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チェーホフに出てくる「三本ろうそく」って何ですか?

チェーホフの「かもめ」に出てくる「三本ろうそく」ってなんでしょうか。 13日とか三本ろうそくを怖がる、という文脈なので不吉なもののたとえの様ですが、由来をご存知の方がいらっしゃいましたらお教えください。

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回答No.4

そういえばそんな箇所があったなあ、と思ったので、本を見てみましたが、注解本にも何も書いてなかったので、「"Three candles",superstition」でググってみました。 一発目にでてくるサイト http://www.angelfire.com/fl3/Defymcbeth/Super3.html のcandle という項目を見てください。 「役者は一般に舞台や楽屋に三本の蝋燭があるのをきらう」とあります。 そうして、その起源は「衣裳や新しく塗ったペンキ(これは舞台装置のことでしょうね)は火がつきやすいから」とあって、「そのほかにも古い迷信、一番短くなった蝋燭に一番近い人が、まもなく結婚する、あるいは死ぬ、に基づいている」みたいなことが書いてあります。 ほかにもいくつか見てみたんですが、その起源はよくわからないけれど(実際、あらゆる迷信の起源というのはよくわからないもの、というか、起源がわかったらそれは迷信ではなくなるのかもしれません)、とりあえずは舞台での迷信にそういうものがあるらしい。 迷信、というか、「げん」かつぎというか、舞台では独特の言い回しがあるので、そういうもののひとつでもあるようです。 昔からの言い伝えが、舞台での「火事に注意」(実際、かつては劇場火災というのはしばしばありました)という確認事項に結びついて、こうした禁忌として残っていったのではないでしょうか。 『かもめ』という戯曲は、チェホフがトレープレフに「新しい形式が必要なんです」と言わせているように、従来の演劇を批判し、新しいものを作らなければならない、というチェホフ自身の試みでもあります。彼が批判しようとした古い演劇人(ここでは女優であるトレープレフのお母さん)を、この「三本のろうそく」という言葉に象徴させたのだと考えられます。

参考URL:
http://www.angelfire.com/fl3/Defymcbeth/Super3.html
coconutjp
質問者

お礼

教えてくださったサイト、参考になりました。ありがとうございました。 舞台での迷信、なるほど、といった感じです。

その他の回答 (4)

noname#118935
noname#118935
回答No.5

闇を押しのけようと、三本の蝋燭がゆらゆら灯っている。 横たわる死者に付き添ったひとが動くと、壁にその影がゆらめく。 怖がりでなくても、陰鬱で体のすくむ光景ではあります。 三本の蝋燭の明かりで死者を魔者から守る習慣だったのでしょうが、 このような「三本の蝋燭」はおのずと「死者」を連想させますから、 それに不吉なものを感じて怖がるのではないでしょうか。

noname#56851
noname#56851
回答No.3

13日の金曜日、ゴルゴダの丘に三本の十字架が立った、という事では無いでしょうか。

coconutjp
質問者

お礼

ありがとうございます。

noname#118935
noname#118935
回答No.2

ロウソクを三本灯して、死人のまわりを照らす習慣があったようです。

coconutjp
質問者

お礼

ありがとうございます。 ロシアの習慣なのでしょうか。参考になりました。

  • kasutori
  • ベストアンサー率26% (308/1163)
回答No.1

三本ロウソクって燭台の事ではないでしょうか?三つ又の燭台。

coconutjp
質問者

補足

お答えありがとうございます。 だとすると、燭台を不吉なものとするって、どういうことなんでしょうか。 原文は以下の通りなのですが。 「それにあの人はまた迷信家でもある。三本ろうそくとか13日とかがこわいんだ」

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