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月が存在しない場合、地球が球形であることは説明可能か
もしも月が存在しなかったら、地球が球体であることを説明できるでしょうか?という疑問です。 アリストテレスの『天体論』だったと思いますが、 (1)月食の影の形 (2)水平線の向こうへ遠ざかるものの見え方(下から見えなくなる) (3)南北での天体の見える角度の違い を地球が球体であることの証拠として挙げていたかと思います。 (1)については質問2798727で地球が球体であることの論拠となりえることは納得しましたが、月が存在しない場合は使えません。 (2)はそもそも水平線の彼方にあるような遠くのものを見えるのかという疑念があるんですが、そこを大目に見ても球である必然性はないように思います。放物面でもいいですし。 (3)についても、やはり南北方向での断面が円あることが言えても東西方向については言えません。 したがって、元々(2)(3)は証拠として不十分であるため、月が存在しなければ、地球が球体であることがわからないと思うのですが、どうでしょうか? 他の証拠でもいいのですが、なんとか地球が球体であることを説明する方法はありますか?
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お礼
ありがとうございます。 「アナクサゴラス」、本サイトで検索すると意外なことに今回が初登場です。おめでとうアナクサゴラス! 本件は存じませんでしたので、教えていただきありがとうございます。 質問を締め切るにあたり、皆さんの一連の回答を踏まえて最終的に質問者として理解したことを以下にまとめておきます。 >(1)月食の影の形 >(2)水平線の向こうへ遠ざかるものの見え方(下から見えなくなる) >(3)南北での天体の見える角度の違い (1)が影というものに置き換えて、地球の形を全体的に把握しうるのに対し、(2)は地表が湾曲していることを局所的に知らせる。(2)だけからは地球全体が球体である仮説を立てても信頼性が乏しい。 (3)によって、北極星や南中時の太陽が見える高度が同じという条件で地表に緯度という概念を導入できる。 同緯度を辿ると同じ地点に戻ってくることができる。 またそのとき、星の日周運動と同じ方向に辿ると日数が1日多くなり、逆に辿ると日数が1日少なくなる。 このことから、少なくとも地球が緯線方向に丸まっていることがわかる。 また(3)により、緯度を変化させながら移動すると星の高度が変化すること、見えなくなる星があること、あるいは白夜や極夜などから、緯線と交わるような線の方向へも丸まっていることがわかる。 ここまでやれば、地球の表面が球のようなものあるいは少なくとも閉じていることがわかる。 あとは、時計があれば、経度を定義でき、緯線と交わる線としての経線を定義できる。その後は測量を続けることで、形状の認識をより正確なものへと逐次修正していく。