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弁理士になれたら研究経験と実務経験のどちらが役立つ?
現在、私は20代半ばで電機メーカーの研究開発職をしております。 以前から弁理士の道を目指そうと考えていたのですが、最近特に強く思うようになってきました。 今、私は転職を考えており、研究職ではなく、特許事務所や知的財産部などで実務を学びながら弁理士を目指すか、研究職を続けながら目指すか、非常に迷っております。 友人は、険しい道だけど研究職を続けながら弁理士の資格を取得して、その後に特許関係の職について実務を学んで行く方が良いと言います。ただ、私の知り合いの方は実務を学びながら取得されました。 ほんとにどちらが良いのかわかりません。 良いアドバイスをお願いいたします。
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>どのくらいの研究職経験をお持ちか・・・ 4年です。(あ~・・・ 年齢がバレるぅ・・・) >特許事務所の仕事の中で研究経験が生かされたこと・・・ 私の専門は化学、特に有機化学なのですが、合成実験のデータ集めのコツとか、分析のデータ解析などについては、書物で研究しただけではなかなかぴんと来ません。百聞は一見にしかず、とはよく言ったものです。 ただ、学問的な知識については、実際に研究していた狭い分野での深く掘り下げたものよりも、暇な時を見計らって基礎的な有機化学物質の物性などを頭に詰め込んでいたものの方が、役立っている気がします。全般的に広く浅く(もちろん深いに超したことはありませんが)の方が役立つと思いますよ。詳しいところまでは頭に詰め込んでいなくても書物を読めばわかる、というレベルで、ある程度は対処できます。 特許事務所の人間はその分野の専門家ではないから特定分野について深く知らなくても仕方ないと、けっこう大目に見てもらえるのではないかという気がします。わからないから教えてくれと言えば、クライアントは丁寧に教えてくれますよ。 ただし、当然のことながら、専攻課程に入っていない程度の学生レベルの知識は必要です。
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>企業内の知的財産部と特許事務所とでは、仕事内容は大きく変わるのかどうかということも疑問に思っているのですが、どうなんでしょう。 知的財産部の方がご自分で明細書を書いて出願することは、まずありません。彼らは、技術者の説明から、「どこが発明か」「その発明を排他独占的な権利とするためには、どのような観点で明細書を書いて欲しいか」という提案をまとめて特許事務所に提出し、事務所側はそれを受けて明細書を作成します。 正直申し上げまして、知的財産部に長く在籍している方が作成した提案書でも、何を仰りたいのかが半分程度しか理解できないことはよくあります。それを技術的・法律的に矛盾のない明細書に仕上げるのが特許事務所だと思います。 ちなみに、「論文が書ければ、特許明細書なんて簡単に書ける」というのは大きな間違いです。しっかりした日本語で文章としての体をなしていても、「ああ、ここをこうすれば、この特許は侵害にならないな」という明細書はザラですし、ひどいのになるとPL法を全く無視しているのもありますので。 それと、他の所をしっかり説明していても、肝腎の発明の構成が適当では、明細書とは言えません。仮に特許になったとしても、異議申立や無効審判で取り消されることでしょう。 > 良い特許事務所を見極めるポイント・・・ 事務所の雰囲気は、所長の性格に大きく左右されますので、中に入ってみないと何とも…。 「弁理士になれない者は、この世界にいる資格はない」と言って憚らない所長もおりますし、「資格を取る・取らないは個人の価値観。取りたいならサポートはするが、こちらから強制はしない」という所長もおります。 特許事務所への転職情報は、isizeにも数件あることがありますし、事務所によってはHPを解説しているところもありますので、そちらも参考になさって下さい。
お礼
返事が非常に遅れまして申し訳ありません。 このお返事をいただいてから、自分でも考えたり、実際に他企業の知的財産部の面接も受けてみました。 自分で出した結論は、特許事務所・他企業の知的財産部へ転職するには、ある程度の実務経験、もしくは弁理士試験に合格する必要があると感じました。そこで、現在務めている会社の知的財産部への転勤を希望するとともに、自分でも勉強を進めて頑張ろうということです。 現在の勤務先は、地方ですので(研究部門にありがちですが)、弁理士を目指す専門学校もなく、独学か通信教育でしか学べません。それに比べ、知的財産部門に転勤できると、近くには専門学校もあるので、実務経験を積みながら学校にも通えると思うのです。 そして、資格を取得できた時に、特許事務所に転職するかどうかを決断しようと考えております。 本当に多くのアドバイスをいただきありがとうございました。
