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ガソリン-アルコール(エタノール)燃料?
バイオ燃料についての質問です。 エタノールをガソリンと混合させて利用する方法がありますが、エタノールを加えても大丈夫なのでしょうか?国によってエタノールの混合率が違いますが、エタノール混合率が高いと動かすエンジンへの負担(ゴムの劣化など)悪影響がでるとききました。 エタノールなどのアルコール燃料はガス燃料に比べて、利用しにくい燃料なのでしょうか? エタノールを加える利点を教えていただきたいです。 エタノールを加えると、エンジン内で,何が起こっているのでしょうか? (化学反応式などで説明してくれると嬉しいです) よろしくお願いします。
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>エタノールを加えても大丈夫なのでしょうか? エタノールを加えた場合にはいろいろな問題があります。 (1) エンジン部品(ゴム、アルミ)に悪い影響を与えます (2) 発熱量が低いので燃費が悪くなります (3) 排気ガス中の窒素酸化物やアルデヒドの量が増えます (4) 蒸気圧が上がって、大気汚染の原因になります (5) 輸送過程で水が入ると品質が劣化します このため、ガソリンに加えるエタノールの量が規制されていて、日本では3%以下です。欧州では5%以下、米国では10%以下、ブラジルでは85%のものもあります。ただし、米国やブラジルはエタノールに強いエンジン部品を使っています。また、ガソリンも特殊なガソリンを使って、蒸気圧が上がらないようにしてあり、輸送過程でも水が入らないような特別な対策が行われています。単純にガソリンにエタノールを加えているわけではありません。(この点、日本では誤解している人が多いようです) 日本や欧州ではそのような対策が行われていないので、エタノール混合量が低く抑えられています。 >エタノールなどのアルコール燃料はガス燃料に比べて、利用しにくい燃料なのでしょうか? そのとおりです。 欧州ではエタノールをETBEという物質に転換して、ガソリンに近い形にしてから添加しています。これだと(1)から(5)はほとんど問題なくなります。(燃費は悪くなりますが、エタノールほどではありません)日本でも石油業界はとりあえずETBE方式で始める予定です。 >エタノールを加える利点を教えていただきたいです。 エタノールの利点は次のとおりです (1) オクタン価が高い (2) 空気中の二酸化炭素の量を増やさない (3) 中東からの石油輸入量を減らすことができる (4) 農業振興になる 日本では温暖化対策として(2)の点に注目してエタノール(またはETBE)を混合しようとしていますが、(3)の意味も大きいと思います。なんせ日本の石油の90%は中東から来ていますから >エタノールを加えると、エンジン内で,何が起こっているのでしょうか? ガソリンと同じ燃焼反応です。 2 CH3CH2OH + 7O2 → 4CO2 + 6H2O
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- Tacosan
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ガソリンよりも熱量は少ないらしいけど, ガソリンと違って「化石燃料じゃない」ってのはあるかな. つまり, エタノールは生物由来の原料を発酵させて作ることができて, 化石燃料の消費を減らすことができる, ってこと. もっとも, 「エタノールを作るためにトウモロコシ (など) を使うため, トウモロコシが手に入らない人がいる」という本末転倒っぽい現象もおきてるみたいですが. ちなみにアメリカのレースである Indy シリーズでは純エタノールを燃料に使っています. 燃料に火が着いても炎が青白いので太陽光のもとでは非常にみにくい (そんなときにはドライバがおおげさに手や体を動かします) んだけどこの火は水で消える.
お礼
返答有り難うございます。 純エタノールの燃料というのも存在するのですね・・・ 初耳でした。
お礼
丁寧な説明ありがとうございます。 ガソリンにエタノールを加えるだけではなかったのですね。 今回の返答で、調べるきっかけがたくさん得られました。