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同兵力で交戦したとき、独軍は常に勝っていた
ノルマンディ作戦の前に、アイゼンハワーが次のようなことを言ったと、何かの小説で読みました。 『対等の兵力で交戦したときは、独軍はいつも勝っていた(米、英、ソはいつも負けていた)』。 アイゼンハワーが本当にそのように言ったのかどうかは別にして、当時の独軍はそのように強かったのでしょうか。
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戦闘で勝つためには軍事力が必要です。当たり前の話ですが。 軍事力には 1 純粋な意味での軍隊(正面戦力) 2 奇襲を行うこと 3 地形を活用すること 4 戦闘意識 だいたいこの四つのかけ算になります。アイゼンハワーの言っているのは、2、3,4を抜いた 1での兵力では、ドイツが勝っていたと主張していたように記憶しております。 第二次世界大戦初期においては、初期においては、ポーランド侵攻から、対ソ戦まで、2の効果が大きく効いており、先手を打ったドイツ軍は、1の兵力が少ないにもかかわらず勝利しています。 電撃戦という戦い方も広い意味で2の奇襲に入ります。 第二次世界大戦後半においては、3の地形利用がドイツ軍にとっての優位となります。大戦前半においては、戦争準備(陣地構築など)のできていない連合軍をドイツは奇襲することができましたが、後半では、ドイツは基本的に迎撃態勢にありますので、連合国にとっての奇襲効果は薄まり、ドイツの迎撃(攻城戦には三倍の兵力が必要という一般則ですが)がうまく活用されています。 2,3の効果も含めてドイツ軍は強かった。
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- eroero1919
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おおむね#2さんがおっしゃっていることが正しいと思います。アメリカ人のロジックって面白くて、自分が負けたときに自分が悪いんじゃなくて相手が優れていたって言い方をするんですよ。 太平洋戦争で、ルンガ沖夜戦というのがありました。日本軍駆逐艦隊が米重巡洋艦隊を破るという日本側からすると痛快な一戦です。実はこの作戦を指揮した田中頼三少将について、日本軍関係者からは戦後になっても批判がありました。日本軍伝統である「指揮官先頭」の原則に乗らなかったからです。一方、米軍側は公刊戦史でも田中提督を激賞しています。しかし、本来巡洋艦が駆逐艦にやられるなんてのは恥もいいところです。高校生が小学生にサッカーで負けるようなものです。そこで、恥ずかしさ隠しに「あれは敵の指揮官がとんでもなく優れていたからやられたんだ」という方向に持っていったのです。 なお、ヨーロッパ戦線において米陸軍が独陸軍をはるかに凌駕している点がありました。それは砲兵です。戦時中も「クルップ砲が一発撃てば、GMは4発お返し」という言葉があったそうですが、特に砲撃要請があってから発射するまでの連絡システムはとうとう独軍も真似できなかったほど優れたものだったそうです。
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おもしろいですね。ありがとうございました。
- komes
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対等の兵力という点に引っかかります。 どの程度のレベルなのかが問題ですが空軍力において対等といえる状態はドイツも連合軍もありませんでした。 単純に陸上兵力だけとしたら、確かにドイツ軍は強力といえましょう。 陸軍の強みは下士官団で決まるというくらいですから。 米軍は実戦経験が乏しく、反対にドイツ軍は実戦を経験しており、新兵には下士官が厳しく訓練していました。 ドラマ「コンバット」でもサンダース軍曹の指示が将校より有効なように描かれていますがこれは米軍の場合のドラマですから。 実際にはこのような有能な軍曹は米軍にはまだ育っていなかったと思います。 個々の兵器にしてもドイツのティーゲル戦車は連合軍戦車を凌いでいました。 小銃はドイツ軍はボルトアクション銃でしたが機関銃が優れていました。 米軍は自動小銃でしたが故障が多かったといいます。 ドイツ軍では武装SSや機甲師団には良質の兵器や配備が優先的に与えられていました。 従って補給の物量面を別にすれば経験と訓練、戦意のいずれもドイツ軍が有利といえましょう。
お礼
なるほど、ありがとうございました。
- nacam
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中国の楚と漢の戦いで、楚の項羽は、連戦連勝で漢の劉邦は負けが込んでいました。 しかし項羽は劉邦に追い込まれ、四面楚歌の状況に追い込まれます。 日本でも、戦場では負け知らずの上杉謙信も、北条家などにやりこまれる場面がほとんどで、関東は北条の所領が大半となってしまいます。 戦いは、前線での勝利だけではなく、政策や外交なども含めた総力戦なのです。 限りある資源をどこに投入するかが戦争勝利のためには必要であり、ドイツではそれを陸上兵器と戦術空軍、兵士育成に注ぎ込みました。 そのため、戦場で同一兵力での戦いでは、敵に対して有利となるわけです。 そのため、海上兵力は貧弱で、イギリスを攻略できませんし、エリート兵士の育成を重視したため、兵力の大量動員はできず、戦略空軍を持つ事もありませんでした。 逆にソ連は、兵士の大量投入でドイツ軍を圧倒しますし、アメリカでは部隊の機械化、戦略空軍などでドイツの国力を奪って行きます。 つまりこれは、思想の違いからそうなっただけだと言ってよいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。>思想の違いからそうなっただけだ・・・なるほど。
- pri_tama
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第二次大戦に限れば、少数のエリート部隊が連合軍部隊より強いことには、異論が無いのですが、エリート部隊への戦力の偏重も無視できないと思います。というか、ドイツの産業能力では一般部隊まで平均的に強力にする力が無かったのですが…。 (米軍は一般部隊まで自動車化が進んでいるのに、独軍の一般部隊はエリート部隊を強力にする割を食って、中世以来の馬車輸送が主体でしたし…。) 連合軍にしてみれば、 独軍の一般部隊相手にジワリジワリと勝ち進む ↓ ある日突然、独軍のエリート部隊に叩きのめされる ↓ でも、独軍のエリート部隊がいなくなった地域は、勝ち始める ↓ 以下最初に戻る いわゆる、「3歩進んで2歩下がる」な状態なので、小さな勝ちの連続よりも、数度の大敗したインパクトだけが強く残っている可能性が…。 実際、連合軍は、ドイツ本国まで勝ち進んだ訳ですし…。 結論として、師団や軍団規模でエリート部隊同士の対等な戦力での戦いなら独軍が優位でしょうけど、一般部隊同士や方面軍クラス(当然補給や航空機も含む)になると…。 あと、独軍の強さを声高に主張する裏には 「こんな強い独軍に勝った俺たちって、もっと凄くない!!」 って言うのも有りそうです。 それと勝利できる能力とは別に、絶望的な状況でも戦闘意欲を失わず戦い続けた独軍(一般部隊を含む)は、戦闘能力から受ける敬意以上に連合軍から尊敬を受けていたと思います。
お礼
ハハーン、そんな感じですか、ありがとうございました。
- gbrokk
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第一次大戦もそうでしたが第二次大戦もそうでした 卓越した作戦の能力と兵士の愛国心、カイザー(国王)ヒットラーへの忠誠心は敵対国に比べ段違いでした それが負けたのはこれも段違いの彼我の"兵力"の差でした 日本の軍隊もその通りだったのですが物量の差は如何ともし難かったのです
お礼
ご回答ありがとうございます。物量の差は如何ともし難い・・・。仰せの通りと存じます。
お礼
ご回答ありがとうございます。