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月の存在と人間の活動について

巷には他天体への移住を題材にしたSFがずいぶん氾濫していますが、中にはかなり楽天的な憶測の下で書かれているものが多数あるように思います。 特に軽視されている科学考証として、 ・異なる重力下での生体への影響 ・共生関係にある数多の生物・微生物の存在 ・地球における月の存在とその影響力 この3つが主ではないかと思います。(浅学ですが) 特に3番目の月の存在について、まだ議論の余地があるとは思いますが、重要な点ではないでしょうか? 地球上の生命体は月の存在のもと、その影響を受けながら進化してきたわけですし、今活動している際にもその影響を受けていると聞きます。 月の満ち欠けが「サーカディアンリズム」や「月経周期」と関係し、それに犯罪や事故の発生とも数字上では相関が見られるといった話です。 もし他天体進出を本当に行うのだとしたら、生体機能への影響と精神面への影響の点に関して、具体的にはどういったことが考えられるでしょうか?

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回答No.2

  月があるかないかの影響ですが、基本的に、「月がないのは寂しい」という心理的影響しかないはずです。 「月の有無の影響」は、十分問題となりえると思います。しかし、それは、月経周期などとは関係しません。また、満月の日は事故が多いとか、精神病者の病状が悪化するとか、そういう報告はあるようですが、それは「月の有無」とどう関係するのか、少し考察不足だと思います。 もちろん、分からないので、質問されているのだ、ということで、質問自体に何の問題もありません。次のような話をします: つまり、人間の血液は、塩分が含まれます。人間の血液に似た塩の成分を含む液体として、リンゲル液というものがあり、これを血液の代わりに血管に入れることもあります。何故、血液がこういう組成になっているのか、これは、太古、人類の祖先が、海中生活をしていたとき、体外に海があり、それと合わせて、自然に体内にも海の水が存在した名残だとされます。 陸に上がり、体外の海はなくなったが、体内の海は残ったということです。 それでは、海がなくなった場合、海のない、どこかの惑星に行った場合、人間の血液のこの塩分組成は変化するのでしょうか? しないはずです。 これと同様に、月経周期は、何かの関係で、月の周期の影響を受けてできたものでしょうが、現在ではそれは、人間の生理的機構として、遺伝子の上で規定されているのです。交通事故が増えるとか、精神病者が不安定になるなどは、本当だとすれば、それは「バイオリズム」の影響でしょう。 バイオリズムも月経周期同様、何かの意味で、月の周期の影響を受けて成立したものだと思えますが、それは現在、遺伝子に刻印されています。月があるかないかで、月経がなくなったりあったり、バイオリズムがなくなったりあったりするものではないのです。 人間には体内時計があり、一日を計算しているのですが、この体内時計の一日は、24時間ではありません。少し長いのです。一日が、これぐらいの時間であった時代、つまり、地球の自転周期が、24時間より長く、人間の体内時計の一日と同じぐらいの頃を計算すると、遙か地質時代に遡ります。 体内時計は、太陽の日を浴びることで修正されます。では、太陽がないか、あるかで、この体内時計がなくなるか、どうかというと、関係ないのです。これも遺伝子刻印です。 考えられることは、太陽+月の引力変化が、体内に存在する、日周リズム機構や、月周リズム機構に、丁度、太陽の光が、体内時計を調整するように、何かの調整をかけているのではないかということです。 この調整がなくなると、何か問題が起こるのかどうか。確実にそうだとは分かりませんが、問題は起こらないはずです。もちろん、千年、あるいは1万年、10万年という時間のなかでは、遺伝子が変化する可能性があります。 そのことは、飛行機が発明され実用にされて以来、多数の人が、短時間で、地球の裏側などに行きましたが、それで何か目立った健康影響があったかというと報告がないからです。 もちろん、「時差ぼけ」というのは起こりますが、これは十分な睡眠を取り、太陽の光を浴びていると直ります。後遺症があったというのは、一般に知られていません(特殊なケースであったかも知れないということです)。 月が存在して影響するのは、「引力」と「光」です。引力については、「月周期」とは、実は、太陽引力と月の引力の合力の周期なのです。従って、太陽引力の方向が違い、干満の位相の違う場所に急に行って、人間の体調が持続的な変調を起こすという証拠がない限り、月の引力の周期影響はないということになります。つまり、正午12時に満潮となる場所から、飛行機で、正午12時に干潮となる場所に行き、そこに長時間、何か月、何年と留まると、身体に変調が起こるということがないのであれば、月の引力の周期影響は、健康には関係しないのです。 月周期は、確かに、月の公転運動から生じますが、実は、太陽がないと、引力だけでは、その周期性は、確認できないのです。月の公転軌道も、完全な真円ではありませんから、多少の引力差はありますが、非常に微小なものです。太陽との合力引力の方が影響が圧倒的に大きいのです。 次に「月の光」の影響だと、これは、もしあれば、人間が蛇を見ると、不気味に感じるように、遺伝子に刻印された象徴的意味があるのだと考えられます。月の光の成分に、特に異常なものはなく、それを浴びる浴びないで、健康が変化するかどうか、客観的に確証がありません。 月は、太陽引力との合力で、人間のバイオリズムに調整を掛けているという可能性はあります。人間の重力知覚は、非常に微細な重力差も感受できるという報告もあり、月の引力周期の変動を、感受している可能性は大きいのです。 しかし、この周期を、1/2または1/4ずらしても、何も影響がないというのが、現在までの経験です。1/2ずらすのは、経度が180度違う場所に移動すればそうなりますし、1/4は、90度のずれです。 月+太陽引力の合力の月周期変動がなくなった場合はどうなのか、これは、月と太陽がある以上、有効と思えるデータがありません。しかし、自由落下状態で半年過ごした宇宙飛行士もおり、また、大洋を東西に航行する船の船員の場合、実は、月周期引力の変動周期が、短くなるか長くなるか、ときにゼロにもなるのです。そういう状態で、十年以上勤務している船員がいますが、長期の海上生活・密閉生活による心理や身体への影響はありますが、月の周期変動が関係する影響というのは報告されていないはずです。 あるいは影響はあるが、見過ごされているのかも知れません。しかし、見過ごされるほどの影響なら、問題はないということになります。 何か、月がなくなることで影響があるかも知れませんが、それは、少なくとも、理論的に、また実際の経験から考えると、まず「ない」というのが妥当です。あるとすれば、月の引力を遠く離れた場所で、大勢の人間が、何年、何十年、何百年と実際に生活し、確認するしかないでしょう。(人間のバイオリズムに調整を掛けているというのも、わたしが述べている仮説であって、実証されていません)。  

