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人工衛星で見た台風
台風で、中心に向かっていった風は、中心部で、上空に吹きあがると聞きました。 上空で、その空気は、冷やされるでしょうから、雲になる? その風向きは、北半球では、時計と反対回り? すると、 人工衛星から見た台風の雲は、外に向かって動いている雲? どなたか、教えてください。
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>上空で、その空気は、冷やされるでしょうから、雲になる? その通りです。 >その風向きは、北半球では、時計と反対回り? その通りです。 >人工衛星から見た台風の雲は、外に向かって動いている雲? ここだけちょっと違います。 台風を構成する雲は、上層の風で移動するのではなく、中層の風(おおよそ高さ5000mくらいの風)で移動します。これは、台風を構成する雲が、下層から上層に伸びる背の高い雲だからです。その移動方向は、だいたい真ん中へんの、中層の風に一致します(これを指向風といいます)。 ですから衛星画像を見ますと、台風の周囲の腕のような雲(レインバンドといいます)が、台風を反時計回りに周りながら、台風の中心に吸い込まれるように動いているように見えます。この動きは、中層の風とほぼ一致します。上空の、外に向かっている風で雲が動くわけではありません。
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- lanccet2
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No.1の補足です。 >逆向きに流れる塵のような小さな雲も、見られるかもしれない 台風の眼を取り囲む、ドーナツ型の雲を「壁雲」といい、台風の上昇流がもっとも強い場所です。ここでは雲の上部から、氷の粒がばら撒かれて、周囲に広がっていきます。ただしその様子は衛星画像からははっきり見えず、航空機の観測で初めてわかることです。 >中間には無風状態 ちょっと違います。下層では反時計回りに周りながら空気が吸い込まれ、上層でもやはり(台風の中心付近では)反時計回りで空気が発散しますので、風の動きとしては、回転しながら台風の中心に巻き込まれ、上空で回転しながら離れていく、という螺旋のイメージになります。どこかで無風になるわけではありません。 *台風の上空の流れがどのようになっているかは、「高層天気図」などで確認できます。
お礼
今回の疑問氷解に、ご協力いただきまして、ありがとうございました。 以前に、台風が通り過ぎて、まだ、黒い雲が、忙しく流れていく合間に見えた青空に、見たこともないような、ものすごく小さなほうき雲(券雲のことかも)が、見えたのを思い出しました。 自然の自然な動き? 緻密な動きに、感動を、覚えます。 表現は、適切ではないかもしれませんが、 低気圧の高層には、高気圧有り。 しかも、下層と高層では、風の流れは、逆方向なり。 実際には、偏西風などの要因もあるでしょうから、もっと、複雑怪奇なのでしょうけれど・・・。 ありがとうございました。
- debukuro
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あのものすごい風が中心に向かって吹き込むので台風の中の上昇気流は非常に激しいのです。 ですからほとんどの水分は雨になって地表に落ちるので台風の上部から吹き出す風には薄い券雲以外に目立つ雲はありません。 吹き出す方向は時計回りです。 台風の目の中はほとんど風はありませんが混乱した海面から激しく湯気が立っています。
お礼
ありがとうございました。 台風の中心に向かった空気は、雨を降らすことにより、湿度が低くなっていくのですね。 新しい知識を、得ることができました。 それから、上空に、登っていった空気の流れですが、debukuroさんのお説は、「時計回り」ですか。 lanccet2さんのお説とは、異なりました。 ここは、私の疑問点として、しまわせていただきます。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 初めての、私の質問に、わかりやすい回答をいただきまして、ありがとうございました。 そうしますと、私たちが、見聞きしている、「台風の中心に吸い込まれるような風」の、上空には、それとは、逆向きの「外に向かって吹いている風」がある。その、中間には、無風状態がきっとある。 そして、台風の中で、無風状態の部分を、立体的に、絵にすると、「画鋲を地面に突き刺したような形になる」と、なりましょうか。 人工衛星から、望遠鏡で、台風を詳しく見ると、場合によると、逆向きに流れる塵のような小さな雲も、見られるかもしれない、と、理屈では、考えられる・・・、ということでよろしいでしょうか。