「御侍史」・「御机下」の意味と書き方について
お医者さんが、他のお医者さんに紹介状書くとき、宛先に、
「○○先生 御侍史」 または「○○先生 御机下」 と書かれます。
「○○先生 御侍史」
(1) 宛先人が高貴で、直接送るのが憚られる為、向こうの侍史宛に送るような体裁をとることによって、相手を敬う意を表す。
(2) 実際は自分が手紙書いてるんだけど、侍史に書かせたという体裁をとって、丁寧に扱ってる感を覚えさせることにより、相手を敬う。
・・・の2説があります。
(2)の場合なら、宛先に「御侍史」つけるのじゃなく、むしろ、差出人の名の下に「侍史」と付けるべきでは? 書いたのは自分の侍史なんだから。
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「○○先生 御机下」
(1) とるに足らないような手紙だから、机の下にでも置いといて、ヒマな時にでも読んで…と謙遜し、相手をたてる。
(2) あなた様の机の下に居るほど、私はすぐ傍の存在です。従者です。…みたいにヘリクダル。
・・・の2説があります。
(2)の場合なら、差出人の名のアタマに書くべきでは?
「忠実なるシモベ、机下 ナンノダレベエ」 と。
いづれにしても、今では「宛名」+「先生」+「御侍史(または単に侍史)」、または「御机下」 が一般らしいので、先の説、二通りあるのが変では?と思いまして。
お礼
意味も分かり、とても助かりました。有難うございました。