「倫理的に幸福と善とはどういったものなのでしょうか?」
人はみな心の奥の奥に「善なる心」を持っています。この「善なる心」を「仏性」といいます。「仏性」とは仏の性質のことですが「神の心」と思えばいいものですね。
幸福感も善行もこの「仏性」にかかわるものです。「善なる行い」は人が見ていようがいまいが評価されようがされまいが「すがすがしいものです」
幸福感も同じです。海辺で夕日を見ているとじわっと幸福感がでてくるものです。そのような幸福感が「仏性」による幸福感です。
人はほめられれば嬉しい、しかられれば悲しい、これは感情ですから感情による幸福・不幸というのは長続きはしないものです。
倫理はこの一人一人が持つ仏性に従って生きれば道をはずすことはないと教えているのですね。
どんな悪人でもこの仏性がくもっているだけで、反省によりくもりをのぞけば善人になれるということでもあるのですね。
どのような環境でもおかれた立場でも心の中の善なる心を伸ばし悪なる心を押しとどめて生きること、それが人生ですね。それを間違うと、どのような立場になろうともいつの日か恥ずかしい思いをすることになるのですね。