心理学はかなり幅広いので、大学院について訊ねるなら、具体的にどういったことを研究したいのかを補足すると、もっと回答がつくと思います。
ベンソン, N. C. (2001). マンガ心理学入門: 現代心理学の全体像が見える (ブルーバックス: B-1323) (清水佳苗, 大前泰彦, 訳). 東京: 講談社.
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漫画というよりは、挿絵の多いものという印象です。広く浅くというタイプの本です。値段も手ごろです。
鹿取廣人・杉本敏夫 (2004). 心理学 (第2版). 東京: 東京大学出版会.
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全体をカバーしてそれなりに詳しい教科書ですが、分量は適量です。参考文献も確実に載せていますので、1冊目としても適切だと思います。
無藤隆・ 森敏昭・ 遠藤由美・ 玉瀬耕治 (2004). 心理学. New liberal arts selection. 東京: 有斐閣.
上の『心理学』と同じ性格の本です。こちらは読んでいませんが、本屋で見て、よいと思いました。
Smith, E. E., Nolen-Hoeksema, S., Fredrickson, B. L., & Loftus, G. R. (2005). ヒルガードの心理学 ([原著] 第14版) (内田一成, 監訳). 東京: ブレーン出版. (原著刊2003)
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心理学の基礎知識を深く学ぶには、ヒルガードかジンバルドーのもの、有斐閣の『心理学の基礎知識』などが定番だと思いますが、ひとまず新しめのヒルガードを挙げます。非常に分厚い本です。
これらの本を読んでしっくりこないのであれば、質問者さんのイメージしている心理学は、学問としての心理学と異なっている可能性が高いと思います。
粕谷英一 (1998). 生物学を学ぶ人のための統計のはなし: きみにも出せる有意差. 東京: 文一総合出版.
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また、大学院を目指すには、統計学も重要だと思います。「生物学」と書かれていますが、それはあまり気にしないでください。
No. 1の回答者さんのおっしゃっているフロイト、ユング、アドラーなどを含む研究分野は、臨床心理学で言及されることもありますが、一般には精神分析と呼ばれるものです。基本的には治療を目的とする精神医学の一領域です。心理学は、人間や動物の行動やその基盤となる心的メカニズムを研究するもので、治療を第1目的としないことがほとんどです。これらの古典を読むことは、たいへんよいことだと思いますが、心理学の全体像をつかむのには向いていません。
お礼
回答ありがとうございました。 ご丁寧でたいへんありがたく思います。 心より感謝申し上げます。