- ベストアンサー
アインシュタインモデル
固体の比熱をアインシュタインモデルで計算すると、比熱が振動数の関数で与えられます。ここで疑問なのですが、現実にはそのように振動数が単一の物体なんて存在するのでしょうか(電磁場ならわかるのですが)。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.1です。 アインシュタインモデルの汎用性ですが、事実上すべての物質に対してある程度高い温度以上で成立するようです。温度をある程度上げると高い振動数のモードも励起されますが、プランク定数が小さいため極低温でもほとんどすべてのモードが励起され、アインシュタインモデルが良い近似を与えます。デバイモデルが測定と比較できるのは多くの物質で10K以下などの極低温です。
その他の回答 (1)
- shun0914
- ベストアンサー率44% (48/109)
回答No.1
アインシュタインモデルは振動数が単一とした「モデル」です。したがって実験値との比較は振動数をフィッティングパラメータとして与える必要があります。キッテルの固体物理学入門ではアインシュタインの原論文が紹介されており、ダイアモンドの比熱では振動数ωを ω=1320K×kB/(h/2π) としたときの計算値と実験値の比較が掲載されています。
質問者
お礼
解答ありがとうございます。それではアインシュタインモデルは、振動数が単一に近いとみなせる物質にしか成立しないと考えてよいのでしょうか。(だとしたらあまり実用性がありませんね)。 量子論の計算だと、温度を上げると高い振動数が励起されるので、その効果を考えるとデバイモデルになると解釈しているのですがそれで大丈夫でしょうか。
お礼
解答ありがとうございます。よくわかりました。感謝しています。