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古文・漢文に詳しい方、助けてください
「為毎日瞻礼欲図闍梨形 即似画師令図 雖鳴(為カ)嘲被写己了」 この文章を辞書を使って訳し、意味はつかめたのですが、 中途半端に古い父の辞書(国語大全)を使っているので読み方が さっぱり分かりません。 どのように読み下せばいいのでしょう。。 どなたか助けてください。。(TT)
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私なりに書き下してみました。 「為毎日瞻礼欲図闍梨形 即似画師令図 雖鳴(為カ)嘲被写己了」 ↓ 「為に毎日瞻礼(せんれい:仰ぎたて礼を尽くす、といった意味か?)し、闍梨(じゃり:僧侶のこと)の形を図(えが)かんと欲して、即ち似せんとして画師をして図(えが)かしめ、鳴嘲(めいちょう:馬鹿にされる?)せらると雖(いえど)も写せらること已(すで)に了(おわ)りぬ」 ↓ 「(ある人が僧侶を尊敬していて、)そういうわけで毎日あがめて礼を尽くし、その僧侶の姿を描いて欲しいと考え、似せるように画師に頼んで(命じて?)僧侶の絵を描かせた。人々はそれを馬鹿にしたけれども、もう絵は描き終わっていた。」 --------------------------------ーーーーー この文章はいくつか気になる点がありました。まず (1)「即似画師令図」の「似」ですが、「以」の方が文意がより通じやすい気がしました。そして (2)(為カ)はわかりませんでした。そして (3)被写己了の部分ですが、 3-1:「己」(おのれ)ではなく「已」(すでに)ではないでしょうか。そうなると「すでに写し終わった」の意味になります。己(おのれ)でも文意は通じる と思いますが、この文章の全体の主語は闍梨の姿を描いて欲しい、と思った人なので、最後に突然「おのれをうつしおえた」と闍梨が主語になるのは変な気がします。そして 3-2:最後の「了」ですが、漢文ではあまり見たことがありません(私が見てないだけかもしれませんが)。もしかしたらこの漢文は、正当派(?)の漢文ではなく、仏典関係や19世紀末ぐらいまで時間が下った時期の漢文か、または日本で書かれた漢文の可能性があると思います。 こんなもんでよろしいでしょうか。
お礼
ありがとうございます、漢文の先生をなさっている方なのでしょうか。 とても丁寧で分かりやすいです!(^^ この文章は「参天台五台山記」という、平安時代に宋に渡った僧侶の 覚書のようなものらしいのですが、地元では原文しか手に入らず、訳も 伝え聞いた部分のみで、このまま絵画史の資料として提出するのにとても 不安だったのです。読み下しが出来れば、さらに詳しく調べることが 出来ます。本当にありがとうございます。 -------- 原文を読み返してみると、 「己」(おのれ)→「已」(すでに)、 「似」→「以」 でした。切羽詰っていたとはいえ、教えていただこうとする私が 間違うなんて(汗)申し訳ないです。 -------- 資料作成で今日も徹夜ですが、がんばります。