- Yoshi-P
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>良い特許事務所を見極めるポイント・・・ 私は先に会社を辞めてから探すという無謀なことをやってしまい、最初の事務所はけっこう何も考えずに選んじゃいました。今の事務所に移ったのは、前の事務所の給料が安かった上に専門分野の仕事が少なかったからです。 でも、それほど選択肢はありませんよ。年がら年中募集しているわけではありません。私の場合は、たまたまいい所に当たったってことで、ラッキーだっただけです。(^_^;) ただ、Cardinaさんがお得意なジャンルに強い企業っていうのがあるのではないかと思います。そういう企業の出願をよく取り扱っている事務所の方が、やりがいがあるのではないでしょうか。 これについては、特許庁の電子図書館で調べることができます。 http://www.ipdl.jpo.go.jp/homepg.ipdl このページの一番上の「特許・実用検索へ」の右のプルダウンメニューから、公開特許公報フロントページ検索を選ぶと、出願人別にリストアップすることができます。 http://www1.ipdl.jpo.go.jp/FP1/cgi-bin/FP1INIT?1020830859639 ただ、このリストからですと、代理人を調べることはできません。 上記プルダウンメニューから特許・実用新案公報DBを選ぶと、公開番号から公開公報を閲覧できます。その表紙に代理人(弁理士)が書かれています。 http://www.ipdl.jpo.go.jp/Tokujitu/tjsogodb.ipdl?N0000=101 また、弁理士会のホームページでは、弁理士の情報を調べることができます。 http://www.jpaa.or.jp/ >企業内の知的財産部と特許事務所とでは、仕事内容は大きく変わるのかどうかということも疑問に思っているのですが、どうなんでしょう。 これについては、私は研究職からいきなり特許事務所に転職してしまったため、残念ながらわかりません。kawarivさんの方がお詳しいのではないかと思います。 ただ、社内に弁理士がいて、明細書の作成や中間手続きまで全部社内で行なっているような企業であれば、特許事務所と大きく違わないのではないかという気がします。(自信なしですが。) 強いて挙げれば、特許事務所はその出願に係る発明がクライアントの経営戦略上大切なものなのかどうかということはわかりません。大した発明ではないような気がするんだけど他人に特許を取られてしまうと困るので、取り敢えず自分で出願してしまえってこともありますよね。でも、我々にはそういうことはわかりませんから、何でもかんでも特許されるように全力で努力します。 企業内の知的財産部ではそういう点も考えて、どうでもいいものに対しては手を抜けるのではないかな?・・・なんて考えてみたりして。(笑) 企業の知財部にお勤めの方からのご回答をお待ち下さい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり研究職から知的財産関係に転職される方もおられるのですね。 出来れば、どのくらいの研究職経験をお持ちかと、特許事務所の仕事の中で研究経験が生かされたことがあられるのかをお教えいただければ嬉しいのですが・・・。 特許庁の電子図書館の存在は知っておりましたが、実際に見たことなかったので、一度見てみます。弁理士会のホームページは何度か見たことがあります。 参考にさせていただきます。
- Yoshi-P
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遅くなって申し訳ありません。私は現在このサイトでただ一人「現役で特許事務所に勤務しています」と宣言して参加している者です。 >弁理士事務所の場合、基本的に弁理士以外は助手ではないのですか? いや、助手じゃないですよ。(^_^;) 明細書作成担当者は各自が担当した出願を任されて弁理士と同じような仕事をしています。 中には超大手の企業にすっかり信頼されて、その企業がうちの事務所にまわして下さる出願をすべて任されている一介の所員もおります。 >助手でも生活できる程度の収入を得ることはできるのでしょうか? 助手ではないから一般の会社員と同じです。その事務所が儲かっていれば超優良企業並みの収入が見込まれますが、その辺は事務所次第でしょう。 