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工学部で学ぶとはどういうことか
現在電気系の学部生です。 インターネットでいろいろ調べてみると、「大学で学んだことは社会に出るとあまり役立たない」という言い方をしているサイトを見ることがあるのですが、となると、大学で学ぶ意味はどこにあるのでしょうか? また、学部で学ぶ「専門知識」はどういう意味があるのでしょうか?
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まずまえおき. 大学で勉強することは役に立たないという発言には裏があります ・工学部を出て芸能人になったとか,経営者になったとか,そもそも大学で学んだ分野とは違う分野で成功した人の発言 ・大学で勉強しなかった人の負け惜しみ ・その人は大学でちゃんと勉強しなかったので,大学の勉強を役立てることが出来なかった ・実は役に立っているのだが本人が認識していない ・まだ役に立つ場面が来ていない(「40代になって大学の勉強が役に立ってることがわかりましたヨー」という発言を聞いたことがあります) それで本題ですが,ひとつはANo.6で言われているように,(役には立つのだが)それだけでは不足,ということです. それが証拠に,会社は大卒を採用します.大学で学んだことが役に立たないのなら,給料の安い高卒を採用すればいいはずです. もう一つは問題解決能力の養成です. 小中高の体育を思い出してください.実社会で登り棒とかうんていとか走り高跳びとか50m走とか組み体操とかフォークダンスとか...役に立っていますか? 個々の体育の種目は役に立ってないが,以下のように間接的に役に立っているはずです. ・培われた体力 ・体力をキープする方法を理解した それと同様に,大学で難しい研究課題を行うことは,脳を鍛えているということです.未知の問題に取り組む取り組み方が身に付いているはず. これを教育現場では「問題解決能力の養成」と呼んでいます. 必ずしも知識が役に立つわけではありません. 「学ぶこととは覚えること」という誤解から脱却しない限り,大学での勉強を社会に出て役に立てることは難しいですよ.
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- smzs
- ベストアンサー率45% (171/374)
既に出ているご回答と重複する内容が含まれていますが・・・ >「大学で学んだことは社会に出るとあまり役立たない」 というのは、ある意味、その通りでしょう。しかし、それは、「大学で学ぶ意味がない」ということではありません。 社会では、大学で学んだことを基礎にして、さらに、その上のレベルが要求されています。つまり、「大学で学んだことは社会に出るとあまり役立たない」とは、「大学で学んだこと **だけでは** 社会に出るとあまり役立たない」という意味だと、私は考えています。 「大学で学んだことは社会に出るとあまり役立たない」、だから、「大学に入っても真面目に学ぶ必要はない」と曲解し、遊びほうける学生も散見されるのは事実です。私の大学でも、きわめて少数ですが、そのような学生がいます。しかし、これは、私に言わせれば、大学で真面目に勉強しないことの、単なる言い訳です。 もし、仮に、本当に「大学で学ぶ意味がない」「大学で学んだことが役に立たない」のであれば、企業側は、大卒を~しかも、工学系なら専門別に~採用するでしょうか? 技術系の会社が、技術系の社員を募集する際、普通はその会社の業務に関係のある学科の学生を採用しますよね。もし「大学で学んだことが役に立たない」のであれば、企業側は、学科に関係なく、もっと言うと学部にも関係なく、さらに、大卒にもこだわらずに人材を募集するはずです。
- Denkigishi
- ベストアンサー率47% (269/562)
既に出ている回答のそれぞれに同感するものであって、書き加えることも無いのですが、見られたサイトのコメントも良いように解釈してください。つまり「余り役立たない」ということは「少しは役立つ」という意味ですから。私自身は大いに役立ってきましたが。 また企業の立場からいいますと、企業は技術者の卵を採用するとき、工学系の学生を採ります。(例外はあるでしょうが) 何故ですか? 文系出身者を技術者に育て上げるのは困難だからです。 但し、技術者にとって、文系科目の素養も重要です。 幅広い知識と見識があって、更に特定分野の専門性のある人材を社会は要求しています。
