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割り箸バイオ燃料の作り方について...
現在,大学で割り箸の再利用方法を模索していまして,炭や紙は作ったのですが,割り箸で作る,バイオ燃料の手軽な作り方ってありますか? あったら,詳細に教えていただけると嬉しいです. よろしくお願いします.
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こんにちは バイオ燃料とはエタノールだと考えていいですよね。 アルコールになる主な成分はセルロースですが、ヘミセルロースとリグニンもかなりしっかりと結合していますので、分離に手間がかかります。 次亜塩素酸などを使ってリグニンを分解してセルロースを残す方法もありますが、高価になること、規模を大きくしにくいことが難点です。 パルプを糖化、発酵してアルコールを造ると思えば少しわかりやすいでしょうか。 薬品を使わずに構造を壊す方法として蒸煮、爆砕が使われます。 ちょっと古い資料ですが、こちらのリンクで全体が見えるかと思います。 http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/mori/mori-26.html 割りばしからエタノールを作っても、廃棄物(副産物)が多ければ意味がありませんし、コストアップの原因にもなります。そこで、他の成分も有効に使えるようにしないと、なかなか実現出来ない技術になってしまいます。 うまく分別してリグニンは炭素繊維や接着剤に、ヘミセルロースは食品や食品添加物に、セルロースは紙やアルコールに変換して無駄なく有効に使いましょう、そうすればコストも低く抑えることができます、という技術です。 セルロースからアルコールを作る場合はいったんグルコースにして(糖化)、アルコール発酵をさせます。化学的にやると精製や添加薬品などのコストがかかるので、微生物や酵素を使うのが一般的です。 化学技術よりも装置的なアイデアが優先するような分野ですから、あまり手軽ではないかもしれません。 それでも実験室で滅菌用のオートクレーブを利用して蒸煮を行い、粉砕して水洗でヘミセルロース部分を取出し、カセイソーダ水溶液で洗ってリグニン部分を取り出せば、残りは主にセルロースです。 パルプほどきれいではありませんが、真っ白である必要はないと思います。 あとはセルラーゼと酵母の仕事ですね。 このような手順で考えれば手軽かもしれません。 話は変わりますが、キノコの中で褐色腐朽菌はセルロースを食べてリグニンを残します。白色腐朽菌はリグニンを食べてセルロースを残します。これらのキノコを上手に使って木質からいきなりアルコールが生産できるような品種改良を夢見てもいいかもしれません。 最近の技術からは遠ざかっていますので的外れになっていましたらご容赦ください。
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処理の方法として考えられるのは、 焼却⇒炭など 化学処理⇒紙などは作れると思います。 しかしながら、木製品を石油資源にするためにはまず発酵させるなどしてからではないと処理ができないと思われます。 それも発酵させてからの技術がコスト的にもお金がかかり、大学内の学生実験レベルではできないのではないかと思われます。 またバイオ燃料といってもいろいろな種類があると思いますが、どんなものをつくろうとか考えていらっしゃるならそれも書いてもらえたほうが他の人が問題を見た場合でも答えやすいとは思います。
お礼
回答していただき,ありがとうございます. 資金面では大学からのバックアップがあるので,申請さえ行えば資金はいただけます. バイオ燃料としては,作るのが比較的簡単そうに思える,ディーゼル燃料を目指そうと考えています. 回答していただき,ありがとうございました.
お礼
回答,ありがとうございます. 今の知識を更に増やす事の出来る内容をいただき,ありがとうございます. これからは,”手軽に出来る,木材発酵!”を目標にして頑張ります. でも,キノコに割り箸の将来を夢見る事にも,挑戦してみたいと思います. また,質問させていただく事もあると思いますので,その時はまたの回答をお待ちしております.