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雑種について
かつて植物学者であった昭和天皇は、つねづね「雑草という草はない」 と語っておられたそうです。(↓前問=雑草について) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2731758.html これをもとに、雑用や害虫や猛獣も存在しないという人もいます。 ほんとうに、分類学では“雑草という概念”は不必要なのでしょうか。 われわれの身辺に“雑種”の犬や猫が、いくらでも存在するのに……。
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岩波生物学辞典から一部を引用します(あくまで一部です)。雑種と雑草は,「雑」という字が使われている以外にたいした共通点はありません。 ----------------------------- 雑種 hybrid 遺伝学的には,着目する遺伝子についてヘテロな構成を持つ個体と定義されるが,異品種・異種・異属間の交配で生じ双方の形質を併有する子孫を一般に雑種と呼ぶ。 雑草 weed 農耕地や林野などで人間の生産の目的にそわない無用ないし有害の草本 ----------------------------- 海草は英語で sea weed ですね。海藻を食べる習慣が英語圏には無かったという話があります。文化や民族によって変化する「分類学」は困ると思いませんか? 参考URLの下4分の1位のところに「アーケプラスティダ界 (Archaeplastida) (真正植物界)」の分類が示されています。この分類の中には「雑草」という概念の入る余地はありません。 これは分類学に「雑草」は必要ないということで,「雑草」という考え方が必要ないというわけではありません。
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- SaySei
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>「雑草という草はない」 言いえて妙ですね。確かにその通りです。分類学上、「雑草という(名前の)草はない」です。 雑草というのは「名前がわからないその辺に生えている草」ですよね。とはいっても、その辺に生えているよくわからない草には名前があります。 「雑草」という表現は「雑踏」「雑兵」という表現に近いです。1つの植物体を指す固有名詞ではありません。ここでの「雑」は「その他大勢」というような意味になります。 一方、「雑種」という表現は少々意味が異なります。「種」より下(より系統の近いもの)に「亜種」や「変種」という表現がありますが、この「亜種」や「変種」、「品種」がかけ合わさったものを「雑種」といいます。(「種」同士のこともありますが。) この「雑種」という表現は植物でも使います。高校では、「交雑」という言い方も習うと思います。 ここでの「雑」は「2つの異なるものが混ざりあったもの」というような意味合いになります。 分類学とは、種を識別するのが仕事。「その他大勢」なんていい加減な仕事は分類学ではしませんよ。そんな植物があればこぞって分類してしまいます。植物名に自分の功績を記すチャンスですしね。 「イ」という名前の草はあっても、「雑草」という名前の植物はないですね。
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ななしぐさ【名無し草】名もないつまらない草。雑草。──《大辞泉》 「あれど甲斐なき名無し草」── 近松 門左衛門《吉野 忠信 1701》 「草いろいろ おのおの花の 手柄かな」── 松尾 芭蕉(1688)
- daidou
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「雑草」と言ったとき。 無用なモノ、いらないもの、無駄なもの、と言うニュアンスで 蓬やオノコロ草や薺を貶めていませんか? 雑種の犬ネコ、血統書つきじゃない、ちゃんとした品種じゃない、というニュアンスを込めて使う人がいます。 「雑草という草はない」 生きとし生けるものに貴賎はない、という意味だと思います。 そのようなニュアンスが存在するのであれば雑草・雑種などと言うカテゴライズを設ける事はよろしくないでしょうし、学問的な態度ではないと思います。 純粋に生物学的に分類するのであれば雑種犬・雑種ネコというものは存在していません シャムネコもペルシャネコもノラネコも、生物分類上は全部「ネコ」です 犬も同様、ピレネー犬だろうがチワワだろうが雑種犬だろうが、生物学的には全部「犬」です (そもそも「犬」はオオカミの亜種・変種とする場合も有る) しかし「雑種」という概念は存在します。 ミュール・ライガー・レオポンなどが有名ですが、異種の動物が交雑して子供が生まれるケースがあります。 (ただし、生殖能力が失われている場合が多い) また農業・畜産業的には交配などといって、異なる品種の掛け合わせで新しい品種を作ろうとする事がありますが、これもある意味「雑種」と言えるでしょう (生物学的には「品種」はあくまでも同一種内の亜種・変種です。その交配ですから雑種ではないのですが)
お礼
山口 瞳は《男性自身》に「サラリーマンの仕事は8割がた雑用だ」 と述べています。その意図は、現実的な成果を支えるには、通勤や雑談 や、会議などが必要なのだ、という実感によるものでしょう。
- kota_mikan
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人間としての主観が入ってきたとき、 「人間の役に立つかどうか」という考え方が入ってきます。 生物学は人間の役に立つかどうかは考えないピュアサイエンスなので、 分類学上は役立つかどうかは考えないことになっています。 もちろん、直接役に立つようなことの方が重宝されよく研究されます。 研究者にとって意味が見いだしやすいし、研究費がとりやすいといった理由もあります。 同じ生物を扱っていても農学では役に立つかどうかを考えるので、 雑草という考え方はたしか存在していたと思います。 一般的に普段の生活ではこっちの考えに近いのではないでしょうか。 普段イヌやネコに使う「雑種」は、学術的に言うなら雑種ではありません。 柴犬やチワワというくくりは「品種」です。 両方ともイヌという同じ「種」になります。 生物学で雑種というと、ウマとロバの仔であるラバなどをさします。
お礼
1.生物学は、人間の役に立つかどうかは考えない 2.研究者は、意味が見いだしやすく、研究費がとりやすい種に集まる。 3.生物学の雑種とは、ウマとロバの仔であるラバなど(人為的雑種)。
- bagrus4
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魚類に雑魚という学術的な分類がないように、植物に雑草という学術的な分類は必要ありません。
お礼
ときに作家は雑文業を名乗りますが、落語家に雑話業がないように。 ── 【雑魚場】江戸時代、大坂で最大の魚市場の通称。《大辞泉》 桂 ざこば 2 落語 19470921 大阪 /旧称=桂 朝丸/籍=関口 弘
- m41
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分類学では“雑草という概念”は不必要なのでしょうか われわれの身辺に“雑種”の犬や猫が、いくらでも存在するのに> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3 分類学上は全てイエイヌ・イエネコの変種です雑種という概念はありません http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E5%93%81%E7%A8%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 品種としては雑種は有りですね これは人間の勝手により付けれる物ですから 過去ログの答えで充分でしょう。
お礼
この質問は、昭和天皇が学者として発言されたか、あるいは日常生活 における教訓として語られたのか、という疑問にさしかかっています。 「人間の勝手により」だと、立場に応じて、草いろいろですね。
お礼
雑草は、パソコンの“ゴミ箱”のような概念ではないでしょうか。 うっかり捨ててしまった後で、やっぱり必要だった、という場合に、 確実に探しだせるので、いずれは「ゴミ箱1~ゴミ箱2」も登場?