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HF、H2O、NH3の沸点の違いはなぜ?

それぞれの沸点はNH3:-33.4℃、HF:19.5℃、H2O:100℃となっています。NH3<HF<H2Oの順に沸点が高くなる理由を教えてください。 個人的には「NH3<HFについて、電気陰性度がN<Fなので分子間力はHFの方が大きいため」「NH3<H2Oも同様」と考えています。ただ、「HF<H2O」になるのかが疑問です。

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  • rei00
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回答No.4

rei00 です。  「水素結合」について調べていたため遅くなりました。が,なかなか「これだ!」と言う説明は見付からないですね。ということで,簡単にアドバイスを。  まず,「水素結合」については「Google」(↓)等で検索してみて下さい。いくつか為になるサイトがヒットします。  それらを見ていると,「酸素原子に2つの水素結合が可能」なようです。最も,2つの「水素結合」は特殊な場合のようで,通常は1つのようです。  お書きの「塩化ナトリウムの結晶」との比較ですが,確かに『ナトリウムイオンの周りには6つの塩化物イオン』が配置されています。これを見ると,『1つの陽イオンの周りにはいくつもの陰イオンが等距離に配置されうる』事は確かでしょう。また,その理由が『イオンが球状で電荷に方向性がないから』と言うのもその通りと思います。  しかし,「塩化ナトリウムの結晶」と「水の水素結合」では違いも存在します。  「塩化ナトリウムの結晶」ではナトリウムイオンは+1価です。そして,その周りに6つの塩化物イオン(-1価)が存在しますが,塩化物イオンの周りにも6個のナトリウムイオン(+1価)が存在します。結果として,ナトリウムイオンと塩化物イオンは+1価と-1価が1:1でイオン結合しています。  一方,今問題にしている水の「水素結合」の場合,酸素原子はδ-で,δ+の水素原子と結合します。先の「+1対-1」と異なり,この場合は「δ-対δ+」です。  この電荷の大きさの違いが,酸素原子の「水素結合」を通常1つにしていると考えられませんか。つまり,電荷が小さいから2つの水素を捕えるほどの結合力が出ない。そのため,1つだけだとは・・・。  いかがでしょうか。今回は全く自信なしです。

参考URL:
http://www.google.co.jp/
mosazou
質問者

お礼

返事が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。 ご説明、納得ができました。確かに、静電気力が弱ければ引きつける力も弱まるはずですよね。 いろいろとありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • rei00
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回答No.3

rei00 です。補足拝見しました。  で,それについて考えている間に,大変な間違いに気付きました。まずは,それについての訂正からです。  水素結合は,電気陰性度の大きい原子(N, O, F 等)に結合してδ+性に分極した水素原子とδ-に分極した原子との間の電荷相互作用(クーロン力)が中心となって起こります。ですので,窒素原子も,酸素原子も,フッ素原子も,水素原子も,水素結合は1本しか作れません。先の回答の『酸素原子が2つの水素結合が可能なため』は間違いです。忘れて下さい(ゴメンなさい)。  ですので,HF の場合は直線状の繋がりしかできません。が,水分子の場合は,分子内に水素原子が2つありますので,この部分で分岐が可能で網の目状の水素結合による塊(クラスター)ができます。下に一例を示します(先の回答で示した図は酸素原子の水素結合が2つになっているので間違いです)。       H         H       |         |       O-H・・O-H・・O-H・・O-H・・       ・    |         |       ・    H         H       H         H    ・       |         |    ・   ・・H-O・・H-O・・H-O・・H-O            |         |            H         H            ・         ・            ・         ・  さて,アンモニア(NH3)の場合はどうかですが,窒素原子の電気陰性度は酸素やフッ素よりも小さいですので,電荷相互作用(クーロン力)が小さく,沸点も小さくなると考えられます。  なお,水分子と同様に考えると,アンモニア分子では3分岐した水素結合ネットワークが可能なように思われますが,おそらく,水素同士が近づき過ぎるために安定な構造にはならないと思います(この点,特に自信なし)。  いかがでしょうか。先の回答に間違い,お許し下さい。

mosazou
質問者

補足

ありがとうございました。さらに、疑問が1つあります。 例えば、塩化ナトリウムの結晶においてナトリウムイオンの周りには6つの塩化物イオンが配置されています。すなわち、1つの陽イオンの周りにはいくつもの陰イオンが等距離に配置されうるわけです。それは、イオンが球状で電荷に方向性がないからだと思われます。同様に考えて、分極してδ+状態のHの周囲にも何個かの陰性原子(δ-性を持つ)が配置されてもおかしくはないだろうと思うのです(水素原子が他の陰性原子と共有結合していて、立体的な障害があるとはいえ)。 そう考えると、「酸素原子に2つの水素結合が可能」かもしれない、と思うのですが、いかがでしょう?

  • rei00
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回答No.2

tsuri-kuro さんの回答に1票!  もうチョット詳しく言うと,「HF」ではHもFも1つの水素結合しか作れないため,直線状の繋がりしかできません。   ・・・H-F・・・H-F・・・H-F・・・  しかし,水分子(H2O)では,酸素原子が2つの水素結合が可能なため,網の目状の水素結合による塊(クラスター)ができます。    ・    ・    H    ・    ・    |  ・・OーH・・OーH・・OーH・・OーH・・    |    |    ・    |    H    H    ・    H    ・    ・    H    ・    ・    ・    |    ・  HーO・・HーO・・HーO・・HーO・・    |    |    ・    |    H    H    ・    H  そのため,この繋がりを切って気体分子になるのに必要なエネルギーは大きなものになり,沸点が高くなります。

mosazou
質問者

補足

ありがとうございます。ご説明、わかりました。ただ、疑問があります。 1.HFは直線上のつながりしかできないのはなぜか?    ・・・H-F・・・H-F・・・       ・ ・   ・ ・    ・・・F-H・・・F-H・・・   2次元、あるいは3次元的につながりはできないか。 2.NH3に関する説明は? ぜひ、教えてください。よろしくお願いします。

回答No.1

学生時代に習った記憶はあるのですが・・・。 自信はないのですが、水素結合の数が違うのでは無いでしょうか? 水の沸点が高いのは、水素結合の力によるはずなので。

mosazou
質問者

お礼

ありがとうございました。