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直接税・間接税の比率とシャウプ勧告
戦前は酒税など、間接税が直接税よりも 上回っており、49年のシャウプ勧告で 現在のような直接税が間接税を上回る結果となった と政治・経済の教科書に載ってありました。 そこで質問です。 どうして、間接税の方が高くてはいけなかった(?) のでしょう。 また、現在は直接税の方が多いのですが バランスって必要なんですか? 理由が思いつかないので、ご存知の方、 教えて下さい。
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>どうして、間接税の方が高くてはいけなかった(?)のでしょう。 戦後、アメリカが自国を参考にした財政体制を推し進めたからです。当時のアメリカはニューディール政策に見られるように所得再分配に熱心だったので富裕層により多額の課税をできる税制度を指向しました。アメリカの間接統治から離れた後も一端高く定めてしまった直接税の比率を下げる事は低所得者の負担を増す結果につながりやすいく大衆の批判が強いので、長い間見直されることはありませんでした。但し現在この税制を見直す動きがあります。 >現在は直接税の方が多いのですがバランスって必要なんですか? 直接税には富裕層から多額の課税をし、その税を使った公的サービスによって貧困層を援助するという所得再分配の効果を望めます。しかしそれは逆に富裕層や企業からお金を稼ぐモチベーションを奪う事になりかねない(サッチャー以前のイギリスなどが良い例でしょう)という問題があります。また所得税は間接税よりも補足率が低い(脱税しやすい)為、源泉徴収されるサラリーマンはほぼ完全に課税されるのに対し自営業者や農家がは課税を免れる(それぞれの税補足率をもじって9・6・4問題などとよばれます)という不公正も発生してしまいます。以上のような理由で直接税一辺倒にすると様々の問題が深刻化してしまいます、だからといって間接税の比率を大幅に引き上げると今度は国民間の経済格差が拡大してしまいます。このような理由で直間比率はバランスが大事だといわれますが最終的にはやはりその国の考え方次第なのでしょう。
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- tanuki4u
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酒は金持ちも貧乏人も、飲む量に大きな差は出ない=納税額に大きな差は出ない。頑張っても他人の10倍飲むのは大変だ。所得や資産は、かる~く 100倍 千倍 万倍の差があります。 アメリカの視点としては、 日本の軍事的膨張は、財閥の欲望と貧乏人の自暴自棄から生まれた というような、ざっくりしたものでした。 税金を金持ちから沢山取るべしというのが方針なので、金持ちも貧乏人も差が出ない間接税より、資産に直接課税する直接税を重点にした。 バランスに関しては、それぞれの国の考え方次第。
お礼
またまた、回答ありがとうございます。 解りやすい例をありがとうございます。 アメリカの見方についても興味深いです。 それと、諸国のバランスについても調べようと思います。 どうもありがとうございました。
- rose43
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まず用語ですが 直接税…所得や財産など担税力の直接の表現と考えられるものを 対象として課せられる租税 間接税…消費や取り引きなど間接的な表現と考えられるものを 対象として課せられる租税 この比率を直間比率と呼びます。 そして税体系ですが 戦前はヨーロッパ型税制を採用していました。 戦後はアメリカ型税制を採用し、公平負担の観念…直接税中心で総合累 進所得税(キャピタル・ゲイン)・申告納税制度などが出てきました。 なお、シャウプ勧告は地方自治を重視したため大きく変わっています。 現在、直接税の比率は先進国の中ではアメリカについで高いのですが 高齢化社会の財政需要をまかなうために間接税の比率を高める ことが重要な政策課題となっています。 戦前と戦後では直接税と間接税のどちらに重きを置いてるかが 全く逆になっているのでこういう結果になっています。 質問と見当違いな回等だったら申し訳ないです!
お礼
戦前はヨーロッパ型、戦後はアメリカ型 だったんですか。 総合累進所得税(キャピタル・ゲイン)・申告納税制度 については調べてみます。 「高齢化社会の財政需要をまかなうために間接税の比率を高める ことが重要な政策課題となっています」 これについて、ちょっとひっかかるので調べてみます。 どうも、ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 理解することが出来ました。 「この税制を見直す動き」について調べてみます。 どうもありがとうございました。