No.3です。
これから書くことは、現場の看護師、医師の苦労を理解せずに書いているのかも知れませんが、そういう考えもあるとして、お読み下さい。
>癌性疼痛がある患者さんに、体交によって生じる苦痛と、体交をせずに褥瘡が発生した場合の苦痛、褥瘡からの感染、それにより残された時間の減少等を天秤にかけた場合、どっちに重きを置くべきなのか。
私が患者ならば、患者の家族ならば、痛みも取って、褥瘡も作らずに最後の時を過ごしたい、過ごさせたいと思いますが、それは、無理なことですか?
癌の体交時の痛みということは、骨転移のある時ですよね。
確かに、麻薬の効きにくい痛みだと聞きますが、麻薬に重ねて、NSADsと鎮痛補助剤を使って、ビスホスホネートも使って除痛には最大限の手立てを尽くしていただきたいと思います。
体交も出来ない様に痛みがあるというのは、出来うる方策を全て尽くした後の状況でしょうか?
>また、柔らかい褥瘡用のマットよりも硬いマットを選ばれる患者さんも中にはいます。褥瘡発生のリスクを承知で。
このことについては、私も経験があります。担当看護師より、説明するけれど本人の希望で高機能マットレスが使えないと聞いた方が居られました。
本人も家族もスタッフも癌の末期で在宅を希望しているのに、褥瘡があるがために帰宅できなかったのです。
私はボランティアとして、Aさんと話しました。どうしたら、家に帰れるのか、褥瘡が治るのか。
ご本人はしっかり栄養を取ること、ご家族は在宅に向けての自宅の環境整備(介護用ベッドの準備など)、スタッフはポジショニングや体交で除圧の工夫をし、褥瘡を治すことを話しました。
こうしたみんなの関わりの中で、マットレスを軟らかい、自動で圧が変化する高機能マットレスに交換することで褥瘡が改善することをAさん、ご本人が納得され、それからはどんどん軽快に向かいました。
在宅でのレンタルのマットレスは、自動で体交も出来るタイプになり、無事在宅での生活が始まりました。
私は、このことで反省しました。ご本人が嫌がるからと看護師からの情報で安易に流れていなかったか。
病気の方は、初めての軟らかい、動き難いマットレスに慣れずに、良さが解らずに、「嫌だ」という発言だったのではないか?
ご本人に取って、最良と思われることは繰り返し説明する、これが私の教訓です。
>褥瘡発生のリスクを承知で。
医療知識のない患者、ご家族に本当の意味で、褥瘡のリスクが理解できているのでしょうか?
長くなりましたが、現場の大変さを想像はしながらも、患者であれば、家族であれば、との視点から書きました。
prostate様には
>患者の立場に立った、本当の意味での褥瘡対策
を是非、お願いしたいと思いました。
お礼
私の考えは、看護師として、自ら限界を作っていた、怠慢だったと気づかされました。 しかし、何を持って最良とするか。最良と思われる方法を繰り返し説明する。誰がそれを最良としたのか。いろいろな選択肢を示し、長所と短所を説明し、患者に自己決定を促すことが、今の医療の方向ですよね。治療費を払うのは患者。病院、医者、看護師を選ぶのは患者です。希望すればセカンドオピニオンも可能。ネットや本を調べれば、ある程度医療の情報を知ることは可能です。小児科では、親が医学書や看護学の教科書を持参して面会に来るらしいです。しかし、医療の残酷なところは、お金があればより良い環境で治療が受けられることですかね。看護師の配置人数も違います。 限られた人員と時間の中で、出来る対策をしていきたいです。貴重なご意見ありがとうございました。