過去の会計事務所と建設会社経営と、建設会社で経験したものです。
実務上、資金繰り等を考える際の経理の情報として、債権債務は、重要ですね。
>請負工事について、完成時に売り上げを計上(完成工事高)していま
>したが、そのままでは、得意先に請求を起こした分の売掛金が帳簿上
>に上がってこないので困っています。
私、経理のパッケージソフトって使ったことがないのですが、パッケージソフト使っているから、完成処理したときに自動的に、売掛金請求処理が出来て、債権処理を認識するということなんでしょうか。
完成工事基準だから、売掛請求できないということであって、工事契約上、着手する際に申し受ける着手金や、中間金は、大きな収入情報ですよね。これは、仕訳計上して、債権として認識ししたほうが、遣りやすく、未収の管理にもなりますよ。
つまり、売掛金請求ではなく、
工事前受け金の請求をした時点で、工事前受け金(着手金等)を
借方(未収入金)200,000 /貸方(工事前受金)200,000
その分が入金したときに、
借方(普通預金)200,000 / 貸方(未収入金)200,000
工事が完成し、1,000,000の工事代金の請求が出来るようになったら、初めて売掛金が利用できます。
借方(売掛金)1,000,000 /貸方(工事完成高)1,000,000
借方(完成工事原価)800,000/貸方(未収工事支出金)800,000
借方(工事前受金)200,000 /貸方(売掛金)200,000
売掛残高は、800,000ですね。
実際の仕訳では、消費全も絡んだ仕訳を起こすことになります。
こんな仕訳をしておきますと、実際の債権(未収管理台帳)と経理情報がリンクした形で、整合すると思います。
基本的に、会社の取引は、全て経理処理すべきであって、現金が入金になって、債権があったと気付く様ではいけないと思います。
>請負工事であろうと、3月時点での出来高売り上げで計上するのでしょうか?
このことは、3月時点でまだ完成していないのに、完成処理して、売掛金を発生させるべきかを聞いておられるのでしたら、上記の仕訳で、完成していなくても、お金は受け取れますし、未成工事に対する入金の請求を経理処理することも出来ますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ということは、決算月だからといって、売掛金として計上する必要は無いということですよね? 通常月にも入金時に仕訳科目が発生するわけだから、問題は無いんですね。 この場合に、得意先が万が一、倒産したりした場合、出来高としては、請求分まであるわけで、しかし、帳簿上には、その請求の直前分までしか出来高として上がってませんよね? そうした場合は、どういった処理方法をとるのですか?