いわゆるウェーバーの法則について
生物の参考書によれば, 刺激の大きさが中程度の場合にはという但し書きつきですが,
はじめの刺激(R)と識別可能な刺激の変化量(ΔR)の間には刺激の種類によらず
ΔR/R =k(一定)
という関係が成り立つ. (kの値は人だと,味覚で1/6, 視覚で1/100, 圧覚で1/200 ぐらいらしいです)
とのことで,弱い刺激に対しては微かな変化でも感じることができるが, はじめの刺激が強い時は大きな変化でないと感じ取れないということです.
また, スティーブンス(Stevens)の法則という名で呼ばれているか全く自信はないので,その点をお断りした上で例を挙げると,人間の感覚が刺激に対して対数的な変化をする例としては
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=276602
の中でも出てきていますが,
1)人間の音の感覚のうち, 音の振動数に対するもの(1オクターブ上がると振動数はちょうど2倍)と音の大きさ(dB[デシベル]という単位は音の大きさの対数で定義されている)などがあります.
2)目の感覚についても,星の明るさ(光の強さ)に対し等級は対数的定義になっています.(1等級上がる[数字が小さく,例えば6等星が5等星に,2等星が1等星になる]と明るさは約2.512倍になります.)
3)その他皮膚の感覚なども刺激の増加に対してだんだん鈍くなることは経験的にも納得できるでしょう.詳細はデータがないので割愛します.
とのことで,「大ざっぱに言えば, 感覚は刺激(物理量)の対数に比例し,感覚量を表す単位には,人間の感覚にとって自然に感じるように,刺激の対数で定義されているものも多い」