私は今の事務所の前に別の事務所にも勤めていましたが、前の事務所の時と比べて今の事務所に移ったときには給料が5割以上アップしました。(まあ、元が安すぎたということもあるかも知れませんが。(苦笑)) ただ、国内の企業しかクライアントがつかないと、収入は伸びませんよ。一番儲かるのは翻訳です。その意味で、外国から日本への出願の代理人をしているケースが多い事務所が儲かっているのではないかと考えます。 Cardinaさんの英文和訳・和文英訳の実力はいかがでしょうか? まあ、技術文献の場合には、技術的知識と国語力が英語力をある程度カバーしてくれますが、全く英語が苦手という人は、少なくともうちの事務所では全く通用しません。 また、国内の企業も外国出願をすることがあります。 やはり英語力は必要でしょうね。 英語ができると、翻訳だけでもかなりの副収入になります。 翻訳のバイトや残業だけで月額ン十万という可能性もありますよ。 最後に、本題の資格が先か実務が先かですが、実務経験があれば条文の理解も早いかと思います。正直申し上げて、研究経験はそれほどなくても大丈夫です。本を読めばわかるという程度で足ります。 ただし、先に資格を取ってしまえば、実務経験のために事務所を選ぶのには圧倒的に有利でしょう。 しかし、資格を持った人が後から事務所に入ってきて、経験を積んだらさっさと独立してしまうというパターンは、先にその事務所にいた人たちにとってはあまりいい気持ちがしないことだと思いますよ。 まあ、お選びになるのはCardinaさんです。私の話は参考程度に聞いて下さい。 まだ何かお知りになりたいことがあれば、何でもどうぞ。
お礼
回答をいただきありがとうございます。 特許事務所に勤める=弁理士というわけではないのですね。 また、収入はやはり事務所によるのですね。 私はてっきり仕事内容が同じであれば、収入もさほど変わらないと思っておりました。 もし、ご面倒でなければ、良い特許事務所を見極めるポイントについてもアドバイスいただければありがたいのですが・・・。 企業内の知的財産部と特許事務所とでは、仕事内容は大きく変わるのかどうかということも疑問に思っているのですが、どうなんでしょう。 いろいろとあつかましく書いてしまいましたが、お暇があれば回答いただけると嬉しいです。
最近、このスレッドを覗いていなかったので、コメントに気づくのが遅れました。申し訳ございません。 >弁理士事務所の場合、基本的に弁理士以外は助手ではないのですか? 「特許明細書作成者」とか、「技術者」とか呼ばれることが多いようですが、無資格なので自分で開業できないのはいうまでもありません(笑)。 >助手でも生活できる程度の収入を得ることはできるのでしょうか? 事務所の仕事がどれぐらい安定してあるかということと、当然ですが、本人の能力です。「その人の出願件数」=「事務所の収入」ですので、出願件数が少ない人、言い換えれば、事務所に対する貢献度が低い人に報酬は出してくれません。 世の中、弁理士ではない特許事務所勤務の方はたくさんおりますし、明細書を書く能力に長けた人であれば、それなりの収入は得ているハズです。リクルートから出ている「テクノロジービーイング」には、モデル賃金も出ていることがありますから、そちらを参考になさってはいかがでしょうか? >弁理士に向けてある程度勉強した上で自信が持てるかどうか判断したいと思っているからです。 >何事もそうだと思いますが、ある程度勉強・努力しないと中身が見えてこないと思うのです。 試験に受かってから転職するか、それとも、転職してから合格を目指すか、どちらがよいかは、正直、人によります。人によっては、独学で合格される方もいらっしゃいますので、本人の心がけ一つです。 ただ、知的財産で一生食べていく覚悟をお持ちでしたら、特許事務所で実務を経験する方が合格は早いのではないかと思います。「そうしなさい」と断言するつもりはないですが。 それと、「好きこそものの上手なれ」です。試験もそうですが、この仕事、法律に関する興味がないと絶対にやっていけません。法律が好きな人でないと、この資格を取るという目標がかなりぼやけてきますし、自信も湧いてこないと思います。 なお、明細書作成実務では、法律の知識もさることながら、国語能力が問われます。こればっかりは、恐らく、試験勉強をいくらしても中身は見えてこないでしょう。 事務所側は、合格の一歩手前ということであれば、最初はそれなりに可愛がってくれると思います。が、先にも述べましたように、事務所に対する貢献度が低い人に報酬は出してくれません。 とりあえずは、特許・実用新案・意匠・商標の出願から権利確定(または権利獲得失敗)に至るまでのフローを把握することから始めてみてはいかがでしょう?
