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光呼吸を抑制するためには?
光呼吸はC3植物の光合成を30から40%抑制しています。 そしてこれにはATPやNADHを使うから、現在のシンクの大きい栽培化された植物にとっては全く無駄なものですよね? RubisCOが還元化、酸化のどちらにも働くことはわかるのですが、 O2を減少させ、CO2を増やすこと以外に(しかもこれでは生殖器官の生長がそがいされるらしいです)どうやったら光呼吸そのものが抑えられるのかがわかりません。 知っている方、もしくはアイディアのある方 ぜひ考えをお聞かせください!
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C3植物の光呼吸が無駄なものという考え方には賛成しかねます。C3植物にとっては光は過剰です。つまり,二酸化炭素が不足しています。光阻害の防止策として光呼吸が存在するといった理解が正しいのではと思います。だから光呼吸を抑制する植物がC3植物には存在しないのではないでしょうか。C4植物は光呼吸対策としてではなく,光阻害対策として進化したのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 進化の面で、光阻害を受けない方向でC4植物が進化したと言うのは非常に面白いですね!CO2の効率的な利用のためだと思っていた私はまさに目からうろこがおちた気分です。 確かにC3植物は、過剰な光エネルギーによって過還元状態になっているのを酸化するために光呼吸が発達しているのでは?というのがオーソリティーな意見だと存じています。 しかしながら進化の話ではなく、近年発達が著しいカルビン回路の効率化をさらに目指すためには、C4のように光呼吸がほとんどないC3植物が存在するとさらに面白いのではないかと思います。 一般的にソースよりもシンクが植物の成長にとって制限要因となっているのは理解しているのですが、光呼吸をどのようにしたら抑えられるか?ということにやはり興味は尽きないものです。 詳しい方のようなので、是非お暇でしたらまた回答を下さるとうれしいです。 ありがとうございました。