やはり古代インドの哲学や宗教との関係性は大有りみたいです。
まず、仏教を開いたのはゴーダマ・シッダールダさんという
インドのとある王族の王子さまでしたが
なぜ、自分で仏教をつくったか?といえば
当時のインドの宗教(古代インド宗教)に満足できなかったからといいます。
当時の主流はバラモン教というものですね。
非常にナイーブで求道的だった王子は
皇族という恵まれた身でありながら生老病死を恐れ悩むのです。
ただし当時のインドで一番身分が高いのは宗教者(バラモン)で
皇族は2番目の身分です。
苦悩の王子は王家を出てバラモンに従事しますが、彼の悩みは解決しません。
そこでいくつかの宗教を転々とします。
その中ではジャイナ教に最も触発されたと聞きます。
でも、やっぱり満足出来なくて、独自の宗教観に至ります。
既存の宗教に満足できなかったということは
仏教は既存の宗教の否定から生まれている、ということであり
発想のルーツは既存の宗教の枠から出発しているわけです。
仏教のものだと思われている「輪廻」などは
実は仏教ではなく、それ以前の古代インドの宗教観のモノですよね。
仏陀は以前から信じられてきた「輪廻思想」を断ち切ったわけです。
オリジナルの仏教は、やがて小乗、大乗と分化しました(宗派が分かれた)が
その分化のプロセス(オリジナルの解釈が多様化するプロセス)には
インドの哲学観が大きく関与しているそうです。
詳しく説明できないんですが(以前読んだが、詳細忘れた・・・)
各派の解釈を戦わせる基準はインドの哲学観に基づいているんですよね。
ロジックの組み立て方が西洋とかかなり違うみたいです。
ちなみに仏教はインドを離れるにつれ、インドの古代宗教や哲学以外の
影響を受けるようになるのは言うまでもありません。
蛇足ながら、キリスト教はイスラム教から生まれた
イスラム教異端派の最大勢力だったわけです。
お礼
>キリスト教はイスラム教から生まれたイスラム教異端派の最大勢力だった そうだったんですか、詳しい説明どうもありがとうございました!