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狩野永徳 唐獅子図屏風
狩野永徳といえば真っ先に唐獅子図屏風が思い浮かびます。私はてっきり国宝だと思っていたので、違うと知って不思議に感じました。別に国宝だけが素晴らしいものとは思いませんが、何故国宝に認定されていないのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
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唐獅子図屏風(宮内庁三の丸尚蔵館 )は、1582年(天正10年)、狩野 永徳 40歳の作品で、豊臣秀吉が毛利家に贈ったものと言われ、明治期に皇室に献上されました。 御物(ぎょぶつ、皇室の私有品)および宮内庁(書陵部、三の丸尚蔵館、京都事務所、正倉院事務所)管理の文化財は文化財保護法による国宝、重要文化財、史跡、特別史跡等の指定の対象外となっています。 これらを国宝等の指定対象外とするということは、文化財保護法に明文規定があるわけではなく、第二次世界大戦以前からの慣例となっています。
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- m-tahara
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御質問の回答理由はまさにNo.1の方が仰る通りです。 ですのでちょっとした追加です。 皇室・宮内庁所有の美術品・建造物が国宝・重要文化財に指定されないのは、宮内庁が自分たちでしっかり管理しているし別に文部科学省の世話を受ける必要がない、と拒否しているからです。これらのものは皇室の祖先に関わるものが多く、単なる美術品というだけでなく崇敬・礼拝の対象である、ということもあるかもしれません。 元々国宝・重要文化財は所有者の申請がないと審査すらされませんから指定されることはあり得ません。 この屏風と同様にかの有名な聖徳太子像や聖徳太子直筆の「法華義疏」、花園天皇日記、蒙古襲来絵詞など多数の貴重な美術品は無指定です。正倉院の宝物も全てです。伊藤若冲の傑作「動植綵絵」も民間所蔵であれば最低でも重要文化財は間違いないでしょう。 なお、宮内庁所蔵(管理)で一点だけ国宝があります。 「正倉院」の建物です。 これは世界遺産登録の条件として国の管理・保護がないと指定出来ないため、宮内庁が特別に指定を認めたため、通常と異なり重要文化財の指定なく直接国宝に指定されました。
お礼
宮内庁vs文科省の側面もあるんですね。全く勉強になります。若冲好きの私としても納得したところです。回答ありがとうございました。
お礼
なるほど、そういうことなんですか。国宝について調べてみたくなりました。とにかく早速の回答ありがとうございました。大変勉強になりました。