noname#9009
質問者

お礼

勉強になりました。ありがとうございます。

noname#9009
質問者

補足

ご指摘の内容を参考に、情報ソースとなったリーバー著「月の魔力」を再読いたしました。少々私の考え違いもあったようです。 >見過ごされるほどの影響なら問題は無い というご指摘に同意する次第です。 ただ、 >太陽引力との合力で、人間のバイオリズムに調整を掛けているという可能性 ~ という点に関して、牡蠣を用いた有名な実験があり、それによるとどうやら、遺伝子に刻まれた時計だけではなく、外部からもたらされる周期的な信号を求めて自ら調整を行ってはいるようです。それがそのまま人間に当てはまるかは不明ですが、人間の場合、環境条件の変化が単純ではないので、見過ごされている可能性は高いかと思われます。 それが、どれ程の機能維持に必要な行為なのかは不明ですが、 まあ、「見過ごされるほどの影響なら問題は無い」という点で納得します。 おそらく・・・太陽を拝むことのない生活を送っている人間に見られる変化、程度のことはありそうですが。

その他の回答 (5)

  • lunasys
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回答No.6

本題とは違うことで何度も返信してしまいましてすみません maris_stellaさんを批判することを目的としているわけでもありませんし、本題と離れた部分で論議したいわけではないのですが、間違っていることをご指摘させていただいただけですので、どうかご理解下さいませ。 整理しますと、地球の自転速度は遅くなっており、過去に戻っても24時間を超える体内時計と同じ周期なることはないと言うこと。 月と太陽の地球に働く力は月の方が太陽の2倍以上であることの2点です。 >少なくとも、地球上での潮汐作用では、太陽の質量は関係していません(距離が遠いので、引力が小さいのです)。月の質量も関係ありません。従って、月の質量が太陽に比べて非常に小さいというのも、この場合、関係ありません。 また、上記も間違いです。 地球に働く力は万有引力と遠心力で、この計算には月と太陽の質量を用います。 計算式についての参考ページを添えておきます。 これ以上はこの質問の趣旨から外れてしまいますのでレスポンスしないようにしますね。 お騒がせいたしてすみません。