お礼
早速の回答をいただきありがとうございます。 私の場合は 「知的財産に関する仕事がしたい→弁理士を取り独立を目指す。」 のではなく、 「将来独立したい→(今の仕事内容を少しでも生かして独立するにはどうすればよいか考えた挙句)→弁理士を目指そう。」 と決意したので、法律に対する相性?や自分の適正を判断しかねています。 ただ、弁理士でなくても頑張り次第で希望の収入が見込めるのですね。 友人から、「技術スペシャリストの場合は資格がなければ生活なんてできないらしいよ。」と言われ、少し諦めかけていたのですが、やる気が出てきました。 最後に、法律の知識と共に必要とされている国語力に関してですが、学生時代は理系の割には得意な方でした。ただ、役に立つレベルかどうかはわかりませんが・・・。
下記URLでのQ&Aが参考になるかもしれません。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=205202 明細書を作成する上で、技術者として得た知識は必要不可欠です。が、弁理士としての業務を遂行する上で必要な法律知識を会得するのは、特許事務所や企業の知財部などで実務に接していた方が早いと思います。 独立開業したいのか、企業に勤務しながら、その中で埋もれている発明を世間に広めていきたいのか、などの今後の人生設計にもよりますが、独立開業を視野に入れているのでしたら、特許事務所に転職なさるのが宜しいかと思います。ただ、これはあくまでアドバイスですので、ご自分でしっかりとお考えの上、行動なさるようにして下さい。 私自身は、工業所有権に携わる仕事をしておりますが(特許事務所か企業等の知財部であるか、はたまた特許庁であるかは、申し訳ございませんが伏せさせて頂きます)、転職に関するアドバイスなので「一般人」としておきます。
- 参考URL:
- http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=205202,http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=85046
お礼
お礼が遅れまして申し訳ありません。 私としては独学で勉強して弁理士試験の筆記試験だけでも合格できれば、特許事務所に転職し、独立開業に向けて頑張ろうと考えております。 その理由としては、弁理士に向けてある程度勉強した上で自信が持てるかどうか判断したいと思っているからです。何事もそうだと思いますが、ある程度勉強・努力しないと中身が見えてこないと思うのです。 弁理士の資格が生半可な努力では取得できないことはわかっているつもりではおりますが、このような考え方では甘いのでしょうか?
- maisonflora
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企業から考えれば、弁理士がきちんと仕事をこなしてくれる、ことしかありません。 だから「実務経験」重視です。 商標登録だけでも、申請してから1年くらい許可にかかるので、その段階で、異議申立てしても、企業は救済されません。 申請段階で、できるだけスムーズにいける弁理士が求められています。そのためには、他の人が知らない事例を多く知っているほうが安心できます。 まず特許事務所の面接を受けてみることです。それが受かれば、実務を積めばいい。それがムリなら、今の仕事を続けながら、勉強すること。但し、資格は絶対受かること。資格なしで数年経てば、就職の道は、ほとんどなくなります(年齢が高いだけで)。
お礼
お礼が遅れまして申し訳ありません。 資格よりも実務経験重視ですか・・・。 最近転職活動をしているのですが、弁理士事務所も視野に活動しております。 ただ、弁理士事務所の場合、基本的に弁理士以外は助手ではないのですか?助手でも生活できる程度の収入を得ることはできるのでしょうか?近いうちに結婚も考えているのですが、難しいのですかね?
お礼
お礼が非常に遅れまして申し訳ありません。 (言い訳ですが、長い間ネットにつなげられない状況でした。) 私はまだ研究職経験が2年足らずしかないので、技術者としては経験不足かも知れないのですが、弁理士を目指すからには少しでも早く勉強を始めて、実務経験もできるだけたくさん積まないといけないとも思っております。やはり資格取得=一人前の弁理士とは言えないと考えているので、悩んでます。 専門知識に関しては、大学時代、会社での研究経験の中で学んできたことは、少しは知識を持ってるつもりではあり、これからも学ぶことは沢山あると思っております。 ありがとうございました。よく考えてみます。