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ノーザンブロッティングのプローブ
ノーザンブロッティングの際のプローブについて教えて下さい。 当然、プローブにはRNAかDNAを使う事になりますが、両者の違いが分かりません。 単純に、ハイブリダイズ効率の違いかなと考えています。 出来れば、DNAプローブを使いたいので、皆さんの経験をお聞かせください。 標識にはDIGを使おうと考えています。
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ノザンプローブはDNAでもRNAでも、どちらでもいいです。プラスミドの状態ですでに手もとにあるのなら、制限酵素で消化してゲルから切り出し、RandomPrimed法で標識したDNAプローブでいいでしょう。 RNAプローブのほうが厳密にいうと高級かもしれません。なぜなら、上記のランダムプライム法でつくったプローブは、センス鎖のほうは無駄になりますね。ハイブリできるのは、RNAと相補的な配列だけですから。おなじく、RNAプローブをつくるということは、アンチセンス鎖という、本当に自分が必要なものだけをプローブとしてつくっているという意味で、いいストラテジーといえます。無駄なプローブが混入した状態で実験を行うということは、ノイズを上げる可能性があると言えます。また、RNAプローブは、RNAですから分解されやすく、扱いや実験操作に多少の熟練を要求します。DNAプローブの法が簡単です。こういう点からも、RNAプローブのほうが、高級と言えると思います。 まあ、普通にDNAプローブでいいと思いますよ。自分もノザンするときは、よほどそうしたい事情がないかぎり、DNAプローブを使います。 あと、DIGの件ですが、非常に注意したほうがいいと思います。うまくいかないのです。前のかたも回答してくださっている通り、なぜかDIGでノザンはうまくいかないんです。自分も経験があります。このことは、野村慎太郎先生の書いたプロトコル本、「脱アイソトープ実験マニュアル」に載っています。もし、大学のかたであれば生協ででも立ち読みしてみてください。かならず置いてあるぐらいの有名な本です。
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- skc_yuichi
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現在DIGを使ったプラーク・ハイブリをやっており、後々DIGノザンを やろうと考えている者です。 DIGラベルDNAプローブでのノザンは私の周りでも結構失敗しているようです。 ロシュでもシグナルの強度、非特異的シグナルの抑制のためにRNAプローブ を推奨しているようです。 cerevisiaeさんが確認したいRNAの濃度がどれくらいか分からないので断言 はできませんが、お金に余裕があるならRNAプローブでやってみてはいかが でしょうか?(ちなみにうちには余裕がないのでDNAプローブでやらなければ いけないかも)
お礼
アドバイス有難うございます。 DNAプローブでのノザンは大変そうですね。 ロシュがRNAプローブを推奨しているのは知りませんでした。 うちもお金は厳しいのですが、習いに行った先がRNAプローブ を使っていたので、そのまま導入することになったんです。 教えて下さった方は、簡単そうにやられていたのですが、 目で見るのとやるのでは大違いですね。 とりあえずはRNAプローブでがんばろうと思います。
お礼
回答有難うございます。 実は、RNAを扱うのも初めてなので、sa ke no miさんの指摘されたように、 RNAプローブの分解が心配です。 プローブの種類だけではなく、DIGラベルの問題もあるのですね。 教えていただいた本をよく読んでみようと思います。 DIGが上手くいかない時には、RIを考えた方が近道なんでしょうか。