともよく分かるのですが、 ただ、中学生にとっては、詳しく勉強していないので、 自分自身で噛み砕いて、説明する必要がありそうです。 ここまで、詳細に回答いただけるなんて、本当に感謝です。 ありがとうございました。