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Di Doo Dah というシャンソンからの質問です

はじめまして、シャンソンフランセーズをたしなみ始めた者です。 j'ai je n'sais quoi d'un garçon manque' これは Di Doo Dah というシャンソンからです。 訳では「私がお転婆娘かなんだかわからない」となっていました。 (1)garçon manque'が「男としては欠けている者」という意味であろうと思います。(ちょっぴりエッチな含意がありますか?) (2)ne sais quoi de はイディオムですか? (3)J'ai と je ne...がいきなりつながっているのがなぜか理解できません。J'ai... と言おうとしてやめて別の文を始めたのでしょうか? http://72.14.253.104/search?q=cache:Ht0qoMcWHqcJ:www.paroles.net/chansons/13887.htm+%22di+doo+dah%22&hl=ja&ct=clnk&cd=2&gl=jp

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  • ベストアンサー
  • balkis
  • ベストアンサー率48% (28/58)
回答No.1

女心の負の面にざっくり切り込むゲンズブールならではの詞ですね。 年ごろなのに,胸の膨らみのない,色気のない娘, 人形遊びをしたことのない,男の子みたいな娘,父親似の娘が 父親と同じ鼻歌で自分のことを愚痴っているというか, 笑い飛ばそうとして笑い飛ばせずにこだわっている歌。 (1) garcon manque (アクサン省略)は「お転婆娘」の意味の成句です。 poete manque 「詩人のなりそこね」のような用例もあります。 まぁ,深読みすればちんぽこのない男の子と取れるかもしれません。 だとしても詞の内容からして未成熟で,猥褻感はありません。 (2) je ne sais quoi は全体で「得体の知れないもの」という名詞的な意味・用法です。。 je ne sais qui 「知らない人」 je ne sais ou 「知らないところ」 などの類似の用法があります。 これらに形容詞(句)をつける場合は de を挟みます。 (辞書に載ってると思います。) なお,je ne sais quel + 名詞 のような用法もあります。 (3) j'ai je n'sais quoi d'un garcon manque は,したがって, 「私は持つ,得体の知れないものを,男の子のなりそこねのような」 「私には男の子のなりそこねみたいな訳のわからないところがある」 という意味になります。

ryba
質問者

お礼

balkis さん、とても詳しく解説してくださり勉強になりました。今後ともぜひよろしくお願いします。

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回答No.2

ryba さん はじめまして 大分濃いシャンソンフランセーズから 好古でおいでですので一言半句です (1):彼の詞には、二重三重の意味があると良く言われる  それで-garcon manque-にもそれがあるのではとチョッピリ  疑問を抱かれたのではと思います 無理からぬこと この-garcon manque-は、成句で、簡単にはお転婆娘 その意味なら、他にも色々な言い回しがある では、何故この-garcon manque-なのか それは 脚韻の「e-エ」を取りたいのと、今ひとつの残響を 取りたかった音「on-オン」を含めたかったからと推測 文中にcon(これで、わたしっておばかさんネェ)との イメージが立ち上がるのでは、ないでしょうか 彼の詞は、新語や造語が多く、訳を二重三重と考えて しまいがちです でも 音に関しては古典的と分類 厳格に一定の韻律(ここでは ア・エ・オン)を保持 この点を、今一度確認しながら鑑賞して見て下さい (2)この- je ne sais quoi は、今やひとつの名詞と  分類され、それを明確に je-ne-sais-qoui と記述  されることもあります 意味は形容しがたいなにかです 名詞ですから、この前に、冠詞のun、leを付けてもいいですし さらに、このjeは人称の役割はありませんから、主語か二人称 三人称でも、Vous avez un je ne sais quoi de charmant と 書いたりできます 表現の巾が広がる便利な用語です  (3)は、上記の説明でご理解頂けると思います   このような 動詞活用の連辞(syntagne verbal)が散見  されるのが、特徴の ひとつのようです 無論この歌では  オノマトペ-di doo dah-が 反復されて、噴き上げてくる祈り  (priere jaculatoire)のごとき役割を担って、幾つの歳に  なっても思い出させてしまうあの青春時代を 最後に、とある詩人が 『詩って、音と意味との間の、長い躊躇さ』と述懐 彼の詞は、それを想起させて、今でも不滅ですね。。。  

ryba
質問者

お礼

anapaultole さん、大変わかりやすく興味深い解説をどうもありがとうございました。 ただひとつ連辞のところが理解できませんでしたが、こちらでなんとかしようと思います。

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