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間伐と地球温暖化について
ある難関大学の小論文試験で、「森林が果たす貯蔵庫の役割を大きくするにはどのような施業方法が必要になるか?」という問題が過去に出ているそうです。どのように論述すれば良いのでしょうか?間伐しても、将来的に考えて森林全体の貯蔵量は変わらないと思います。やはり、「間伐することで健全な森林が育つことになり、枯れ木などの倒木が少なくなるから、その分貯蔵量は増加するのだ」という方向性で話を持っていくしかないのでしょうか?それとも林野庁のように「間伐をすることによって健全な森林が育つから地球温暖化は抑制されるんだ」という論理で述べる方が賢いですか?
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こんにちは。 単純に考えて「健全な森林が育つから」というのはかなり無理があると思います。 マングローブの森や熱帯雨林、白神山地など、天然の森は不健全なのでしょうか? これは逆だと思います。 天然の森は自然の生態系がバランスして安定した状態を維持していますが、人間が手を加えて、人間にとって便利なように改変した結果、そのバランスが崩れる為に、維持するためには人間が何らかのサポートをする必要が出てくるわけです。 これが森林管理ではないでしょうか。 「貯蔵庫の役割」って何でしょう? CO2の貯蔵庫、水の貯蔵庫、生態系の貯蔵庫、熱量の貯蔵庫(変動緩和のためのバッファ的働き)、土壌を維持し土石流災害を緩和する土の貯蔵庫、単に材木の貯蔵庫・・・いっぱい考えられます。 ご自身が一番強い視点から論じるのが一番だと思います。 論文で重要なのは根拠と理論展開です。