D733さん、こんにちは。
> この1/3の「3」は直感的に考えて、(素朴な意味での)次元と捉えられるのでしょうか。
> 単純に、底面が立方体のようなものを考えれば、x^(n-1)の積分のような感じになって、1/nが出てきそうなのですが・・。どうなのでしょう?
まさしくその通りです。
底面積をS、頂点の高さをhとすると、頂点から底面に下ろした垂線に垂直な断面積は、頂点からの距離を x とし、その断面積をs(x)と書くと、n次元空間の場合は、s(x)=S・(x/h)^{n-1} になります。
体積Vは、
V = lim_{Δx→0} Σ s(x) Δx = ∫_0^h s(x) dx
= S ∫_0^h (x/h)^{n-1} dx
ここで、y=x/h とおくと、
V = S h ∫_0^1 y^{n-1} dy = 1/n・Sh
になります。n=2の場合は、底面積は底辺に相当し、1/n=1/2なので、よく知られた 面積=底辺×高さ/2 になり、n=3の場合も、1/n=1/3 なので、体積=底面積×高さ/3 になります。これはご質問のとおりですね。
n≧4 では、直感的図形的考察ができないのですが、「錐」というものの概念を拡張して、頂点からの距離がxのときの「(n-1)次元の面積」が、S・(x/h)^{n-1} であるような図形として、定義すれば同じような計算になります。
例えば、n=4で、(x,y,z,w)という座標系を考え、w=0のxyz空間に底面があり、(0,0,0,h) が頂点の「錐」を、(0,0,0,h-x)での断面を、底面の相似形で「面積」が、S・(x/h)^{n-1}になるものとして定義することができ、同様の積分計算になります。
なお、2次元、3次元の場合に、断面の面積がs(x)=S・(x/h)^{n-1} となるのは、底面とその断面での「長さの比」がh:xになることと、どんな形の(n-1)次元の図形でも、小さく分割すれば、(n-1)次元の立方体になることを考えれば、あとは相似を考えればわかると思いますので、説明は省略しますね(ここでは図を描きにくいので)。
お礼
ご回答ありがとうございました。 > 錐」というものの概念を拡張して、頂点からの距離がxのときの「(n-1)次元の面積」が、S・(x/h)^{n-1} であるような図形として、定義すれば こういう定義をすると、やっぱり、相似比と体積比の関係が肝のようですね。 丁寧に説明いただき、ありがとうございました。すっきりしました。