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和歌のポイントを教えてください

いつもありがとうございます。 ご先祖の和歌がまたしても見つかったのですが、詠み方がイマイチです。 コツと言いますか、ポイントのようなものを教えていただけると、助かります。 これの意味など、色々教えてください。 やどの名の小池の水の底にすむ亀のよはに君はあえなむ 「やどの名の」がとくにピンときません。池の亀のように我慢しようとか、 そういうニュアンスかなと思うのですが、実際のところどんなものでしょうか。 どうぞ宜しくお願いします。

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回答No.1

> やどの名の小池の水の底にすむ亀のよはに君はあえなむ  まず、「あえなむ」の「え」ですが、「者」の字をくずした、変体仮名の「は」ではないでしょうか。 たとえば、次のサイト(50音順になってるので、「は」の所までスクロールしてください。)などで確認してみてください。 http://esopo.fc2web.com/isoho/monji/monji.html yahoo!、google等で「変体仮名」で検索を掛けると、他にも変体仮名を紹介したサイトがたくさんありますから「者」という漢字からできた「は」ではないか確かめてみてください。  もし、「あはなむ」だと、「会ふ」の未然形に他の者に対する希望を表す終助詞の「なむ」が付いたものと考えられ、「君(=自分ではない他の者)は会ってほしい」という意味になります。  それから、「亀のよはに」は「亀のよはひ」ではないでしょうか。「かめのよはに」だと6音なので字足らずです。年齢を意味する「よはひ」(現代仮名遣いでは『よわい』)の可能性があると思うのです。  以上2点からは、「亀のような長寿にあなたは会ってほしい」、分かりやすくいうと、「あなたには亀のような長寿を経験してほしい=あなたに長生きしてほしい」という解釈が導き出せます。  さて、「やど」ですが、yahoo!辞書等でご確認ください。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%84%E3%81%A9&stype=0&dtype=0 「家」「すみか」という意味があります。そうすると、「家の名の小池」つまり「小池という名字(=姓)あるいは屋号」という意味にもとれます。  以上を総合すると、この歌を作った方が「小池」さんに対して、池の底に住む亀のようなの長寿を願った歌、ということになるわけですが、さて、この推理はあたっているかどうか。もちろん「自信なし」です。

dongur
質問者

補足

早速のご回答、誠にありがとうございます。 実はこの俳句は、すでに活字になっていたもので、昭和10年に発行された書籍に掲載されたものです。 編者は古文書を解読したりする方なので、恐らく活字化されたものは正確だと思います。 で、まず1つめの「あえなむ」ですが、「者」ではなく「江」を崩したひらがなで活字されています。 「あ江なむ」という感じです。 2つめの「よはに」は、すいません。仰る通り「よはひに」でした。 そして、3つめの「小池」さんですが、そういう苗字の方が出てくる機会は他にありませんでした。 ただ、補足質問なのですが、本人は婿養子になっているのですが、実家は「菊池」といい、 小池と菊池につながる何か関連はあるのでしょうか? 以前に質問した句は「庭殘菊」という題名ですし、何か親への歌のように思ったりしています。 もし、何かおわかりのことがありましたら、どうぞご教授下さい。 宜しくお願いします。

その他の回答 (1)

  • kitasan2
  • ベストアンサー率41% (67/160)
回答No.2

 「やど」はやはり「家」のことですから、菊池さんでしたら、その名前に「池」が含まれていることを言っているのでしょう。小池の「小」は特に問題にすることはないでしょう。リズムをつけるためにつけただけのように思います。つまり、「やどの名の小池の水の底にすむ」は「苗字の菊池の名の中にある池にちなんで、その池の底にすむ」となるのでしょう。上二句は「O」の音をそろえてリズムを作っていますね。  「あえなむ」は「あゆ」(ヤ行下二段動詞)の連用形「あえ」+強意(確述)の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量の助動詞「む」終止形「む」ではないでしょうか。そうすると、「あやかるに違いない」「きっとあやかるだろう」といった意味になります。「亀のよはひに君はあえなむ」は、「亀にあやかってきっと長生きするだろう。」となるのではないでしょうか。  前の方の回答をヒントに考えてみました。  

dongur
質問者

お礼

ご回答頂き誠にありがとうございます。 「あやかる」ですか。意味がよくわかってきました。 ちなみに、本人は四十六の早死にでしたが、父親は七十四、母親は九十四まで生きましたので、 望み通りにはなったと思います。 私は今の言葉の「てにをは」で読もうとしてしまうのですが、この辺から変えていかないと いけませんね。 ともあれ、素敵な歌で良かったです。 何か他にもお気づきの点がありましたら、ご教授いただければ幸いです。 宜しくお願いします。

dongur
質問者

補足

補足欄から失礼します。 kogotokaubeweさん、kitasan2さん、誠にありがとうございました。 お陰でよく理解できました。 さすがに、ここまで詠み方がわからないのも問題なので、入門書を買ってみました。 この機会に、もう少しまともに読めるよう、学んでみようと思います。 ありがとうございました。

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