- ベストアンサー
「長いお別れ」の中での金銭価値
村上春樹の新しい訳で「ロング・グッドバイ」を読んでいます。色々なタイミングで金額、価格などが出てきますが、現在の価値でどれ位なのか、分かりません。死んだ友人の残した5000ドル札とか・・・、10ドルの診察料とか。教えてください。 (この物語の設定は何年なのでしょうか?) また一般的に、ある年代、ある地方の金銭価値を調べる方法があったら教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
時代が違ったり、社会背景の違う外国などの貨幣価値を「現在の日本」でいくらになるか、というのはなかなか難しいと思います。結局いろんなシーンの中に出てくる会話などから「こんなもんかな」と類推するほか無いように思います。私的な感覚ではチャンドラーの小説の中では1ドル=1000円くらいに思っています。 海外の話ではありませんが、『武士の家計簿』(磯田道史、新潮新書)という本があり、その中で著者が幕末の1両が現代の貨幣価値でいくらになるかを検討しています。1つの方法として禄高の米が現在いくらになるかで換算していますが、どうもうまくいかない。結局大工の手間賃から計算して1両=約30万円としています。モノの価値(たとえばこの場合は米の価値)は時代によって変わるので、特定の物品を単純に現代に水平移動させて価値をはかるのは無理があるのではないかと思います。むしろ、何を食べたらいくらかかった、とか何をしたらいくらになった、今だったら○○円だな、という生活感覚から捉えるのがいいのではないかと個人的には思っています。池波正太郎の小説によく「十両あれば一家が一年暮らせた」という表現があり、これからも1両=30万円はいい感覚かなと思っています。 20世紀前半アメリカの話だったのに日本の江戸時代の話になってしまって済みません(^^;
お礼
ありがとうございました。 お返事遅くて申し訳ありません。