スクールカウンセラー(臨床心理士)の知人がいます。
教員と臨床心理士両方の資格をお持ちの方はいらっしゃいます。
教員免許をとり教職として勤務後、臨床心理系の大学院に進んで
臨床心理士の資格取得、というパターンが大半のようです。
しかし現状では、臨床心理士の資格を持つ教師は
●養護学校における特別支援教育において専門性を発揮する。
●スクールカウンセラーと学校・生徒との「橋渡し」をする。
学校に対して、子どもと心理臨床の問題に関する
意識向上のための活動ができる。
●教育相談や子どもの問題解決において、安易な精神論
(例:心が弱い奴はダメ、努力しろ、○○が悪い)に頼らず、
心理学の知識と思考が役に立つ。
くらいの役割しかないそうです。
それであれば、学校心理士、臨床発達心理士、認定カウンセラーなど
他の資格で十分事足りるはずだし、場合によっては心理職の
資格をとるほどのものではないかもしれません。
臨床心理士の資格をとってしまったばかりに、
保護者の許可が必要な心理検査を勝手に実施したり、
専門家の介入が必要な困難な問題に首を突っ込み
逆に悪化させるなど、デメリットもいろいろ言われています
(個人のブログで、そういう話が数多く読めますよ)。
臨床心理士にこだわる理由が何かあるのでしょうか?
心理臨床の知識をどう役立てたいのでしょうか?
スクールカウンセラーと教師の兼任をお考えでしたら、
それは心理臨床の専門家を志す者の心構えとして
あまりに無知・失格の烙印を押されても仕方ないです。
他の回答者の方もお書きのとおり、
働く領域や子どもへのかかわり方が、教師と心理臨床の専門家とでは
全く大違いです。子どもが日常生活を送る家庭や学校から
切り離した空間(物理的なものではありません)で、
子ども個人を受容し、子どもの自己解決能力を
じっくり「支援」していくのがカウンセリングです。
カウンセリングの内容は、保護者や担任にも守秘義務を貫きます。
社会的価値・規範、教育的知識を「教育・指導」し、
一定の基準に従い評価する教師の本分とは、全く相容れないのです。
教授もそのあたりを指摘されたのではないでしょうか。
それでも腑に落ちないなら、兼任不可能と指摘するその根拠を、
もう一度教授に確認してみてください。
お礼
回答ありがとうございます。 臨床心理士以外の資格について、考えたことがありませんでした・・・調べてみます。 兼任について、あまりに甘えた考えをしていたのだと実感しました。 ご指摘していただき、大変ありがとうございます。 心理学についての知識もないままこのような質問をしてしまい申し訳ありませんでした。 大学で教職以外に心理学の知識も身に付けていけたらと思います。 ありがとうございました。