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インド哲学と仏教の関連性

インド哲学と仏教の関連性はあるのでしょうか? 釈迦はどちらにも出てきますし、発祥の地もインドですよね。

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noname#155689
noname#155689
回答No.1

やはり古代インドの哲学や宗教との関係性は大有りみたいです。 まず、仏教を開いたのはゴーダマ・シッダールダさんという インドのとある王族の王子さまでしたが なぜ、自分で仏教をつくったか?といえば 当時のインドの宗教(古代インド宗教)に満足できなかったからといいます。 当時の主流はバラモン教というものですね。 非常にナイーブで求道的だった王子は 皇族という恵まれた身でありながら生老病死を恐れ悩むのです。 ただし当時のインドで一番身分が高いのは宗教者(バラモン)で 皇族は2番目の身分です。 苦悩の王子は王家を出てバラモンに従事しますが、彼の悩みは解決しません。 そこでいくつかの宗教を転々とします。 その中ではジャイナ教に最も触発されたと聞きます。 でも、やっぱり満足出来なくて、独自の宗教観に至ります。 既存の宗教に満足できなかったということは 仏教は既存の宗教の否定から生まれている、ということであり 発想のルーツは既存の宗教の枠から出発しているわけです。 仏教のものだと思われている「輪廻」などは 実は仏教ではなく、それ以前の古代インドの宗教観のモノですよね。 仏陀は以前から信じられてきた「輪廻思想」を断ち切ったわけです。 オリジナルの仏教は、やがて小乗、大乗と分化しました(宗派が分かれた)が その分化のプロセス(オリジナルの解釈が多様化するプロセス)には インドの哲学観が大きく関与しているそうです。 詳しく説明できないんですが(以前読んだが、詳細忘れた・・・) 各派の解釈を戦わせる基準はインドの哲学観に基づいているんですよね。 ロジックの組み立て方が西洋とかかなり違うみたいです。 ちなみに仏教はインドを離れるにつれ、インドの古代宗教や哲学以外の 影響を受けるようになるのは言うまでもありません。 蛇足ながら、キリスト教はイスラム教から生まれた イスラム教異端派の最大勢力だったわけです。

pas26
質問者

お礼

>キリスト教はイスラム教から生まれたイスラム教異端派の最大勢力だった そうだったんですか、詳しい説明どうもありがとうございました!

その他の回答 (3)

  • ojisan7
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回答No.4

インド哲学というとウパニシャド哲学のことでしょうか。ともかく、仏教やジャイナ教はインド哲学から生まれましたので、当然、関連性は大いにあります。釈迦が否定しているのは主に、四姓、バラモンによる祭祀、バラモン教の神などです。釈迦はウパニシャド哲学から多くの影響を受けています。

pas26
質問者

お礼

>仏教やジャイナ教はインド哲学から生まれました そうだったんですか、初めて知りました。 >釈迦はウパニシャド哲学から多くの影響を受けています。 やっぱり、釈迦は哲学に大きな影響を受けているんですね。 ご回答どうもありがとうございました!

  • lv4u
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回答No.3

>>オリジナルの仏教は、やがて小乗、大乗と分化しました(宗派が分かれた)が その分化のプロセス(オリジナルの解釈が多様化するプロセス)には インドの哲学観が大きく関与しているそうです。 インドの哲学観は知らないのですが、分化の理由は、こんな感じのようです。 仏教は、「悟り」を得ることを目指しています。それは最初は「自分の為」に行うことであり、仏言を学んだり、瞑想をやったりするわけです。でもそればかりやっていると、「人々の救済」って面ができません。つまりは、「お前は菩薩や如来を目指して、修行をやりながら、それなりの生活をやっているが、苦しんでいる大衆は目に入らないのか?何のための宗教か?」って批判が出ると思われます。もちろん、「救済活動」と称して慈善運動ばかりやっていては、「お前は悟りを目指していないのか?教学はやらないのか?単に良心的な政治家になりたいだけなのかね?」って逆の批判も当然あったと思われます。 本来、これは両方必要なものなんですが、それが理解できずに、前者が小乗仏教、後者が大乗仏教に分裂したようです。なお、「小乗仏教」は、大乗仏教側が「お前は小さい」って見下しの意味もあって命名したようです。 でもって、インド哲学と上記の分化の関係はよくわかりません。

pas26
質問者

お礼

>分化のプロセス(オリジナルの解釈が多様化するプロセス)にはインドの哲学観が大きく関与している そうなんですか、ご回答どうもありがとうございました!

  • les-min
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回答No.2

こんばんは。。  概説書を読んだ程度の者ですが、お邪魔します。  ご質問の事柄にお答えしようとすると、本が書けるぐらいになると思います。  どうも今は絶版状態のようなのですが、菅沼晃編集・矢島道彦・丸井浩ほか共著『講座 仏教の受容と変容 インド編』佼成出版社(平成3年)が、概説書としてはよくまとまっていると思います。古本では手に入れることが可能だと思います。  また、イン哲研究者側の見解として、宮元啓一氏や石飛道子女史の著作や見解は参考になると思います。(個人的には「為にはなるが、その主張をそのままは受け入れられない」という部類に入る方々なのですが、その明晰な論は一顧はすべきか?と思っています。) http://homepage1.nifty.com/manikana/m.p/pengin.html http://homepage1.nifty.com/manikana/index.html  広範な意味では、インドの思想・宗教・哲学は皆「インド哲学」の範疇に入るとも言えるでしょう。ヴェーダ系・非ヴェーダ系という分け方はあるでしょうが、「インドに由来するもの」という点では同じなわけですので・・・  仏教を代表するアンチバラモン(非ヴェーダ系)宗教思想とヴェーダ系インド哲学は、論壇を形成し互いに影響し合いながら発展した、と言うこともできると思います。  ですので、イン哲と仏教の関係は、お互いに影響し合い、切磋琢磨し合う関係にあった、と言えるだろうと思います。では。  

pas26
質問者

お礼

>広範な意味では、インドの思想・宗教・哲学は皆「インド哲学」の範疇に入る そうなんですか、とても参考になりました。 ご回答どうもありがとうございました!

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