参考URL:
http://www.moonsystem.to/comp/page03.htm
回答No.5

  >lunasys 様 訂正いただきありがとうございます。 わたしは、引力の大きさの比と勘違いしていました。しかし、作用重力だと、計算してみると、月の引力の方が、太陽引力の大体200倍ぐらいあり、おかしいので、よく考えてみると、潮汐力は、公転運動による遠心力で出てくるものだと思い出しました。これで計算してみると、確かに、太陽の潮汐力は、月のそれの1/2ぐらいの大きさになります。 しかし、こういうと失礼ですが、この質問にとって、月の潮汐力が太陽のそれの2倍か4倍かで、何か、それほど、大きな違いがあるのかという疑問が起こります。本質的に、議論に、どう影響するのでしょうか? また、もう一つの体内時計の話は、以下のURLの質問の No.4 の回答の結果を記憶していて、「地質時代の頃に遡る」ということはよく記憶していましたが、途中の話を忘れていました。 体内時計が地球の自転や、月の公転で、現在の値で、自然となるのは、4億年前のことでありえるということが、参考URLの回答 No.4 に記されています。そこでは、もっと細かい話になっていて、体内時計の24時間とのずれが、月の公転と関係あるという話も、当然、前提になって、4億年という数字が出ています。また、人類の祖先が夜行性であった可能性の話も記されています。 以下の参考URLは、この質問にも関係する話がありますから、参照してみてください。 なお、lunasys さんの次の言葉ですが: >質量は太陽に比べて非常に小さな月ですが、月までの距離は太陽までの距離の200分の1しかないために、大きな力を持っています。 少なくとも、地球上での潮汐作用では、太陽の質量は関係していません(距離が遠いので、引力が小さいのです)。月の質量も関係ありません。従って、月の質量が太陽に比べて非常に小さいというのも、この場合、関係ありません。 また、月と太陽の地球に対する距離は、月までが、太陽までの390分の1のはずで、200分の1というのは、上で書いたように、太陽の作用重力が、月の作用重力の200分1ぐらいという数字のはずです(これは、わたしの計算間違いでしょうか?)。 なお、参考URLの回答文書をよく読み返さず、回答してしまった為、間違ったことを書いたことはお詫びします。 >No.324353 質問:私たちの体内時計 No.4 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=324353  

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=324353
  • lunasys
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回答No.4

一緒に書くのを忘れまして連続投稿をお許し下さい。 maris_stellaさんのご投稿内容で月と太陽の引力についても大きな間違いがあります。 地球に掛かる月と太陽の起潮力は、月の方が太陽に比べて2倍ほど大きいものです。 質量は太陽に比べて非常に小さな月ですが、月までの距離は太陽までの距離の200分の1しかないために、大きな力を持っています。 仮に月が無くなってしまうと、地球での起潮力は約3分の1以下になってしまう計算になります。

  • lunasys
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回答No.3

maris_stellaさんのご回答の中で、体内時計のご説明がありましたが、一部違っているようです。 月の永年加速の現象からも分かるように、地球の自転速度は遅くなっています。 つまり、過去に遡るほど地球の自転速度は速かったと言うことになります。 ですから体内時計が過去の自転周期により決定付けられたというのは正しくありません。 数億年から10億年ほど時代を遡ると次第に加速度を増すように月距離及び自転速度が縮まって行く計算になります。 24時間より長い体内時計の周期は、月が昇ってから再び上り来るまでの周期である24.8時間に近いとも言われています。 ほ乳類の祖先は夜行性で穴の中などで生活していたために太陽光による日周周期より、月の引力による周期(24.8時間)の方が体内時計の成り立ちに影響しているという説もあります。 ちなみに、ハ虫類から原始的ホ乳類への進化は今から2億3千万年ほど前といわれていますが、そのころの月距離は現在と比べて極端な変わりなく、地球の自転速度も同様です。

noname#108554
noname#108554
回答No.1

「月経周期」だけピンポイントで。 私も以前から疑問に思っていて調べてみました。 参考URLによると、確かに周期は似通っているが、 動物により割とバラバラなので、断定的なことは何もいえない、といったところのようです。 したがって、 「もし他天体進出を本当に行うのだとしたら、生体機能への影響と精神面への影響の点に関して、具体的にはどういったことが考えられるでしょうか?」 という疑問にもっとも正確に答えるつもりなら 「分かっていない」と答えるしかないと思います。 想像はいろいろできるでしょうが・・・

参考URL:
http://moon.nasda.go.jp/ja/qanda/faq/faq7/menstruation.html