- BASKETMM
- ベストアンサー率29% (240/806)
私は工学部出身ですが、大学で学んだことは、基礎知識も、専門知識も役に立ちますよ。更に言えば、専門外例えば文系の授業内容も役に立っていますよ。 ただ誤解がないように申し上げますと: 1.大学でなくても学ぶことは出来ます。大学で学べば、効率よく学ぶことが出来るだけです。(よい先生、よい仲間、よい設備) 2.大学で学ぶのはほんの数年です。社会に出てから学ぶことは、大学で学ぶことの数十倍あるはずです。大学の知識が役立つというのは、それで十分という意味ではありません。社会に出てからの努力は大切です。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
電気系のお方ですか。 私は理工系出身で、半導体および液晶などのディスプレイの仕事の 経験者です。 しかし、大学~大学院での専攻は、別の分野でした。 さて、ご質問文に「社会に出ると」とありますので、 仕事と仕事以外の両面について書くのがよろしいでしょうか。 まず、仕事についてですが、 必要な知識全体のうち、大学までに習ったことが2割ぐらい、 就職してから身に付けた知識が8割ぐらいです。 ところが、その「2割」が、全く新しい技術開発や、誰もやったことの ない技術検討に役立ったりするので、貢献度のウェイトで言えば 2割よりもかなり大きいものになります。 また、仕事とは全く無関係に思われた専攻の知識が、思わぬところで 役に立ったこともあります。 なにしろ大人数の職場の中で、私だけが知っていたのですから、 大いにアピールできました。 具体的に、学んだことの何が仕事に役立ったかと言いますと、 ・比較的簡単な微分方程式 (特に微分回路、積分回路(配線遅延など)、半減期、平均寿命) ・オイラーの公式 e^(iθ) = cosθ + i・sinθ ・偏微分 ・逆行列 ・数列の和 ・二項分布、正規分布(=ガウス分布)、ポワッソン分布、標準偏差 ・最小二乗法、相関係数、重回帰 ・誘電率、屈折率、複素屈折率 ・電子顕微鏡、XPS ・放射線、重粒子線、放射能 ・スパッタリング ・ブール代数、論理回路(NANDゲートなど) まだあったと思いますが、忘れました。 次に、仕事以外についてですが、 大学の物理を学ぶと、世の中の現象を合理的に理解・説明する能力が 身に付きます。 なぜ太陽は輝くのか、なぜ物体には、それぞれ特徴的な色があるのか、 なぜ物体と物体は互いに通り抜けられないのか、 ・・・ 代表的な例の一つは、物理における微積分の利用です。 高校の物理では微積分を使いませんが、微積分を使うほうが、 明らかに合理的であり、また、直感的に理解できるようになります。 たとえば、クルマの安全な運転の仕方は、微積分を定性的にイメージ すれば、分かってきます。(微積分以外も関係しますが) かつて、多くの人が永久機関もどきの商品に引っかかって社会問題に なったことがありますが、物理を理解していれば引っかからずに済んだはず。 物理学を学ぶことは宇宙を理解する、すなわち、世の中の真理を知る という意味もあります。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
大学で学ぶことが直接役に立たないのは文系も理系も同じです。ただ、理系の場合には社会で役に立つレベルに到達する梯子を登るのが大学での学問ですが、文系では経済学や法学などの実学ではかなり似ていはいるものの、文学や哲学などが直接仕事に役立つというのではないのは丁度理系の学生が理学部で学ぶのに似ていますよね。 大学で学ぶことは社会で役立つようになる基礎的知識を得ることと、もう一つは人間としての教養を高めるという側面があります。そもそも大学が生れた発端は後者の方の要求によるもので、前者は二の次とされたのであり、それ故に、工学は西洋では他の学問に較べて一段低いと看做される傾向があります。ですからマサチューセッツ工科大学は University ではなく、 Institute なのです。
- ash2pure
- ベストアンサー率19% (74/385)
工学部の専門系の勉強は役に立ちます。 しかし、文系の勉強は役に立ちません。 理系の工学部は、自分の専門分野の会社に採用され易いですが、 文系では、ほとんど関係ない会社に進む場合が多い。
お礼
みなさん、たくさんのご回答ありがとうございます。 より深く勉強について理解することができました。