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「ご一報」の使い方
相手から「是非、ご一報だけでもお願いします。」という言い方をしますが。 自分自身から「ご一報だけでも入れさせていただきます」という表現は正しいのでしょうか?使い方などをアドバイスいただけたらと思います。
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はじめまして。 <自分自身から「ご一報だけでも入れさせていただきます」という表現は正しいのでしょうか?> ご質問への回答: 正しいです。 1.自分の動作を表す漢語に「ご」をつけると「謙譲」の意味になります。謙譲とは、自分を下げることによって、自動的に相手を上げる効果をもつ表現方法です。この使い方で既に相手に対する敬意が表れています。 2.「一報」とは「相手に知らせること」です。この動作は「(人へ)一報する」という「相手」を必要とする漢語です。このように単語の意味に「相手」を含む場合、「ご」をつけることによって、その「相手」への敬意を表すことになります。 3.つまり、ここで使われる「ご一報」には、自分をへりくだると同時に、「一報を入れる相手」に対する敬意も含んだ、謙譲用法となります。この表現は間違いではありません。 以上ご参考までに。
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- kyouzaiya-k
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「ご一報」を謙譲語として使うことができるか、という御質問です。 答えはイエスです。 謙譲語、つまり自分側の動作や物事に「お/ご(御)」をつけることはよくあることです。例えば、 「ご連絡します。」 「ご挨拶を申し上げる。」 「お礼に○○を差し上げます。」 「お電話を入れさせていただきます。」 などなど……。これらのように、動作や物事が向かう先のある語の場合は、その先の人物を立てるという意味で、自分の動作・物事に「お/ご」をつけて謙譲語にすることができるのです。 ただ、すべての、相手を持つ動作や動作性の名詞に使えるわけではありません。理屈を言えば、その動作・行為・物事を相手側に代わってする場合や、それらをすることが相手側の役に立つ場合、そして、あくまでも相手を高めて表現する場合です。いずれにしろ、それらの動作や物事が相手側に向かうことが必要です。 例えば「私はご出世しました。」などとはいえません。「出世」は相手側に向かう動作ではないので、「ご出世」は尊敬語を自分の動作に用いた間抜けな間違いでしかありません。 また、あなたを「お裏切りします。」ともいいません。「裏切る」という動作は相手に向かう動詞ですが、このように悪い意味(相手にとって)には使わないのが普通です。 ただし、理屈は以上ですが、慣用として行われる(あるいは行われない)言い方というものもあります。(そこが敬語の難しいところですが。)例えば、「あなたをご憎悪申し上げます。」とは言いませんが、それに近い「お恨み申し上げます。」ということはできます。 閑話休題。話がわき道にそれてしまいました。 「一報」は、動作性はありませんが、「手紙」や「電話」と同様に、向かう先を持つ名詞です。よって、「お手紙を差し上げる」ということができるように、「ご一報を差し上げる。」とか「ご一報を入れさせていただきます。」などということができるのです。 敬語に関する唯一の公的な決まりである「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申 全文は下記URL)の中から、この問題に関連したところをコピー貼附しておきますので、参考になさってください。 >【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がする が,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに, 自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。 これは,どう考えれば良いのだろうか。 【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の 動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして, 「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を 付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合 もある。 「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私 の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は, 結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
お礼
日本語というものはむずかしいですね。でも、このように説明していただくとすごくわかりやすいです。ありがとうございます。
相手に対する尊敬の意として「ご」をつけて「ご一報(下さい)」なので、 自分に「ご」をつけるのはおかしいような。 ご一報というのは、一般的には相手に対して使う言い回しだと思います。 文章の最後に「とり急ぎご一報まで」はアリです。 どういった場面で使うかにもよるんですけど、 軽いところで「(当方より)連絡させて頂きます」あるいは その一報を入れる際に「一筆申し上げます」「一筆啓上」とか。
お礼
ありがとうございます。何かむずかしいですね。
お礼
なるほど、理解できます。ありがとうございます。