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「金融の証券化」とは
「金融の証券化」とは、流動化を目的として債権・債務を証券化することであるということはわかりますが、具体的な仕組みがわかりません。簡単な説明で教えてください。 宜しくお願いします
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●ゴルフ会員権をイメージすると分かりやすい● 不動産開発会社が10億円の資金を投じテナントビルを建設しようと計画したとしましょう。資金を融資する金融機関と実績があったり、融通が利く場合はいいのですが、そうでない場合を考えてみましょう。金融機関と関係が深かったり、ノウハウのある会社が間に立って、10億円分の証券を発行します。例えば、1,000万円の証券100口を発行します。 将来テナントビルが完成し、家賃が入ってきたら、これを100口に分けて証券購入者に配当として支払ます。 こうして不動産開発会社は手持ち資金が少なくてもテナントビルを建設することができます。証券を発行する会社は手数料収入があります。証券購入者はテナントビルの100分の1の所有者になり、家賃収入が見込まれます。 このようにして、不動産開発が促進されます。証券購入者に対する家賃収入である配当は、銀行預金その他の配当に比べれば十分高いものになります。資産運用の1手段として選択肢の1つに考えられます。 このようなハイリスク・ハイリターンなので、リスクに対する認識は必要です。最悪は不動産開発会社が倒産することです。また、予想していた通りにテナントが集まらない場合もあるかも知れません。将来市場で売買できるか、その市場はまだ十分に整ってはいません。発行元の会社が買い取るとしても、インフレになった場合買い取り金ががどうなるか?などリスクはたくさんあります。そうしたリスクはありながらもこれからはさらに普及するものと考えられます。 ゴルフの会員権をイメージすると分かりやすいとおもいます。ゴルフ場開発会社が10億円でコースを建設する。100万円の会員権を1,000口募集する。テナントビルの家賃収入に相当するのは、会員としてのプレー権です。将来いらなくなったら売ることができます。ゴルフ会員権の取り引き市場は整っています。 コースの評判が良くなれば高く売れます。テナントビルも評判が良くなれば家賃も値上げすることができます。 これは、テナントビルでの例ですが、住宅ローンの債権も同じように考えられます。話題になっているサブプライムローン問題も基本的にはこうしたシステムと考えて良いでしょう。
お礼
とても詳しい回答ありがとうございます。よく理解できました。 サブプライムローン問題もよくわかりました。ありがとうございます。