まずまえおき.
大学で勉強することは役に立たないという発言には裏があります
・工学部を出て芸能人になったとか,経営者になったとか,そもそも大学で学んだ分野とは違う分野で成功した人の発言
・大学で勉強しなかった人の負け惜しみ
・その人は大学でちゃんと勉強しなかったので,大学の勉強を役立てることが出来なかった
・実は役に立っているのだが本人が認識していない
・まだ役に立つ場面が来ていない(「40代になって大学の勉強が役に立ってることがわかりましたヨー」という発言を聞いたことがあります)
それで本題ですが,ひとつはANo.6で言われているように,(役には立つのだが)それだけでは不足,ということです.
それが証拠に,会社は大卒を採用します.大学で学んだことが役に立たないのなら,給料の安い高卒を採用すればいいはずです.
もう一つは問題解決能力の養成です.
小中高の体育を思い出してください.実社会で登り棒とかうんていとか走り高跳びとか50m走とか組み体操とかフォークダンスとか...役に立っていますか?
個々の体育の種目は役に立ってないが,以下のように間接的に役に立っているはずです.
・培われた体力
・体力をキープする方法を理解した
それと同様に,大学で難しい研究課題を行うことは,脳を鍛えているということです.未知の問題に取り組む取り組み方が身に付いているはず.
これを教育現場では「問題解決能力の養成」と呼んでいます.
必ずしも知識が役に立つわけではありません.
「学ぶこととは覚えること」という誤解から脱却しない限り,大学での勉強を社会に出て役に立てることは難しいですよ.
お礼
みなさん、たくさんのご回答ありがとうございます。 より深く勉強について理解することができました。