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和歌について
「おふくろさん」の著作者人格権が話題になっていますが、平安時代や江戸時代に著名人による和歌や俳句、小説などの盗作が問題になったりしたことはなかったのでしょうか? 本歌取りではなくて、純粋に盗作じゃないかと思われる作品はありますでしょうか。
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当時は出版といっても勅撰集にのせられてやっと人々の目にふれる とう具合ですから、他人のものをパクってもやったもの勝ちみたい なところはあったでしょうね。で、専門に歌を詠んでいた連中はと いえば、どれだけ自分は古歌を知っていて教養があるかを競ってい たわけで、あまり人のをそのままどうにかするという動機は薄かった ようにも思います。しかし、なかったといってはウソになるようで す。このページ↓の中程に盗作について触れられています。 http://www.st.rim.or.jp/~success/uta_ye.html 残念ながら歌は削除されたとのことで、誰がどんな歌を盗作したか まではわかりません。自分が詠んだ歌が盗作されて勅撰集に収載さ れたのを知った人物が恨みをはらしたというエピソードです。
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- suicyo
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現在では意匠権だったか、似ている似ていないをどうやって判定す るの、なんて思ってしまうような権利もあるので、昔はどうだった のか、確かに興味深いですね。 本歌取りという、明らかにパクッていることを明示した上て、作品 の精神性とか芸術性とかの差異を楽しむというおおらか?な人たち であったのか、似て非なるものを作ることができてこそ、一流と認 められる厳しい芸の世界であったのか。 あと、気になるのは、和歌ではありませんが、王朝ものの重複記事 ですね。例えば、今昔物語集の中のお話はかなりの部分が先行する 日本霊異記などにソースがあるということですが、これって今で言 うと無断転載・無断改変や盗作になると思うのですが。 ただ、貴族や僧侶などの当時の知識人たちは、書物を回し読みして せっせと筆写して、その写本がまた回し読みされ筆写され、更には 巻末に堂々と署名をしたり附箋を付けたり書き込みを入れたりと、 少なくとも隠れてこっそりやっているという感じでは無いので、著 作権と言う概念もなかったのかもしれませんね。
お礼
今昔物語集なんかも重複する記述がかなりみられるのですね。 当時の人は筆写大変だったでしょうね。数千円も出せば大方の本を入手できる現代人はホントに幸せだと思います。 ありがとうございました!
お礼
当時は古歌をどれだけ知っていて教養があるかが重要なことだったんですね。 勅撰集に収録されないと人目に触れる機会がないという点で今とは大分事情が違ったのですね。 ありがとうございました!