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インフレーション・借金について
- インフレーション(物価上昇、お金の価値下落)についてですが、イマイチ借金の返済負担が軽くなるという意味が理解に苦しんでいます。
- インフレによって給料も50%殖え、かつ返済金額もそれに比例して増えるという条件付きではないでしょうか。
- 給料が増えなければ返済負担は変わらないので、何か腑に落ちない次第でございます。
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●金銭貸借関係で、インフレ、デフレは考慮されていない● 通常、金銭貸借関係では、インフレやデフレは考慮されていません。国債などもデフレになれば償却が楽になります。たとえば、戦前の高橋財政で大量の国債を発行し、景気を浮上させた、と高く評価する人もいますが、償却はインフレになってとても楽になったから問題にならなかっただけです。昭和17年と昭和27年を比べると、金の価格で、日本円は220分の1になり、対ドルで言うと200分の1になっています。つまり、昭和17年に200兆円の国債が発行されていて、国の借金が200兆円あったとしても、償還(返済)するとき(昭和27年)は、200分の1、つまり実質、1兆円の返済で済んでしまったのです。ですから、今の国の借金も、インフレになれば償還が楽になります。 >これはインフレによって給料も50%殖え、かつ返済金額もそれに比例して増えるという条件付きではないでしょうか。 通常の金銭貸借関係で、上記のような約束はされていません。インフレと言っても、うんと高くなった商品があれば、逆にあまり高くならなかった商品もあります。ですから、金銭貸借関係で、インフレを織り込むことは難しいと思います。同じようにデフレの場合も、借金の総額を減じるということはしません。 実際問題として考えても、50%のインフレになったからと言って、給料が50%増しになるわけではありません。もしかしたら、業績が良ければ60%増しになるかも知れないし、10%増し程度しかならないかも知れないでしょう。50%のインフレと言っても、都市部では60%の物価上昇、農村部では40%の物価上昇、という場合もあるでしょうし、金銭貸借関係で、インフレやデフレを織り込むのは難しいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 それでは国の借金は返済が楽になり、個人の借金(金銭)だと個々人によって負担が違ってくるということでよろしいのでしょうか。