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「大」読み方ルール

熟語や言葉の前に「大」の字が付いた言葉について教えてください。 「大地震」「大都会」「大家族」等々です。 この「大」の字を、「だい~」か「おお~」と読むのかについて、 何かルールがあったように習った記憶があります。 子供が「ダイダンナって何?」と聞くので、外国語かと思いましたら、 「大旦那」のことでした。 子供には正しい読み方と意味を教えましたが、 良い機会ですので、どなたか私に、「大~」の正しいル-ルをもう一度教えてください。 どうぞよろしくお願い致します。

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  • azuki24
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回答No.2

結論から言えば、 原則  (1)「ダイ」+漢語(音読みの語)  (2)「おお」+和語(訓読みの語) 例外  (3)「おお」+漢語(音読みの語)  (4)「ダイ」または「おお」の揺れがあるもの つまり「唯一絶対のルール」は存在しないということですね。 文化庁 編『言葉に関する問答集 総集編』より。 ---------------------------------- 問:「大地震」は「おおジシン」か「ダイジシン」か 答:音読みの語(漢語)の上に、「大」が付いた場合は、おおかた「ダイ」と読む。   大家族  大規模  大自然  大車輪  大人物   大多数  大部分  大本山  大地震  次の例は、音読みの語の上についているが、普通「おお」と読むことになっている。   大げさ(袈裟)  大げんか(喧嘩)  大御所   大火事  大騒動  大時代 大道具  大所帯   大入道  大ぶろしき(風呂敷)  大掃除  以上の例から見て、「大」を「ダイ」と読むか、「おお」と読むかについては、規則性があるとは思われず、多分に慣習的である。問題の「大地震」については、「ダイジシン」という言い方もあり、いわゆる「ゆれている語」である。「おおジシン」のつもりで「大地震」と書く人もあり、「ダイジシン」のつもりで「大地震」と書く人もある。  NHKでは、「大地震」と書けば、「おおジシン」と読むこととしている。 ---------------------------------- NHK放送文化研究所編 『ことばのハンドブック』 の「ことばQ&A」には、「大」の付く語の読みついて2ページにわたる解説があります。以下その要旨。 ダイと読む例 …… 原則として漢語(音読みの語)が続くことば   大悪人  大英断  大遠忌  大音声  大恩人  大回転   大学者  大家族  大合唱  大企業  大規模  大休止   大群集  大洪水  大好物  大極殿  大混乱  大罪人   大惨事  大賛成  大事件  大事故  大自然  大上段   大静脈  大勝利  大人物  大接戦  大草原  大打撃   大多数  大動脈  大都会  大納会  大陪審  大発会   大磐石  大方針  大法廷  大躍進  大流行  大惑星 オーと読む例 …… 原則として和語(訓読みの語)が続くことば   大商い  大当たり  大暴れ  大慌て  大いちょう(銀杏)   大威張り  大入袋  大海原  大売り出し  大親分   大金持ち  大切り  大食い  大酒飲み  大仕掛け   大助かり  大違い  大津波  大手合い  大通り   大年増   大鳥居  大花火  大広間   大部屋   大まちがい 大みそか(晦日)  大向こう 慣用的に「オー」と読む例 …… 漢語の意識が薄れた“準”大和ことば   大一番  大火事  大げさ(袈裟)  大げんか(喧嘩)   大御所  大散財  大地震  大時代  大所帯  大掃除   大騒動  大道具  大入道  大番頭 この本でも、「ダイ」と「オー」の読みが揺れていることばの代表例として、「大地震」「大時代」「大舞台」を挙げています。 いずれも従来は慣用的に「オー」と読んでいたことばです。実態調査では「ダイ」と読むほうが多くなっているということで、漢語意識の先祖返りではないかと述べています。 「大地震」を「ダイジシン」と読むことについては、「大震災」を「ダイシンサイ」と読むことにも関係するという見方もあります。 また、「大舞台」については、スポーツ報道などで「ダイブタイ」と読む例が増えています。NHKでは、古典芸能については従来通り「オーブタイ」と読み、活躍の場という意味で使う場合は、平成5年以降は「ダイブタイ」の読みを認めているとのこと。

torato
質問者

お礼

詳細にお教えいただき、ありがとうございます! 出典まで教えてくださったこと、嬉しかったです。 おかげさまで、良い本を購入できました。 辞書と一緒に机に並べています。 学生時代の教官が国語学者さんで、 この話の他にもたくさんの興味深い講義を授けてくださった にも関わらず、そのほとんどを忘れてしまっている情け無い私です。 また別の事柄を教えていただくことがあるかもしれません。 どうぞよろしくお願いします。

その他の回答 (3)

  • Quattro99
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回答No.4

#3です。 すみません。気象用語としてそれらの分類が規定されているわけではなく、そういう分類も存在するというだけのようです。

torato
質問者

お礼

ありがとうございます。 このような些細な質問に何度も答えてくださって、嬉しいです。 ありがとうございました。

  • Quattro99
  • ベストアンサー率32% (1034/3212)
回答No.3

地震についてだけ。 一般的な「大きな地震」という意味ではNHKは「おおじしん」と読むとのことですが、気象用語として地震の大きさを分類する言葉としての「大地震」は「だいじしん」であるとおもいます。「極微小地震」「微小地震」「小地震」「中地震」「大地震」「巨大地震」と分類されているので、「だいじしん」でないと不自然です。

torato
質問者

お礼

ありがとうございます。 私の故郷では「だいじしん」と呼ぶのが一般的でした。 (もしかしたら、地方差ではなく、年代の差かもしれませんが) ただ、「テスト等では『おおじしん』と読み書きしなさい」と教わりました。 地震の大きさによって分類した言葉を初めて知りました。 教えてくださってありがとうございました。

  • tent-m8
  • ベストアンサー率19% (724/3663)
回答No.1

似たような問題に、言葉の前に「お」をつけるか「ご」をつけるか、というのがあります。 一定のルールはなく、語感の問題で、どちらが自然か、ということでしょう。 「大」の読み方も、それと同じだと思います。

torato
質問者

お礼

ありがとうございます。 接頭語の「御」の読み方はそれで良いと思いますが、 特に熟語の前に付く「大」はそれを含めて名詞となりますので、 確か、ルールがあったと思うのです。 うろ覚えですが、<「大」の後の元々の熟語>が、 「漢語か和語か?」あるいは、「重箱読みか湯桶読みか?」 で異なると、教わったように思うのです・・・。 (私は加齢で脳が衰えたようで、覚えていないのですが) tent-m8さんもまた教えてくださると嬉しいです。

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